2015年7月12日日曜日

[果たされた "See you next year!"] ウィンブルドン2015決勝 プレビュー

--"See you next year!"--

これは昨年の決勝戦終了後、表彰式でのインタビューでフェデラーが残した言葉です。
そして今大会、フェデラーは約束通り、昨年を超えるほどの強さを見せながら決勝戦まで勝ち上がってきました。

対するジョコビッチも2連覇を目指して今大会に臨み、ほぼ全ての試合で完勝を収めての決勝進出。
唯一苦戦したのが4回戦。好調を維持していたビックサーバー、アンダーソンに2セットダウンまで追い込まれます。
それでも落ち着いて2セットを取り返すと、日没順延のため翌日に持ち越された第5セットもワンチャンスをものにして勝ちきり、その後の準々決勝、準決勝では再び相手を圧倒しました。


そして今夜、昨年フルセットの激闘を繰り広げた両者が再びタイトルを争います。

過去の対戦成績はフェデラーの20勝19敗。ウィンブルドンでは1勝1敗、今年に限ってはジョコビッチの2勝1敗。
戦績はかなり拮抗しており、どちらが勝ってもおかしくないと言えます。

この試合もカギを握るのはフェデラーのファーストサーブでしょう。
接戦が予想されていた準決勝のマレー戦をストレートで切り抜けられたのは、あの完璧なサーブがあったからでした。

さらに、昨年の決勝戦を振り返ってみましょう。
ストローク戦では完全にジョコビッチが勝り、フェデラーはかなりの苦戦を強いられました。
それを裏付けるのがフェデラーのセカンドサーブでのポイント獲得率で、当時は44%にとどまりました(今シーズンの平均は57%)。

セカンドサーブになると必然的にラリー戦になりやすいため、ストロークでの力の差が如実に表れたことがわかります。
また、ジョコビッチはリターンでもトップクラスの実力を持つため、フェデラーがセカンドサーブでポイントを思うように取れなかったと考えられます。

事実、フェデラーは15本ものブレークポイントを握られました。
それでもフルセットまで持ち込めたのは、数々のピンチを素晴らしいファーストサーブを入れて凌いだからです。

今年も同じような展開になるでしょう。
大会史上最多8回目の優勝を目指すフェデラーにとって厳しい戦いになることは間違いありません。
ジョコビッチを下すには、準決勝のような完璧なサービスゲームを展開しつつ、ブレークも狙っていかなければならないのです。

それでも、自分はフェデラー勝利を予想したいと思います。
参考になるかと思うのが今年のドバイ決勝のスタッツです。

高速ハードに分類されるこのコートでフェデラーのサーブが火を噴き、ファーストサーブのポイント獲得率は80%という高い数字を記録しました。
セカンドサーブでのポイント獲得率はわずか39%にとどまったものの、与えた7本のブレークポイントは全て凌ぎ、逆に自らは2本のブレークポイントを共に活かしてストレート勝ち。

今日の試合も、サービスゲームでは高い集中力を維持し、リターンゲームではワンチャンスを逃さずものにする。
そして常に攻める姿勢を貫き通すことができれば、ジョコビッチを下すことも可能だと思います。

対するジョコビッチは受け身にならないこと。
全仏決勝では緊張からか、ほんの少し受け身になってしまったことが敗因だったと思います。

今日の試合ではラリー戦でフェデラーを積極的に左右に振って走らせ、ネットに詰める隙を与えないことが重要でしょうし、何より自分のサービスゲームをしっかりキープすることが求められるでしょう。


決勝戦にふさわしいハイレベルな試合内容が期待できるはずです。
2週間の集大成となるこの試合を制し、悲願の優勝を果たすのはどちらでしょうか。
世界中のテニスファンが待ち望む決戦がまもなく始まります。







source : Hawk-Eye ~公正なテニスブログ~