2015年5月31日日曜日

ジュニアの育成について。

先日、錦織に続く選手について少し触れたのでジュニアの育成について。

まず、現状として

中学生になると「硬式」テニスを続けられる環境が一気に狭まる

という点です。

原因として

【まだまだ、硬式のテニス部のある学校が少ない現状】

高校くらいになると硬式テニス部のある学校は増えます。

ただ、一番とまでは言いませんが、大事な12歳~15歳くらいに時期に環境が減るのは非常に痛いです。
ここには、先日コメントもいただきましたが、「軟式」テニス部という日本独自のスポーツが関係しています。

硬式テニスはラケットにしても何にしても、またしてもお金が掛かります。
特にボール代です。
image.jpg

学校側も顧問の先生などのいろいろなコネクションの関係で軟式は潰せない状況です。


【一般クラスとの教え方が、ある意味真逆】

ここ最近では特に、ジュニアにはどんどん打たせます
今はいらなくても、入るまで練習させます。
1年後、もしくは数年後に入るように夢見ていいボールを目指します。

ところが、一般のクラスでは、どちらかというと安定感重視
そんなに打っても入りませんよ、1本つなぎましょう!
といったような流れが多いです。

小学校6年生までガンガン打たされて、中学生になったとたん、入れてけ、と言われても出来ないのが当たり前。

スクール側としてもよっぽどジュニアの育成に力を入れようとしていない限り、なかなか中学生、高校生専用のクラスを設定できません
時間が中途半端で一般のクラスをなくしてまで中高生クラスを作るのが困難で、設定できても1クラス・・・。
当然、レベルは初心者から中級者、場合によっては上級者・・・。
これは仕方がないんです。
コートが何面もあれば作れますが、そこまでニーズもなかったりします。


【プライベートでのグループレッスンもなかなか難しい】

では、スクールでなくて公営コートで、グループレッスン!
と考えて、私は以前に何人か集めてレッスンをしていました。
その中から、何人か育っていき、活躍している子もいます。
(私の場合は大震災で節電により公営コートのナイターが運営できなくなり、その間に、皆他の環境に散っていき解散しました)

しかし!
ここにも障害が立ちはだかります(>_<)

スクール運営側からストップが入るんです。
まぁ、当然と言えば当然。

引き抜きだ、と言われれば全員ではないにしろ被ってきます。
スクールと直接関係なくても、そういう見方はされます。
数年前ですが、スクールのトップの方々の集まりでは、そういう流れをなくしていこうという話も出たくらいです。

公営コートに限らず、スクール間でもジュニアの取り合い、みたいなことは多々あるようです。

スクール側の意見もわかりますが・・・

ハッキリ言って子供達にはいい迷惑です!

話し合いの場でももって、お互い協力し合えばクリアされていく部分かもしれないのに。
問題点はいくつかあるでしょう。

錦織のように世界のトップになるような子は、非常に稀としても、底上げとしてはこの部分に可能性を感じます。

また、お金がらみの話に発展しそうなのでこの辺でやめておきましょう。

ちょっと、最後の方は、文句のような形になってしまいましたが、あくまで個人的な見解ですので、他のコーチやスクールのコーチ、運営者は別の考え方や、違った形をイメージしている方もいるとは思います。

しかし、中学生の硬式テニスの完備、ここは非常に大事な部分でないでしょうか・・・。


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source : テニス進化論