2015年10月26日月曜日

自信をつけるには メンタルを強くするには②

フェリシアーノ・ロペス


前回の続きです。

例えば平日は学校、放課後は塾や習い事があり、テニスは週に2回90分ずつしか練習出来ないジュニアがいたとします。

オンコートで全力を尽くすのはもちろん、マンガを読む代わりにテニス書を読み、テレビを見る代わりにトッププレーヤーの試合を見、ぼーっとする時間があるぐらいだったら鏡で自分のフォームを見ながら素振りをする。

このジュニアは間違いなくコート上で自信を持ってプレー出来ます。

ですが、対戦相手が全国レベルのジュニアであれば、客観的に見てやはり勝利する確率は低くなります。

ということは、「自信を持って試合に臨んだが負ける」ということは十分あり得るわけです。

これを見て親御さんが、「なんで負けたの?!」となると、多くの場合そのジュニアは限界まで努力しなくなるか、勝とうという意欲を前面に出さないまま練習や試合に臨みがちになります。

この時ジュニアは、(意識的にも無意識的にも)これだけ頑張って努力して、試合も最後まで諦めなかったのに負けたらあーだこーだ言われるぐらいだったら、最初から頑張らないで負けとけば、「そりゃそうよね、あんな程度の頑張りじゃ負けるわよね」となり、努力と結果が比例することになるからあまり怒られずに済むかも、という思考になります。

ロジャー・フェデラー


これは負のスパイラルです。

要はハードルの問題で、努力しないで負けても痛みは少ないし、もし努力しないで勝ったら「すごい」となる。

努力して勝ったとしても「そりゃあんだけやりゃあね」と言われ、負けたら「あんだけやったのになんで負けるの?!」と言われれば、そのジュニアは努力するのを恐れてしまうのではないでしょうか。

これはジュニアに限ったことではありません。

一般の方でも練習をたくさんすること、テニスに打ち込むことを「かっこ悪い」と考えていたり、負けたときのショックが大きいからテニスに入れ込み過ぎないようにしている、という方は少なくありません。

結果が出なかったときの予防線を張っておくわけです。

こんなことでは猪木にビンタされて当然です。




だから月並みな言葉ですが(特にジュニア期の場合)、

結果より過程が大事

となるのです。

「メンタルを強くしたい」「うちの子もメンタルがもう少し強ければ」、こう思っているジュニアや親御さんは今一度自問してみてください。

強いメンタルが欲しいのか、それとも結果(勝利)が欲しいのか。

今現在自分に自信が持てないのは、まだまだやれることがあるのにやっていない、または出し切っていない証拠でもあります。

もし自分の子供がコート上で自信なさそうなのであれば、その子もまだやれることをすべてやっておらず、出せるものを全部出し切っていないということになります。

これは自身の経験からも言えます。

ただこの「やれること」の ボーダーラインをどこで引くかが難しく、選手本人もしくはその親御さんが完璧主義だと、いくらやっても「まだ俺なんて」「うちの子はあんなもんです」となりますし、自分に甘過ぎると素振り2.3分やっただけで「もう十分やった」となってしまいます。

今の自分に見合う、もしくは目標に対する「やれること」の設定を正しくする必要があります。


これらはオンコートだけではとてもじゃないですが無理です。

「テニス」について「話す」時間がオンコートで費やす時間と同じぐらい必要です。


面倒くさいですね、テニスで強くなるのって。


おしまい。



source : テニスとコーチング