このブログに辿り着く様な読者の皆さんには当たり前の話しかもしれないですが、最近ちょくちょく思う事を。たまにはロサンゼルスのテニス環境の紹介だけじゃなく、自分のしているテニスのことも書いてみようと思って。
よくメンタルが強いとか、メンタルが弱いって言うじゃないですか?あれって、特に趣味レベルでは多くの人がかなり狭い範囲でのメンタルの話しをしている気がするんですよね。つまり、メンタルが弱い=チキン、すぐビビる、みたいな。どんな状況でもビビらない様に強気でいく=メンタルが強い、と。
もちろんそれはメンタルが強い一つの要素ではあると思うんですけど、メンタルを強くするって実はもっと広い話しだと思うんです。簡単に言ってしまえば、いかに自分の気持ちをコントロールできるかが、メンタルの強さだと思うんですよ。
で、コントロールするには人それぞれ、本当に千差万別な考え方、方法があると思います。そして状況によって色んな細かい具体的なコントロールの仕方が。
ショットの向上と一緒で、フォアハンドを強くしようと思ったら、なんとなく全体的に上手く打てるようにすれば良いんじゃなくて、いろんな状況でのフォアハンドを細かくしらみつぶしに練習して、初めて全体として上手く、強くなるように、メンタルも単になんとなく強くするのではなく、自分のベストのパフォーマンスを引き出す為に様々な相手や状況においてどういう風にそれを理解して、それに対して自分の気持ちをどう持っていくかを細かくしらみつぶしにしていって、初めて全体として強いメンタルになると思います。
元々メンタルが強い、つまり気持ちのコントロールセンスがある人は、細かくなんて考えなくても無意識の脳と身体が対処してくれるんだと思うんですが、弱い場合は細かく丁寧に対処方法を考えないといけないと思います。
ボクは結構短気で超楽天家なので、厳しい状況であればある程、アドレナリンがでるというか、ある意味強気になりすぎちゃうんですよ。ヤバい状況でなんの根拠も無いのに「俺ならどうにかできちゃう」なんて良い結果をビジュアライズしちゃったりして。結果、強気で能天気すぎるから、それが身体を空回りさせるというか。何度ウォームアップ中の相手を観てコートの外の仲間に「これ絶対いける」って宣言しちゃったことか。。アメリカ人でスロースターターなんてゴ千マンと居るのに。勝手に「空(から)イケイケモード」に入っちゃうんですよ。
そんな人間に「チキンになるな」って言った所で全く意味はないわけで。そういうタイプの人間はそれなりの自分の気持ちの落とし方、ビビらせ方を考えておかないとダメって事なんです。ボクの場合はちょっといいポイントがあったり、リードしたりするとすぐいい気になるので落とさないとダメです。もちろん試合中のゲームやポイント状況によっては逆に自分への鼓舞が必要な場面もあるのでその時はそう対処しないといけないんです。
毎ポイント静と動が交互にやってくるテニスにおいては静、つまりポイントの間に、動であるプレイ自体と同様なぐらいの重要さがあると思うんですよね。重要さ=チャンスですから。にもかかわらず「こういうショットはこうやって打つ」という話しは一杯あるのに「こういう状況でこういう人はこう考えたらいい」っていう話しが少ないなー、なんて思う訳です。
そんな考え方や気持ちの持っていきかた一つで、同じショットもガラリと違うものになると思います。
ジュニアの頃からがっつりマンツーマンでコーチにならってテニスをしている様な選手は、戦術も含めて、いろんな考え方を積み上げてきていると思います。試合をみたコーチから「なんであのポイントでああしたんだ?」なんて問いつめられて自問自答したりして。そこからしてちょっと長くテニスをやって来た様な人とは大違いなんですよね。技術の前に。
ボク(ら)位の歳でテニスを向上させたいと思うと、技術練習といっても身体と時間の限りがありますけど、そういうメンタルな部分の向上には身体疲労はないですからね。怪我しませんし(笑)。メンタルの向上で技術の向上同様にテニスが強くなると思います。
世界のトップ選手を含めて、ボクらだってみんな、各々のレベルでホンの僅かな差で勝敗が決まる訳ですから。「メンタルは技術が備わったら」なんて思ったら損する気がします。
因に、こういう事を書くときのボクはかなりチキンです。ビビっちゃって写真も選べません(笑)。(N)
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source : アメリカ・テニス日記 from ロサンゼルス・カリフォルニア