テイクバック時の注意点です。
前回、書ききろうと思ったら以外に長くなってしまったので、今回はパート2ということで。
前回は、よく観察して、という感覚的な部分したが、今回は技術的な部分かなと思います。
テイクバックの注意をする際に
「ラケットを引いて」
という言い方がありますよね。
あの言い方が悪影響を出してしまっているかもしれませんが、手でラケットを準備してしまっている方がいます。
特に初心者、初級といわれるレベルの方はほとんどがこれです。
では、どうすればいいのか?
という話ですが・・・
体全体で準備する!
何となくズルい表現ですね。
というのも、体全体で準備するという動きをする際に、一人ひとり何処を意識するか違ったりするので、こんな曖昧な言い方です。
私の感覚で言うと
「腰」で引くイメージです。
フォアであれば右腰、バックであれば左腰です。
だいぶ前に撮影したバックの動画です。
う~ん、これを見てもわかりづらいかもしれませんが、腕とラケットを引く際に左の腰はだいぶ意識はしています。
人によっては
左の足を引く
とか
左の膝を開く
とか
左肩を意識して
とか
顎を右肩に乗せて
など、”はまる”言い方がそれぞれです。
しかし、共通していけないのは、ラケットの先端を後ろに持っていく感じ、というのは肘が残ってしまいダメだと思います。
先ほど書いたように、「ラケットを引いて」という表現の悪影響というのはここです。
ラケットを引いてと言われるもんだから、ついつい、手先で引いてしまいます。
腰をターンしてラケットを引くという動作になかなか繋がりません。
結果として横向きも曖昧になり、肘も残り、いい当たりができなかったりします。
これは初心者に起こることですが、プロの世界でもあり得る話です。
あの、フェデラーでさえ陥ってしまう部分です。
というのも、一時期、そうですねぇ、フェデラーが30を越えたあたりでしたか、ウィンブルドンなどでも好成績を残せない時期がありましたよね。
その頃、何がダメになったか・・・。
そうです、フォアハンドです。
若干、振り遅れが出始めたんですね。
フォアのダウンザラインがボール1個分外れてしまう・・・。
ハードヒッターのボールに得意のフォアで間に合わない・・・。
こんな時期がありました。
もちろん、これだけではないとは思いますが、フェデラーにとっては世界一のフォアのパフォーマンスが落ちたら大問題です。
ここぞ!というところで昔はエースを取っていたフォアハンドがサイドアウト・・・。
こんな試合が出始めました。
加齢によって、今まで無意識に反応できていたフォアのテイクバックのリズムが崩れてしまったんですね。
このように、フェデラーでさえ陥るテイクバックの注意点。
皆さんも体全体で準備できるように、ラケットで反応せずに、体のターンで準備するように心掛けましょう。
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source : テニス進化論