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2015年10月24日土曜日

ATPランキングマルチチャート 2015.10.19 各大会準々決勝終了時&今後の活動方針について

[重要]スマートフォンでご覧の方はページを一番下までスクロールし、最下部の「表示切替」より「パソコン」をクリックしてpc版ページに切り替えてください。

 

                                                                                                                                    
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暫定エントリー
暫定レース

















まずはマルチチャートから。
先週に引き続き、各項目の下部のボタンをクリックすることで、その項目を基準とした並べ替えができます。詳しくは先週までのマルチチャートを参考にしてください。

今週はウィーン(ATP500)、ストックホルム(ATP250)、モスクワ(ATP250)が開催中です。
マルチチャートではストックホルムをATP250-A、モスクワをATP250-Bとしています。

注目はレースランキング9位争い。本来ならツアーファイナルズの出場権を獲得できるのは8位の選手までなのですが、今年は9位の選手にも僅かに希望が残されています。

というのも、ファイナルズ直後のデビスカップ決勝に照準を合わせているマレーがファイナルズ欠場を示唆しているからです。あくまで今後の腰の調子次第ということで、現段階では出場する方針ですが、もしマレーが欠場した場合は繰り上がってランキング9位の選手が出場権を獲得します。

暫定レースで並べ替えて頂ければ分かるように、現在レースランキング9位のツォンガはすでに敗退しています。暫定10位のガスケが9位に進出するには決勝進出が必要です。
最後まで何が起こるかわからないだけに、今後は依然混戦状態の9位争いにも注目していきましょう。

補足ですが、錦織のファイナルズ出場はほぼ確実です。詳しくは綿密な計算を重ねていらっしゃる方々がいますのでそちらを参考にして頂くとして、最も抜かれる可能性のあったツォンガはすでに敗退し、ファイナルズ直前のパリ(ATP1000)まで他の大会に出場する予定もないと明言しています。
錦織が来週のバーゼル欠場を決めたのも、ツォンガの敗退で出場権獲得がより濃厚になったからでしょう。欠場の理由である肩の状況が気になりますが、今のところパリの出場予定は取り消していませんから、そこまで深刻でないことを祈りましょう。


さて、ここからは今後の活動方針について箇条書きとその補足説明で綴っていきます。

・ATPランキングマルチチャートのさらなる改良

現在トップ10までしか表示できない状態ですが、これを最低でもトップ15、出来ればトップ20までに拡充できればと思っています。とはいえ、ランキング計算というのはかなり複雑な側面があるうえ、表示する以上の数の選手データを管理しなければならないので正直トップ15が限界だと思います。
その他、より見やすいように配色やデザインも変更予定です。

・暫定ポイント自動計算ツールの実装

マルチチャートで暫定エントリーと暫定レースのポイントを掲載していますが、ある選手がどこまで勝ち上がれば暫定で何ポイントになるかが分からないという欠陥があります。そこで、とある大会に出場している選手名と、その選手がどこまで勝ち上がるかの条件を選択すれば自動的に暫定ポイントをはじき出してくれるツールを製作中です。説明だけでは分かりにくいと思いますが、来週から実装できるよう調整中ですのでもう少々お待ちください。

・「展望予想」の更新停止

最近は私生活が余りにも忙しく、週末にまとまった時間を割く必要のある展望予想は非常に更新が難しい状況です。とりあえず、ツアーファイナルズまではいったん更新を停止し、他の記事の編集に集中したいと思います。他の記事というのは今まで先延ばしにしてきたマッチスタッツ関連やチャレンジシステム関連のものです。今後はランキング関連とこうしたコラム等が主な活動となりますのでよろしくお願いいたします。

・ツアーファイナルズ終了後~2016年4月まで活動休止

これはブログを始める段階で決めていたことですが、ツアーファイナルズが終わった段階で別のことに尽力したいと思います。Twitterには時々出現する予定ですし、何か大きなニュースがあれば臨時で復活することもあるかもしれませんが、ランキング関連からは完全に手を引き、全豪の展望予想もしない方針です。
来年の4月頃、身の回りの整理が出来たら活動再開という流れになると思います。
残り1か月弱の短い間ですが、最後までどうぞよろしくお願いいたします。







 
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2015年10月13日火曜日

ATPランキングマルチチャート 2015.10.12 上海マスターズ1回戦終了時

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失効ポイント
出場中の大会
暫定エントリー
暫定レース

















軽くですが一新したマルチチャートについて説明します。
「エントリー」はエントリーランキングのポイントを、「レース」はレースランキングのポイントを意味した項目です。
「失効ポイント」は今週失効するポイントの意味で、これまでと変更ありません。

そして肝心の「暫定エントリー」と「暫定レース」ですが、これは各ラウンドが終わった段階で確定する非公式ポイントのことです。
例えば、ATPの公式ランキングは1週間おきの更新ですが、今週開催されている上海マスターズはすでに1回戦を終えようとしています。すると、この段階で1回戦を突破した選手は10ポイントを獲得することが確定しているのです。
そこで、非公式ながらも確定しているポイントを「暫定エントリー」と「暫定レース」という形で更新していこうという魂胆です。

また、新しくなったマルチチャート一番の特徴は、各項目の下部に設置されたボタンをクリックすることで、その項目を基準にして選手情報を並び替えられることです。デフォルトでは「エントリー」が基準になっていますが、「失効ポイント順」のボタンをクリックすると並び替わっていることが分かりやすいと思います。
ちなみに、「暫定エントリー」や「暫定レース」で並び替えた時に欄が黄色になる選手と赤色になる選手がいますが、黄色になっている選手はそのポイントで確定という意味です。つまり、その選手はすでに敗退したということです。

あくまで非公式ですし、計算のミスなども出てくるかと思いますが、出来るだけ各ラウンドが終わった段階で更新していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。






 
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2015年10月11日日曜日

ATPランキングマルチチャートの大型アップデートについて

ATPランキングマルチチャート 2015/10/11最新

                                                                 

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現在開発中のATPランキングマルチチャートです。
各項目の下部にあるボタンをクリックすることで、その項目を基準に並び替えができます。

しかし、正しく表示するには
1,ブラウザのjavascriptが有効であること
2,pc版ページであること
が必要です。
特に2に関してはスマートフォン経由でご覧の方にご迷惑をおかけします。
Chromeをお使いの方であれば設定から「pc版サイトを見る」にチェックをいれて頂ければpc版ページに切り替わります。
その他のブラウザをお使いの方は「○○(←お使いのブラウザ名 Firefoxなど) pc版サイト見る」等で検索して頂ければと思います。

各項目の詳細や表記の意味等は明日以降追って解説していきますので今しばらくお待ちください。

まだまだ不具合も多くご不便をおかけしますが、今後の改良のためにもご意見、ご感想、その他動作報告などよろしければお願い致します。
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この投稿はテストです

この投稿はテストです。明日以降の活動再開まで今しばらくお待ちください。

ATPランキングマルチチャート

                                                                                                                                                                                                                                                                                     

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レースランキング
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出場中の大会
暫定エントリー
暫定レース





































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2015年8月31日月曜日

全米オープン2015 展望予想

毎回のように直前になってしまって申し訳ありません。
大変遅くなりましたが、今回も全仏、ウィンブルドンと同様にベスト8までの予想を挙げておきます。


ドローはこちら(WOWOW Tennis Online ページ)から



ベスト16

[1]ジョコビッチvs[14]ゴフィン
[18]ロペスvs[8]ナダル
[4]錦織vs[19]ツォンガ
[9]チリッチvs[27]シャーディ
[5]ワウリンカvsグルビス
[15]アンダーソンvs[3]マレー
[6]ベルディヒvs[12]ガスケ
[13]イズナーvs[2]フェデラー

ベスト8

[1]ジョコビッチvs[8]ナダル
[4]錦織vs[9]チリッチ
[5]ワウリンカvs[3]マレー
[12]ガスケvs[2]フェデラー

ダークホース   M.フィッシュ  B.コリッチ キリオス


まずは今季圧倒的な強さを誇るジョコビッチ。
直近のマスターズ2大会(モントリオール、シンシナティ)はともに決勝で敗れましたが、その評価が下がることはないでしょう。
この全米は相性が良いとは言い難く、優勝したのは2011年の一度のみですが、決勝には何度も進出しており、ベスト8はほぼ確実かと思われます。
ただ、ドローは少しタフです。

最初の山場は2回戦。今年のウィンブルドンでベスト4に残ったポスピシルとの対戦が予想されます。
ウィンブルドン以降は爆発力こそありませんが、勝つべき試合はきっちりとものにしており、ジョコビッチとて油断は禁物です。

そして注目は4回戦で可能性のあるゴフィン。シンシナティではジョコビッチを崖っぷちまで追い詰めたものの、あと一歩及ばず敗れました。
ゴフィンのドローも決して楽だとは言えませんが、是が非でも勝ち上がってジョコビッチへの挑戦権を再び手にしたいでしょう。


なかなか調子を取り戻せないナダルは1回戦から厳しい相手を引きました。
昨年のバーゼルで負けを喫した18歳のコリッチです。今年もドバイでマレーを下しており、その実力は疑う余地がありません。
モントリオールでは錦織に圧倒され、シンシナティではロペスに競り負けたナダルは完全に迷走してしまっていると言っても過言ではないでしょう。
自信を取り戻すためには絶対に落とせない初戦ですし、ここを凌げばベスト8も充分見えてきます。

順当にいけば4回戦でナダルと対戦するのはラオニッチですが、ここ数大会は早期敗退が続いているうえにドローも相当厳しいです。
2回戦はベルダスコかウィンブルドンで手こずったベテランのハースか、どちらが来ても手強いですし、3回戦では苦手とするロペスが待ち構えているかもしれません。

さらに、今大会を最後に引退する地元のフィッシュも危険な存在です。
元世界ランキング7位の実力者で、近年は不安障害に悩まされてツアーを離脱していましたが、今大会に向けての調整は順調なようです。
先日のアトランタ・オープンでは2012年に引退したロディックとペアを組んでダブルスに出場して話題になった他、シンシナティではマレー相手にも通用するプレーをみせていました。
地元の声援も後押しするだけに、ノーシードながらベスト16進出もあるかもしれません。


錦織の初戦は世界ランキング41位のペール。
やや難敵ではありますが、錦織が落ち着いて自分のテニスを展開できれば問題ないはずです。
前年度準優勝のグランドスラム初戦ということでプレッシャーはあるでしょうが、ここをスムーズに突破できれば2回戦以降は緊張感も抜けるでしょう。

3回戦は誰が相手になるか全く読めません。
順当にいけば第26シードのロブレドですが、最近は全く波に乗れておらず、得意の全米でも活躍を期待するのは難しいと思います。
むしろシンシナティでジョコビッチをフルセットまで追い詰めたドルゴポロフや、ビックサーバーのグロースの可能性が高いのではないでしょうか。

そして最も波乱が起こりやすいのが4回戦だと思います。
第19シードのツォンガか、第16シードのモンフィスか、2人とも勢いに乗っていれば手が付けられないだけに要注意です。
モンフィスはここ最近元気がないのでまだ安心できますが、やはり全仏で敗れたツォンガは嫌な相手でしょう。
第1、第2セットをほぼ自滅で落としたあの試合の再現だけは絶対に避けなければなりません。
この2人がどれだけの調子で勝ち上がってくるかも勝敗を大きく左右するので、そこにも注目していきましょう。


肘の故障でツアーを離脱していたフェレールはまだ本調子ではないでしょうから、勝ち進むのは難しいと思われます。
そうなると前年度覇者のチリッチは自分との戦いになります。
序盤はそれほど危険なノーシードもおらず、4回戦で可能性があるディミトロフも未だにスランプから抜け出せていません。
錦織と同じく、初戦をスムーズに突破してプレッシャーから解放されたいところでしょう。

今シーズンなかなか厳しい戦いを強いられているチリッチがしっかり勝ち上がれるか、ディミトロフは復活のきっかけをつかめるか、フェレールの肘はどこまで回復しているのかなど、注目すべき点は数多くあると思います。


ボトムハーフの詳細は明日追記します。



 


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2015年8月22日土曜日

ATPランキングマルチチャート 2015.08.17 & 全米シード争い

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ATPランキングマルチチャートの見方

今週のマルチチャートは失効ポイントに注目してください。
昨年のシンシナティでの獲得ポイントは先週の段階で失効しましたが、今週も失効ポイントを抱えている選手が何人かいます。

マレーのポイント内訳を見てみましょう。

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※スペースの都合により最上段のツアーファイナルズおよび最下段の「NON-COUNTABLE TOURNAMENTS」はカットしてあります

通常、ランキングポイントは過去52週間に出場した上位18大会を対象としていて、その内訳は

グランドスラム4大会
マスターズ1000シリーズ8大会
その他500シリーズや250シリーズ、デビスカップの中から6大会
となっています。

ところが昨年のシンシナティ(マスターズ1000)の獲得ポイントが先週失効してしまったので、現在のランキングポイントの対象となっているマスターズ1000シリーズは7大会になっています。このままでは上位17大会になってしまうので、500シリーズや250シリーズを7大会に増やしています。

これは上記のマレーのポイント内訳を参考にしていただければ分かるでしょう。
「ATP WORLD TOUR MASTERS 1000」の欄に7大会、「ATP WORLD TOUR 500」と「BEST OF OTHER COUNTABLE TOURNAMENTS」の欄に合わせて7大会が記載されています。

では、今週開催されているシンシナティが終わるとどうなるでしょう。
ランキングポイントにその獲得ポイントが加算され、上位18大会の対象となるマスターズ1000シリーズは8大会に戻ります。
このままでは上位19大会になってしまうので、500シリーズや250シリーズも6大会に戻します。

対象となる500シリーズや250シリーズを7大会から6大会に戻す際、どの大会を対象外にするのかはすでに決まっています。一番獲得ポイントの少なかった大会です。

マレーの場合は「ATP WORLD TOUR 500」のBeijin(チャイナ・オープン)が180ポイントで最も低いので、来週はこの大会が上位18大会の対象外となります。

これはすなわち、今週180ポイントを失効すると言い換えることができるのです。


ジョコビッチやフェデラー、フェレールは過去52週間に出場した大会数が18に満たない(ジョコビッチはグランドスラム4大会、マスターズ7大会、その他6大会の計17大会)ので失効するポイントはありません。


さて、ランキングシステムの解説はこの辺にしておいて(理解できなかった部分は過去記事なども参考にしてみてください)、全米シード争いについて話を戻しましょう。

現在トップ10のシード争いは、第1シードはジョコビッチ、第4シードは錦織、第5シードはワウリンカ、第6シードはベルディヒ、第7シードはフェレール、第8シードはナダル、第9シードはチリッチ、第10シードはラオニッチで確定しています。しかし、ウィンブルドンを肘の故障で欠場したフェレールの復帰時期が未定なので、第8シード以下が繰り上がる可能性もあります。

そして残る第2シード争いを繰り広げるのはマレーとフェデラー。
明日の準決勝では両者の直接対決が実現しますが、フェデラーが第2シードを手にするにはマレーに勝つだけでなく、優勝が必要です。

先週のモントリオール決勝でジョコビッチとの3時間に渡る激闘を制したものの、今大会はその疲労が目に見えているマレーか、モントリオールを欠場して今大会に備えてきたフェデラーか。非常に楽しみな組み合わせですが、トップハーフの準決勝、ジョコビッチ対ドルゴポロフ戦も見逃せません。

今大会を欠場した錦織に代わってドロー入りしたドルゴポロフ。このチャンスを活かし、準々決勝ではベルディヒをストレートで下してきました。
ジョコビッチに対しては過去4戦全敗ですが、モントリオールではダブルスにも出場してマレー同様疲労が溜まっている今のジョコビッチならわずかに可能性が広がります。
持ち前の天才的なテニスでジョコビッチをどこまで翻弄してくれるか注目しましょう。



 


source : Hawk-Eye ~公正なテニスブログ~

2015年8月14日金曜日

マスターズ出場義務の真相 (フェデラーのモントリオール欠場について)

今週開催されているモントリオールはATPワールドツアーマスターズ1000シリーズの1大会であって、
10分で分かるATPワールドツアー講座」で紹介した通り、ランキング上位の選手には出場義務が課せられています。

しかし、本来出場義務があるはずのフェデラーは全米への調整を理由にモントリオールを欠場しています。
このような事態が許されるのか疑問に思う方も多いかと思いますが、実はフェデラーはとある条件を満たしているため、ランキング上位選手でありながらマスターズの出場義務を免除されているのです。

やや条件が複雑であるため当ブログではこれまで深く解説してきませんでしたが、自分としてもいずれは触れなければならないものだと思っていたので、今回意を決して特集を組みました。
ルールブックも参考にしていますが、細かい部分で解釈の誤り等あるかもしれませんので、気付いた方は指摘して下さると幸いです。

以下がマスターズ出場義務の免除を受けるための条件です。

(1)キャリア通算600試合以上
(2)年間12大会以上に出場した年から数えて通算12年以上プレー継続
(3)年齢が31歳以上


少し補足します。
(1)と(2)では試合数や大会数が絡んできますが、ここで若干注意すべき点があります。
2010年以降は、以下の大会だけを対象にして試合数や大会数をカウントします。

・ATPワールドツアーマスターズ1000
・ATPワールドツアー500
・ATPワールドツアー250
・バークレイズATPワールドツアーファイナルズ
・グランドスラム
・デビスカップ
・オリンピック

つまり、2010年以降のチャレンジャーやフューチャーズ(ATPワールドツアーの下部大会)に出場した場合、その試合数は条件(1)ではカウントされず、条件(2)の年間12大会を満たすにはその他の階級の12大会に出場していなければいけません。

逆に、2009年以前のチャレンジャーやフューチャーズは試合数も大会数もカウントされます。

(1)~(3)までの3つの条件のうち、どれか1つでも満たしている選手は出場義務のあるマスターズ8大会のうち、1大会の出場義務が免除されます。そして、2つの条件を満たせば2大会で免除され、3つとも満たせば全ての大会で免除されます。ここで、出場義務が免除されるのはマスターズ1000の大会に限られていて、ATP500の大会は対象外であることに注意しましょう。

では、実際にこれらの条件を満たしている選手を何人か紹介したいと思います。


・3つの条件全てを満たしているトップ選手

  フェデラー、フェレール、ロペス、ロブレド、コールシュライバー 

・2つの条件を満たしているトップ選手

  ナダル、ワウリンカ、ベルディヒ、ツォンガ、シモン

・1つの条件を満たしているトップ選手
  
  ジョコビッチ、マレー

これで、フェデラーが今週のモントリオールを欠場しても問題ないことが分かっていただけると思います。


そして、今年からこの出場義務の免除がランキングシステムにも関わるようになりました。
昨年までは出場義務を免除されている選手がマスターズの大会を欠場することはできても、その大会は強制的に0ポイントとしてランキングポイントの上位18大会に含まれました。

しかし、今年からは大会前に棄権を申し出ていればその強制0ポイントを避けることができるのです。
今年のマイアミを欠場したフェデラーのランキングポイント内訳を見てみましょう。

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「ATP WORLD TOUR MASTERS 1000」の項目に注目して下さい。
2015年3月下旬に開幕したマイアミが記載されていません。

一方で、こちらは同じくマイアミを欠場したチリッチのランキングポイント内訳です。
スペースの都合により「GRAND SLAM」の項目が入っていませんが、公式サイトのページにはきちんと記載されていますのでご了承ください。

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チリッチの場合はマイアミが0ポイントとして記載されています。

なぜ2人とも欠場したのにチリッチだけが強制0ポイントなのか。
これこそがマスターズ出場義務の免除によるものなのです。

出場義務を免除されているフェデラーは、0ポイントのマイアミ(ATP1000)に代わってより多くのポイントを獲得した大会(ATP250など)を上位18大会の一大会とすることができます。

一方、出場義務を一切免除されていないチリッチは、0ポイントのマイアミが強制的に上位18大会に含まれます。10ポイントを獲得したデビスカップが「NON-COUNTABLE TOURNAMENT」(すなわちランキングポイントの計算には無効)の項目に含まれているのはそのためです。


かなり複雑な説明になりましたが、理解していただけたでしょうか。
怪我などで欠場することの増えるベテラン勢を気遣っていると思われるこの制度。
アイディアとしては非常に素晴らしいものだと思いますが、ランキングポイント計算がややこしくなるので自分にとっては厄介な制度でもあります。

さて、明日以降も「マッチスタッツ基本用語講座」や「チャレンジシステム特集」など、以前告知してそのままになっている記事を上げていきたいと思います。

今週のモントリオールや来週のシンシナティにはあまり触れられないと思いますが、何卒ご容赦くださいますようお願いいたします。

 




 
source : Hawk-Eye ~公正なテニスブログ~

2015年8月13日木曜日

ATPランキングマルチチャート 2015.08.10

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ATPランキングマルチチャートの見方


今週のマルチチャートは失効ポイントに注目していただきたいと思います。
本来であれば今週失効するのは昨年の同大会で獲得したポイントなのですが、実際には昨年のシンシナティのポイントが失効しています。

なぜ今週開催されているモントリオールではなく、来週開催されるシンシナティのポイントが失効するのか。
それは、両大会が例年より1週間遅れで開催されているからです。

ランキングシステムの基本として、ある大会で獲得したポイントは52週間保持されるという原則があります。
通常はそれに合わせて翌年の大会が開催されるため、前年の大会と今年の大会の獲得ポイントが入れ替わるという形になります。

しかし、今年のモントリオールにはこの考え方があてはまりません。
今年の大会は例年より1週間遅く開催されているのですが、ポイントの失効は通常通り52週間後にありました。つまり、既に先週の段階で昨年の大会のポイントは失効していたのです。

そして今週は昨年のシンシナティから52週間が経過するため、来週開催されるシンシナティのポイントが失効するのです。

話がややこしくなりましたが、肝心の全米シードについても触れておきたいと思います。
第4シードを争っているのは錦織、ワウリンカ、ベルディヒの3人。
このうちワウリンカとベルディヒは共に今週のモントリオールで初戦敗退を喫しています。
数字的にはまだまだ逆転される可能性もありますが、錦織が第4シードをほぼ手中に収めたと言っていいでしょう。

2回戦終了時の結果をもとに考えると、ベルディヒはシンシナティでの優勝が最低条件ですし、ワウリンカは今日の試合を背部痛によって棄権していて、シンシナティに万全の状態で臨めるかどうか不透明です。

まずは今週できるだけ勝ち上がって2人との差を広げ、来週のシンシナティにはプレッシャー無しで臨めるようにしたいところでしょう。



 


source : Hawk-Eye ~公正なテニスブログ~

2015年7月12日日曜日

[果たされた "See you next year!"] ウィンブルドン2015決勝 プレビュー

--"See you next year!"--

これは昨年の決勝戦終了後、表彰式でのインタビューでフェデラーが残した言葉です。
そして今大会、フェデラーは約束通り、昨年を超えるほどの強さを見せながら決勝戦まで勝ち上がってきました。

対するジョコビッチも2連覇を目指して今大会に臨み、ほぼ全ての試合で完勝を収めての決勝進出。
唯一苦戦したのが4回戦。好調を維持していたビックサーバー、アンダーソンに2セットダウンまで追い込まれます。
それでも落ち着いて2セットを取り返すと、日没順延のため翌日に持ち越された第5セットもワンチャンスをものにして勝ちきり、その後の準々決勝、準決勝では再び相手を圧倒しました。


そして今夜、昨年フルセットの激闘を繰り広げた両者が再びタイトルを争います。

過去の対戦成績はフェデラーの20勝19敗。ウィンブルドンでは1勝1敗、今年に限ってはジョコビッチの2勝1敗。
戦績はかなり拮抗しており、どちらが勝ってもおかしくないと言えます。

この試合もカギを握るのはフェデラーのファーストサーブでしょう。
接戦が予想されていた準決勝のマレー戦をストレートで切り抜けられたのは、あの完璧なサーブがあったからでした。

さらに、昨年の決勝戦を振り返ってみましょう。
ストローク戦では完全にジョコビッチが勝り、フェデラーはかなりの苦戦を強いられました。
それを裏付けるのがフェデラーのセカンドサーブでのポイント獲得率で、当時は44%にとどまりました(今シーズンの平均は57%)。

セカンドサーブになると必然的にラリー戦になりやすいため、ストロークでの力の差が如実に表れたことがわかります。
また、ジョコビッチはリターンでもトップクラスの実力を持つため、フェデラーがセカンドサーブでポイントを思うように取れなかったと考えられます。

事実、フェデラーは15本ものブレークポイントを握られました。
それでもフルセットまで持ち込めたのは、数々のピンチを素晴らしいファーストサーブを入れて凌いだからです。

今年も同じような展開になるでしょう。
大会史上最多8回目の優勝を目指すフェデラーにとって厳しい戦いになることは間違いありません。
ジョコビッチを下すには、準決勝のような完璧なサービスゲームを展開しつつ、ブレークも狙っていかなければならないのです。

それでも、自分はフェデラー勝利を予想したいと思います。
参考になるかと思うのが今年のドバイ決勝のスタッツです。

高速ハードに分類されるこのコートでフェデラーのサーブが火を噴き、ファーストサーブのポイント獲得率は80%という高い数字を記録しました。
セカンドサーブでのポイント獲得率はわずか39%にとどまったものの、与えた7本のブレークポイントは全て凌ぎ、逆に自らは2本のブレークポイントを共に活かしてストレート勝ち。

今日の試合も、サービスゲームでは高い集中力を維持し、リターンゲームではワンチャンスを逃さずものにする。
そして常に攻める姿勢を貫き通すことができれば、ジョコビッチを下すことも可能だと思います。

対するジョコビッチは受け身にならないこと。
全仏決勝では緊張からか、ほんの少し受け身になってしまったことが敗因だったと思います。

今日の試合ではラリー戦でフェデラーを積極的に左右に振って走らせ、ネットに詰める隙を与えないことが重要でしょうし、何より自分のサービスゲームをしっかりキープすることが求められるでしょう。


決勝戦にふさわしいハイレベルな試合内容が期待できるはずです。
2週間の集大成となるこの試合を制し、悲願の優勝を果たすのはどちらでしょうか。
世界中のテニスファンが待ち望む決戦がまもなく始まります。







source : Hawk-Eye ~公正なテニスブログ~

2015年7月10日金曜日

ウィンブルドン2015 準決勝プレビュー

本日行われる準決勝に駒を進めたのは、ジョコビッチ、ガスケ、マレー、フェデラーの4人。
ジョコビッチはガスケと、マレーはフェデラーとの対戦になります。
それぞれの試合をプレビューしていきましょう。

[1]ジョコビッチvs[21]ガスケ

過去の対戦成績はジョコビッチの12勝1敗で、ガスケが勝利したのは2007年まで遡ります。直近の対決となった今年の全仏オープンでもガスケは地元の利を全く活かせず、ストレートで完敗。相性は最悪だと言わざるを得ないでしょう。

しかし、ガスケは決して諦めていません。この準決勝まで勝ち進めたのは勝利への執念があってこそのもので、この試合でもその想いをジョコビッチ相手に全力でぶつけてくるでしょう。

あくまでジョコビッチ勝利を予想しますが、この試合は結果よりもガスケのバックハンドに注目すべきではないでしょうか。

バックハンドを得意とするガスケ。
片手バックハンドとは思えない強烈なスピンと、フォームの美しさが特徴です。
本人曰く、フォアハンドやサービスよりも無理なく打てるとのことで、試合中はフォアに回り込めるボールでもバックで打つ場面すら見られます。
たとえポイントに結びつかなくても、ガスケの強烈な片手バックハンドは観客を魅了するでしょう。

マレー対フェデラー戦は後ほど追記します。


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2015年7月8日水曜日

ウィンブルドン2015 準々決勝プレビュー

いよいよベスト8が出揃いました。まずは本日行われる準々決勝の組み合わせを確認していきます。

[1]ジョコビッチvs[9]チリッチ
[4]ワウリンカvs[21]ガスケ
ポスピシルvs[3]マレー
[12]シモンvs[2]フェデラー

そして、ベスト4に勝ち残るのはジョコビッチ、ワウリンカ、マレー、フェデラーの4人だと予想します。

一番確実なのはマレーでしょう。
対戦相手のポスピシルは2連続のフルセット戦を制しての勝ち上がりで、シード選手を次々と撃破してきたその勢いをこの試合でも発揮するのは、体力的にも気力的にも厳しいかと思います。
加えて、マレーには地元の声援という強力な武器があります。

準決勝の相手がシモンになろうとフェデラーになろうと激闘が予想されますから、マレーとしては出来るだけ早く決着をつけて体力を温存したいところでしょう。

唯一心配されるのが3回戦で痛めた肩の状態で、4回戦ではサービスに若干影響が出ていたようです。なおさら短期決戦が望まれるでしょう。


続いては今大会まだ1度もブレークを許していないフェデラー。実は今大会に限らず、前哨戦のハレ1回戦でコールシュライバーにブレークされて以降、104ゲーム連続でキープを続けています。

そんなフェデラーでさえ、今日の試合は難しいものになるだろうと発言しています。
その対戦相手はシモン。
直近の5試合は全てフェデラーが制していますが、内容的には厳しい試合が続いています。

この試合を左右するのは、何度も言いますがフェデラーのサーブだと思います。
もともと芝が得意ではないシモン。球足が速いだけに、ストローク戦で粘るという戦術がうまく機能しないのでしょう。
良いサーブを入れてラリーに持ち込ませない、すなわちシモンの戦術を封じること。
これが出来れば案外あっさりとフェデラー勝利で終わると思いますし、ここまでの好調振りを見るに、充分あり得る展開ではないでしょうか。

残りの2試合については後ほど追記します。


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2015年7月6日月曜日

ATPランキングマルチチャート 2015.07.03

29

大変遅くなりましたが、今回もグランドスラムに合わせてトップ20のマルチチャートを作成しました。

昨年ベスト4まで勝ち進んだラオニッチとディミトロフはともに3回戦で敗退し、失効ポイントの影響を受けてかなりポイントを減らします。特にディミトロフは来週のランキングで15位以下まで順位を下げることが確定していて、今後の大会の失効ポイントも考慮するとしばらくトップ10からは遠ざかるでしょう。
未だスランプから抜け出すきっかけをつかめないままのディミトロフ。約1年前までは若手のトップを走る存在だっただけに、できるだけ早い完全復活が望まれます。


また、フェレールの欠場およびラオニッチの3回戦敗退により、来週の世界ランキングにおける錦織の5位または6位が確定しました。5位になるか6位になるかはベルディヒにかかっていますが、ベルディヒが5位になる条件はベスト4以上というなかなか厳しいものです。


本日は4回戦全8試合が行われます。
最大の注目はガスケvsキリオスの一戦でしょう。
昨年の2回戦で対戦した際はキリオスが9つものマッチポイントを全てしのぎ、2セットダウンからの大逆転で勝利しました。

そして2度目の対戦となった今年のエストリル(クレー)決勝ではガスケが完璧な試合運びでストレート勝ち。
ツアー初優勝がかかっていたキリオスの夢をことごとく打ち砕いたのです。

しかし、キリオスの強烈なサーブやストロークはクレーではなく芝のような球足の速いコートでこそ真価を発揮します。今日の試合もガスケにとって厳しい戦いになることは間違いないでしょう。




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2015年6月29日月曜日

ウィンブルドン2015 展望予想

申し訳ありません。まだ記事を書き終えていないのですが、既に一部試合が始まっているので、とりあえずベスト8までの予想を挙げておきます。詳細はこの後すぐに追記しますので、今しばらくお待ちください。 ベスト16 [1]ジョコビッチvs[14]アンダーソン [17]イズナーvs[5]錦織 [4]ワウリンカvs[19]ロブレド [21]ガスケvs[7]ラオニッチ [30]フォニーニvs[10]ナダル [23]カロビッチvs[3]マレー [6]ベルディヒvs[12]シモン [15]ロペスvs[2]フェデラー ベスト8 [1]ジョコビッチvs[5]錦織 [4]ワウリンカvs[7]ラオニッチ [10]ナダルvs[3]マレー [6]ベルディヒvs[2]フェデラー


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2015年6月25日木曜日

ATPランキングマルチチャート 2015.06.22 & ウィンブルドン シード

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ATPランキングマルチチャートの見方

お久しぶりです。
しばらく更新が滞っていましたが、ウィンブルドン開幕に備えて再開していこうと思います。
全仏の総括もやるつもりだったのですが、タイミングを逃してしまったので今回は諦めます。ただ、展望予想に関しては後ほど各記事に結果を追記しておきます。

さて、既にご存知の方も多いかもしれませんが、ATPの公式サイトが一新されました。最も注目すべきはランキングのページで、新たに「POINTS DROPPING」と「NEXT BEST」の項目が追加されました。これらはそれぞれマルチチャートの「今週の失効ポイント」と「18大会入れ替わりポイント」と同じものだと考えて頂いて差し支えないはずです。
公式でこうした項目を追加されてしまうと、自分がマルチチャートを作る意義が薄れてしまうのですが、「今週出場予定の大会」という項目があるだけマルチチャートの方が役立つこともあると思います。

今回こうした項目が追加されたのは、一般の人々が来週のランキングポイントを予想しやすくするためだと思います。これはマルチチャートも目指していることですので、どのように計算すれば来週のランキングポイントを求められるのかについて、今週のマルチチャートを使って改めて確認しておこうと思います。

エントリーランキング7位のフェレールに注目してください。今週はATP250のノッティンガムに出場しましたが、緒戦敗退を喫しています。よって今週の獲得ポイントは0、そして18大会入れ替わりポイントは180でCパターンなので、来週のランキングポイントは4490のままになります。詳しい計算方法はこちらを参照して下さい。


続いてウィンブルドンのシードについて。通常の大会では前週のランキングをもとにシードを決めるのですが、ウィンブルドンは独自にルールを定めていて、過去のグラス(芝)コート大会での成績も考慮してシードを決めています。 そして昨日発表されたシードが以下のようになります。
 ※[ ]内の数字はシード順位

[1]ジョコビッチ [2] フェデラー [3] マレー [4] ワウリンカ [5] 錦織 [6] ベルディヒ [7] ラオニッチ [8] フェレール
[9] チリッチ [10] ナダル [11] ディミトロフ [12] シモン [13] ツォンガ [14] アンダーソン [15] ロペス [16] ゴフィン [17] イズナー [18] モンフィス [19] ロブレド [20] アグート [21]ガスケ [22] トロイキ [23] カルロビッチ [24] メイヤー [25] セッピ [26] キリオス [27] トミック [28] クエバス [29] ガルシア・ロペス [30] フォニーニ [31] ソック [32] ティエム

ランキング8位のラオニッチが第7シードに、代わってフェレールが第8シードになっているなど、ランキング順位とシード順位が若干異なることに気付くと思います。これがウィンブルドン独自のルールによるものなのです。

 注目の錦織は自己最高の第5シードで挑みます。グラスコートでの調整のために出場した先週の大会では、左ふくらはぎを痛めて準決勝を途中棄権。若干の不安は残りますが、現地での初練習後には前向きなコメントもしていましたし、あまり神経質になる必要は無いと思います。ちなみに、出場を予定していたウィンブルドン直前のエキシビション大会は欠場することが決まっています。


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2015年6月7日日曜日

対ジョコビッチ最終兵器登場! 全仏オープン2015 決勝プレビュー

いよいよ大会最終日となる本日は男子シングルス決勝戦が行われます。ジョコビッチとワウリンカ、どちらが勝っても全仏初優勝となるだけでなく、ジョコビッチは念願の生涯グランドスラムを達成することになります。

お互いに今大会の勝ち上がりは素晴らしいものでした。
ジョコビッチは序盤から安定したプレーを見せ、最大の壁といわれた準々決勝ナダル戦をストレートで制しました。そして準決勝では、今シーズンクレー無敗を続けていたマレーを2日に渡る激闘の末フルセットで下し、ついに決勝まで駒を進めました。

一方のワウリンカも昨年の1回戦敗退を忘れさせるような、安定した戦いぶりで勝ち進み、4回戦ではシモン、準々決勝ではフェデラー、そして準決勝ではツォンガ相手に持ち前の強烈なショットを次々と炸裂させました。

それぞれ調子はかなり良く、決勝戦にふさわしい激闘が期待できるでしょう。

気になる過去の対戦成績はジョコビッチの19勝3敗。3セットマッチではジョコビッチの一方的な展開で終わることも多いのですが、5セットマッチのグランドスラムとなると話は別です。2013年は全豪と全米で、2014年は全豪、そして今年も全豪で対戦し、その全てがフルセットまでもつれました。

今回の対戦もジョコビッチにとっては厳しいものになるでしょう。
絶好調のワウリンカのストロークはジョコビッチでさえ手を焼く程で、正直ワウリンカにもチャンスは充分あると思います。
もっとも、ジョコビッチが崩れることなど期待できませんから、ワウリンカがいかに自分の調子を維持できるかにかかっているでしょう。

そうなると気になるのが準決勝ツォンガ戦でのデータです。ウィナー60本というまさにワウリンカらしい驚異的な数値を叩き出している一方で、ファーストサーブの確率は51%に留まりました。特に問題なのがセット毎の推移で、第1セットは69%だったものが第2セットでは31%まで下がりました。このように波があるのもワウリンカらしいのですが、ジョコビッチ相手にこれでは簡単に付け込まれてしまいます。
まずはこうした部分の修正が必要不可欠ですし、逆にそれが出来ればジョコビッチにもかなりのプレッシャーをかけることが出来るはずです。

肝心な勝敗予想ですが、ワウリンカ勝利にかけたいと思います。

今シーズン絶好調のジョコビッチがこのまま突き進むのか、対ジョコビッチの最終兵器であるワウリンカがついにその勢いを止めるのか、世界が注目する1戦です。


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2015年6月5日金曜日

全仏オープン2015 準決勝プレビュー

本日はいよいよ準決勝2試合が行われます。
組み合わせは以下の通りで、この4人のうち誰が優勝しても全仏初制覇となります。

ワウリンカ[8] 対 ツォンガ[14]
ジョコビッチ [1] 対 マレー[3]

どちらも接戦が期待されますが、いつも通り自分の予想を挙げておくと、ワウリンカとジョコビッチが勝ち上がると思います。

まずはワウリンカ対ツォンガについて。過去の対戦成績は3勝3敗で拮抗しており、全仏でも1勝1敗(共にフルセット)となっています。
直近の対戦は昨年のデビスカップ決勝戦。クレーで行われたこの試合はワウリンカがセットカウント3-1で勝利しましたが、ツォンガは故障を抱えていたのであまり参考にはなりません。

これだけ競っている現状では、今回の勝敗はどちらが実力を出し切れるかにかかっているでしょう。そうなると地元のツォンガが有利になりますが、今大会驚異的な集中力を保っているワウリンカも侮れません。4回戦では地元のシモンを、準々決勝ではフェデラーを共にストレートで下しており、特にフェデラー戦ではブレークすら許しませんでした。

波に乗れば手がつけられない程のプレーを見せる両者ですが、そのプレーレベルの上限は若干ながらワウリンカの方が高いと思います。
そして、今大会のワウリンカならアウェーの中でもその力を発揮できると信じて、ワウリンカの勝利を予想した訳です。


ジョコビッチ対マレーについては試合開始までに追記します。


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2015年6月3日水曜日

全仏オープン2015 準々決勝プレビュー②

本日はトップハーフの準々決勝2試合が行われ、その組み合わせは以下の通りです。

ジョコビッチ[1] 対 ナダル[6]
マレー[3] 対 フェレール[7]

ボトムハーフの2試合よりも難しいですが、自分はジョコビッチとマレーが勝ち上がると予想します。

まずマレー対フェレールですが、過去の対戦成績はマレーの9勝6敗となっているものの、クレーではフェレールが全勝しています。ただ、今シーズンクレーで過去最高の仕上がりをみせているマレー相手に、クレーならフェレールが有利だという考え方は通用しないでしょう。

4回戦ではフェレールがチリッチをストレートで、マレーがシャーディを4セットで下していて、フェレールの方が状態は良いように思えますが、チリッチはかなりの凡ミスを積み重ねていましたから、単純な比較はできません。

それほどの差は無いと思いますが、やはり最近のマレーの調子を踏まえると、ややフェレールには分が悪いと予想します。

そしてジョコビッチ対ナダルですが、正直予想に役立つようなデータが全くと言っていいほどありません。
過去の対戦成績はナダルの23勝20敗、クレーではナダルの14勝5敗、全仏ではナダルの6戦全勝。これだけの戦績を持ってしても、今年はナダルが有利だとは言えません。
さらに今大会のこれまでの勝ち上がりもほぼ互角ですし、そもそも4回戦までとは全く違うレベルの試合になりますから、ますます分かりません。

唯一参考になるのは、今年のモンテカルロ・マスターズ準決勝での対戦でしょうか。この時はジョコビッチがストレートで勝利し、敗れたナダルにも復活の兆しが見えていました。
ただ、内容的には特に第2セットでジョコビッチがかなり優位に立ち、ナダルは食い下がるので精一杯という状況だったと思います。

この試合もナダルの苦戦が予想されます。それでも、どんなボールだろうと最後まで追いかけるナダルの勇姿が見られるはずです。赤土の王者としてのプライドを胸に挑むナダルと、生涯グランドスラム達成に向けて気合充分のジョコビッチ。
世紀の一戦がいよいよはじまります。


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〜狂い過ぎた歯車〜 錦織対ツォンガ戦を終えて

錦織対ツォンガ、ワウリンカ対フェデラーという組み合わせで行われたボトムハーフの準々決勝は、ツォンガとワウリンカが勝ち上がるという自分の予想通りの結果となってしまいました。
しかし、錦織対ツォンガ戦の試合内容に関しては、全く想定外のものだったことを付け足しておきます。
何がどう想定外だったのか、書き出すと少々長くなりますから、まずはワウリンカ対フェデラー戦から振り返っていきたいと思います。

・ワウリンカ 対 フェデラー

先日のローマ・マスターズ準決勝ではフェデラーがストレートで勝利しましたが、今回はワウリンカが1度もブレークを許さない完璧な試合運びでストレート勝利。これこそが自分の予想していた展開です。
試合直前の記事で、波に乗れば誰にも止められない選手だと強調しましたが、昨日のワウリンカはまさにその状態だった訳で、凄まじい強打が幾度となく炸裂していました。

凡ミスを重ねて自滅することの多いワウリンカですが、高いプレーレベルを維持できている今大会は優勝も充分狙えます。
一方で敗れたフェデラーも、最低限のノルマは達成したと思います。正直昨日のワウリンカは止められる気がしませんでしたし、本人も既にウィンブルドンへ向けて気持ちを切り替えています。特に今年は例年よりもウィンブルドンまでの準備期間が長いので、これを活かせれば昨年のような活躍がまた見られるかと思います。

・錦織 対 ツォンガ

ワウリンカ対フェデラー戦のように、波に乗ったツォンガが錦織を苦しめる展開を予想していましたが、序盤から全く違う展開になります。とにかく錦織のミスが多く、最初のサービスゲームをブレークされると一気に主導権をツォンガに握られました。もちろんツォンガの調子は良かったのですが、そもそも最初のサービスゲームをキープ出来なかったことが大問題で、これがさらにツォンガを加速させた原因だったと思います。あっさりと第1セットを落とすと、第2セットに入ってもミスは減らず、昨年の全米決勝戦(対チリッチ)を再現するどころか、それより悪い流れになっていました。

強風によりパネルが落下して試合が一時中断されると、錦織が本来の落ち着きを取り戻して巻き返すも、第5セットでは再び集中力を上げたツォンガのプレーに屈し、得意のフルセット戦で敗れました。
試合再開後の切り替えは素晴らしかったですが、やはり序盤のプレーは酷すぎました。正直、ツォンガが爆発的なプレーをしていたのは第5セットくらいで、その他は調子がいいというレベルのものだったと思います。

あの中断がなければストレートで敗れていた可能性が高いですから、自分の調子が悪い時に立て直す術をしっかりと確立しておく必要があるのではないでしょうか。
今シーズン、全豪のワウリンカ戦をはじめ、ロペス、イズナー、マレーといった選手たちにはことごとくストレートで敗れています。これらの敗戦に共通することは、突破口が見つけられないまま押し切られたことで、この問題点がまたしても今回の試合で浮き彫りになった訳です。

今回の敗戦をどう受け止め、今後どういった修正を加えてくるのか、来たるべき芝シーズンの活躍に期待しましょう。


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2015年6月2日火曜日

全仏オープン2015 準々決勝プレビュー①

本日行われる準々決勝2試合は以下のような組み合わせになりました。

錦織[5] 対 ツォンガ[14]
ワウリンカ[8] 対 フェデラー[2]
※[ ]内の数字はシード順位

そして、自分はこの4人のうちツォンガとワウリンカが勝ち上がると予想します。

この2試合には「爆発力 対 総合力」という共通の構図があると思います。錦織はツォンガに、フェデラーはワウリンカに、それぞれメンタルや戦術の幅という面では勝ります。しかし、ツォンガやワウリンカはランキング以上の実力を持っていて、それをフルに発揮できればその勢いを止められる選手がいないのも事実です。

元トップ10選手のツォンガは怪我の影響もあって現在はランキングを落としていますが、昨年のトロント・マスターズではジョコビッチ、マレー、フェデラーを下して優勝するなどその爆発力は間違いないでしょう。
そしてワウリンカは2014年全豪でジョコビッチ、ナダルを下して優勝した他、今年の全豪では錦織をストレートでねじ伏せました。特に錦織はフェレールをストレートで下して挑んでの敗戦でしたから、改めてトップ選手の恐ろしさを悟った訳です。

もちろん、錦織にもこの2人に劣らない爆発力というのが存在しない訳ではありません。しかし、地元の声援を受けるツォンガが相手ではやや厳しいのではないでしょうか。アウェーの雰囲気にとらわれて錦織のプレーレベルが落ちるというより、ツォンガが錦織の届かない領域までプレーレベルを上げてくるという意味で厳しいと思うのです。
逆に言えば、ツォンガの調子次第では錦織にも充分チャンスがあるわけで、自分はツォンガが絶好調という最悪の状況を想定してツォンガ勝利の予想をしているだけです。

そして、今大会安定した勝ち上がりをみせているワウリンカもフェデラーを下すチャンスは大いにあります。対戦成績こそフェデラーの16勝2敗で大差がついていますが、2敗はクレーでのものでした。さらにここ数試合は接戦になることが多く、どちらが勝ってもおかしくない展開が続いています。
先日のローマ・マスターズ準決勝ではフェデラーがストレートで勝利していますが、ワウリンカはその前のナダル戦で全てを出し切ってエネルギー切れ状態でした。今日はそのような心配のないワウリンカが、どのような攻めをみせてくれるのか注目です。


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