毎回のように直前になってしまって申し訳ありません。
大変遅くなりましたが、今回も全仏、ウィンブルドンと同様にベスト8までの予想を挙げておきます。
ドローはこちら(WOWOW Tennis Online ページ)から
ベスト16
[1]ジョコビッチvs[14]ゴフィン
[18]ロペスvs[8]ナダル
[4]錦織vs[19]ツォンガ
[9]チリッチvs[27]シャーディ
[5]ワウリンカvsグルビス
[15]アンダーソンvs[3]マレー
[6]ベルディヒvs[12]ガスケ
[13]イズナーvs[2]フェデラー
ベスト8
[1]ジョコビッチvs[8]ナダル
[4]錦織vs[9]チリッチ
[5]ワウリンカvs[3]マレー
[12]ガスケvs[2]フェデラー
ダークホース M.フィッシュ B.コリッチ キリオス
まずは今季圧倒的な強さを誇るジョコビッチ。
直近のマスターズ2大会(モントリオール、シンシナティ)はともに決勝で敗れましたが、その評価が下がることはないでしょう。
この全米は相性が良いとは言い難く、優勝したのは2011年の一度のみですが、決勝には何度も進出しており、ベスト8はほぼ確実かと思われます。
ただ、ドローは少しタフです。
最初の山場は2回戦。今年のウィンブルドンでベスト4に残ったポスピシルとの対戦が予想されます。
ウィンブルドン以降は爆発力こそありませんが、勝つべき試合はきっちりとものにしており、ジョコビッチとて油断は禁物です。
そして注目は4回戦で可能性のあるゴフィン。シンシナティではジョコビッチを崖っぷちまで追い詰めたものの、あと一歩及ばず敗れました。
ゴフィンのドローも決して楽だとは言えませんが、是が非でも勝ち上がってジョコビッチへの挑戦権を再び手にしたいでしょう。
なかなか調子を取り戻せないナダルは1回戦から厳しい相手を引きました。
昨年のバーゼルで負けを喫した18歳のコリッチです。今年もドバイでマレーを下しており、その実力は疑う余地がありません。
モントリオールでは錦織に圧倒され、シンシナティではロペスに競り負けたナダルは完全に迷走してしまっていると言っても過言ではないでしょう。
自信を取り戻すためには絶対に落とせない初戦ですし、ここを凌げばベスト8も充分見えてきます。
順当にいけば4回戦でナダルと対戦するのはラオニッチですが、ここ数大会は早期敗退が続いているうえにドローも相当厳しいです。
2回戦はベルダスコかウィンブルドンで手こずったベテランのハースか、どちらが来ても手強いですし、3回戦では苦手とするロペスが待ち構えているかもしれません。
さらに、今大会を最後に引退する地元のフィッシュも危険な存在です。
元世界ランキング7位の実力者で、近年は不安障害に悩まされてツアーを離脱していましたが、今大会に向けての調整は順調なようです。
先日のアトランタ・オープンでは2012年に引退したロディックとペアを組んでダブルスに出場して話題になった他、シンシナティではマレー相手にも通用するプレーをみせていました。
地元の声援も後押しするだけに、ノーシードながらベスト16進出もあるかもしれません。
錦織の初戦は世界ランキング41位のペール。
やや難敵ではありますが、錦織が落ち着いて自分のテニスを展開できれば問題ないはずです。
前年度準優勝のグランドスラム初戦ということでプレッシャーはあるでしょうが、ここをスムーズに突破できれば2回戦以降は緊張感も抜けるでしょう。
3回戦は誰が相手になるか全く読めません。
順当にいけば第26シードのロブレドですが、最近は全く波に乗れておらず、得意の全米でも活躍を期待するのは難しいと思います。
むしろシンシナティでジョコビッチをフルセットまで追い詰めたドルゴポロフや、ビックサーバーのグロースの可能性が高いのではないでしょうか。
そして最も波乱が起こりやすいのが4回戦だと思います。
第19シードのツォンガか、第16シードのモンフィスか、2人とも勢いに乗っていれば手が付けられないだけに要注意です。
モンフィスはここ最近元気がないのでまだ安心できますが、やはり全仏で敗れたツォンガは嫌な相手でしょう。
第1、第2セットをほぼ自滅で落としたあの試合の再現だけは絶対に避けなければなりません。
この2人がどれだけの調子で勝ち上がってくるかも勝敗を大きく左右するので、そこにも注目していきましょう。
肘の故障でツアーを離脱していたフェレールはまだ本調子ではないでしょうから、勝ち進むのは難しいと思われます。
そうなると前年度覇者のチリッチは自分との戦いになります。
序盤はそれほど危険なノーシードもおらず、4回戦で可能性があるディミトロフも未だにスランプから抜け出せていません。
錦織と同じく、初戦をスムーズに突破してプレッシャーから解放されたいところでしょう。
今シーズンなかなか厳しい戦いを強いられているチリッチがしっかり勝ち上がれるか、ディミトロフは復活のきっかけをつかめるか、フェレールの肘はどこまで回復しているのかなど、注目すべき点は数多くあると思います。
ボトムハーフの詳細は明日追記します。
source : Hawk-Eye ~公正なテニスブログ~