錦織対ツォンガ、ワウリンカ対フェデラーという組み合わせで行われたボトムハーフの準々決勝は、ツォンガとワウリンカが勝ち上がるという自分の予想通りの結果となってしまいました。
しかし、錦織対ツォンガ戦の試合内容に関しては、全く想定外のものだったことを付け足しておきます。
何がどう想定外だったのか、書き出すと少々長くなりますから、まずはワウリンカ対フェデラー戦から振り返っていきたいと思います。
・ワウリンカ 対 フェデラー
先日のローマ・マスターズ準決勝ではフェデラーがストレートで勝利しましたが、今回はワウリンカが1度もブレークを許さない完璧な試合運びでストレート勝利。これこそが自分の予想していた展開です。
試合直前の記事で、波に乗れば誰にも止められない選手だと強調しましたが、昨日のワウリンカはまさにその状態だった訳で、凄まじい強打が幾度となく炸裂していました。
凡ミスを重ねて自滅することの多いワウリンカですが、高いプレーレベルを維持できている今大会は優勝も充分狙えます。
一方で敗れたフェデラーも、最低限のノルマは達成したと思います。正直昨日のワウリンカは止められる気がしませんでしたし、本人も既にウィンブルドンへ向けて気持ちを切り替えています。特に今年は例年よりもウィンブルドンまでの準備期間が長いので、これを活かせれば昨年のような活躍がまた見られるかと思います。
・錦織 対 ツォンガ
ワウリンカ対フェデラー戦のように、波に乗ったツォンガが錦織を苦しめる展開を予想していましたが、序盤から全く違う展開になります。とにかく錦織のミスが多く、最初のサービスゲームをブレークされると一気に主導権をツォンガに握られました。もちろんツォンガの調子は良かったのですが、そもそも最初のサービスゲームをキープ出来なかったことが大問題で、これがさらにツォンガを加速させた原因だったと思います。あっさりと第1セットを落とすと、第2セットに入ってもミスは減らず、昨年の全米決勝戦(対チリッチ)を再現するどころか、それより悪い流れになっていました。
強風によりパネルが落下して試合が一時中断されると、錦織が本来の落ち着きを取り戻して巻き返すも、第5セットでは再び集中力を上げたツォンガのプレーに屈し、得意のフルセット戦で敗れました。
試合再開後の切り替えは素晴らしかったですが、やはり序盤のプレーは酷すぎました。正直、ツォンガが爆発的なプレーをしていたのは第5セットくらいで、その他は調子がいいというレベルのものだったと思います。
あの中断がなければストレートで敗れていた可能性が高いですから、自分の調子が悪い時に立て直す術をしっかりと確立しておく必要があるのではないでしょうか。
今シーズン、全豪のワウリンカ戦をはじめ、ロペス、イズナー、マレーといった選手たちにはことごとくストレートで敗れています。これらの敗戦に共通することは、突破口が見つけられないまま押し切られたことで、この問題点がまたしても今回の試合で浮き彫りになった訳です。
今回の敗戦をどう受け止め、今後どういった修正を加えてくるのか、来たるべき芝シーズンの活躍に期待しましょう。
source : Hawk-Eye ~公正なテニスブログ~