親指付け根、手首の所にうっすら1cm程の手術の跡がみえます。
彼のブログを読んでいる方は既にご存知だと思いますが、年始にウクライナとルーマニアでトレーニングをしその足でトルコの大会に出場して日本へ帰国。京都のチャレンジャーを目の前にトレーニング中に左手首を骨折してしまい、手術をした中村錬選手。1ヶ月近くの安静を余儀なくされ、その後なんとか中国、そして現在タイの大会遠征で復帰中です。
ウクライナやルーマニアでのトレーニングの様に、自分を変えるために、躊躇することなく果敢に新しい事に取り組んだりしていると、必ずしもすべてが上手くいく訳ではなく、色々問題が出たりもします。チャレンジすると言うのは簡単ですが、多くのチャレンジが痛みと共に失敗に終わり、その中に上手くいく事があるか無いか判らない現実を考えると、本当に勇気が必要な事だと思います。多くの選手が少しずつ変えたり、高めたりするなか、新しい大きなチャレンジを思い切ってやる辺りが中村錬選手の強みだと思います。
そんな中トレーニング中の骨折。これはさすがにチャレンジというよりは普通の事故ですね(笑)。彼の Facebook には正にその骨折した時の映像がトレーニングの映像として載ってました。キツいトレーニングをした後、ふと気を抜いた瞬間に反動で飛ばされた姿が。もちろん掲載時には半分笑いネタとして載せたんだと思いますが、それが骨折になっていたという、後からは笑うに笑えない映像です(笑)。
舟状骨骨折(しゅうじょうこつこっせつ)といって、折れている部分によっては血管が少なく自然治癒が難しい場合があるようす。中村錬もそのケースだったようで、手術でボルト固定することになりました。手術後数日の「むっちゃ痛いです」という悲痛な叫びが、今となっては笑い話です。手術跡すら上の写真のように殆どないですからね。
もちろん骨折自体はすっかり良くなった様ですが、さすがに治るまでは基本安静、テニスはもちろん出来なかったわけで、その後練習して現在の遠征に出たものの、思う様な結果には中々辿り着かない様です。もちろん骨自体は完治していても、微妙に感覚が変わったりもしているでしょうし。
焦らずになんて声をかけるものの、いち応援者でしかないボクでさえも、焦りまではいかなくとも迫っている現実をつい考えてしまう訳ですから、選手本人は試合の緊張と同様、ある程度の焦りはあるものとして共存しないといけないんだと思います。そういう気持ちに上手く折り合いが付けられて初めて上に行けるんでしょうね。
そんな中、遠征前日に下の写真が届いた時には、もうさすが関西人としか言いようが無かったです(笑)。ここまでの高熱は二十歳になって中々出ないですよ。完全にインフルエンザですよね。遠征前に緊張が高まると意外に大丈夫だったりしますが、スーパーリラックスしてたんでしょうか?(笑)。応援する前に突っ込みどころ満載です。
出発当日にはなんとか熱は下がっていた様ですが、実は中国に着いてからお腹にも問題が出ていたという。。次はなんだ?!という感じですね(笑)。そんな中、選手仲間と食べてるのは辛い韓国料理だったり。。まぁ、でも彼は韓国で生活してましたからね。辛い韓国料理も彼の腹にはちょうど良いと理解することにしました(笑)。(食べてたのは実は腹も治ってタイに移動してからみたいですけどね)
応援しているものとしては、それは選手が勝ってくれるのが何よりも最高ではありますが、特にボクにとってはそんな試合以外の時間にも凄く興味があります。海外を転戦してどんな都市、どんな部屋で生活し、どんな人と関わり、どんなものを食べ、どれだけ練習して過ごしているのか、などなど。
例えば中国の遠征と最初聞いた時は良く知られた都市かと思っていましたが、フタをあけてみれば、玉渓市(ぎょくけいし)という雲南省の都市でした。ボクは雲南省ですら、聞いた事はあってもどこなのか判ってなかったぐらいです。因に英語では Yuxi, Yunnan ですね。少し調べては「へー、こんな所なんだ」と知るのも楽しいです。
Yuxi, Yunnan, China
地理的には田舎な気がするものの、ホテルの内装は中々今風なんだなー、と思ったり。テニスの大会が開かれる場所は経済的にもある程度の都市というのも、遠征をバーチャルで追い始めて知った事です。
現在もまだ滞在して2大会目を控えているタイ・バンコクはさすがに良く知っていましたが、送ってもらった写真はドラゴンフルーツ。ナイフとフォークで食べるフルーツをオーダーするなんて、なんて贅沢な!とすぐツッコんでみましたが、朝食バイキングでたまたまの写真だったようです(笑)。
次の大会、頑張って欲しいですね。ボクとしては試合前日に食中毒にさえならなければ、勝てるんじゃないかと思っています(笑)。(N)
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source : アメリカ・テニス日記 from ロサンゼルス・カリフォルニア