あえてこれをトップへ(笑)。チーム・パンサーズ。(All photos courtesy of Happychild.)
柴原瑛菜選手のペンハイがCIFを3年連続制覇。手の「3」はその3。
10月の末には日本へITF遠征に行き、ダブルス準優勝だったりと確実に階段を登っている柴原瑛菜選手。遠征は高校をお休みしてだったので、試合後はすぐにロサンゼルスへ戻ってきました。
秋の学期は高校女子テニス(男子は年始から)のシーズンです。日本と違いシーズンが決まっているのもなんともアメリカです。瑛菜選手も一般の授業を受けて、午後テニスという日々を送っていました。
そんなシーズンも気がつけばもうほぼ終わりです。高校テニスのメインである団体戦を、シーズン通して戦ってきて、あとは今週から(予選)始まっている個人戦のトーナメントを残すのみとなりました。
と、さっぱり書いてしまいましたが
柴原瑛菜キャプテン率いるパンサーズ、3年連続 CIF 団体戦優勝の快挙!!
上と下の写真は先日優勝した時のものです。去年までいたトップ選手が卒業してしまい、厳しいと周りから噂されていた今年、ところどころで苦しい戦い(地元新聞記事)をしつつも、結果的には優勝(地元新聞記事)でした。
日本では都道府県の大会を勝ち上がればそのままインターハイ、つまり全国へ進みますが、アメリカの高校は州が最終です。CIF は California Interscholastic Federation の略です。カリフォルニアは広いため(ほぼ本州と同サイズ)普段は北と南のセクションで別れて戦い、最終的に各々上位高校が戦って総合 CIF チャンピオンを決める、というシステムです。ウェブサイトも北と南で別々になっています。
州での優勝とはいうものの、カリフォルニアのテニスはアメリカの州でもフロリダやテキサスと並びトップ。その州での優勝は全米トップに限りなく近いと言えます。夏に行われたUSTAの全国団体戦 G18では、こちらは高校単位ではありませんが、南カルフォルニアが全国優勝をしています。
因みにパンサーズはペニンシュラ・ハイスクール(通称ペンハイ)のスポーツチーム名です。ピンクパンサーのパンサーですね。アメリカでは高校も大学と同様、チーム名は学校名とは別にあります。学校のチーム名なので、テニスだけではなく、他の競技でも同じ名前を使います。
ところで一番上の写真は、ハロウィーンではありません(笑)。パンサーズの応援団をZooと呼び大舞台での応援は写真のように動物の(一部普通の寝巻き?(笑))着ぐるみを着て応援するらしいです。アメリカらしいですねー。
そうそう、それから、日本では大会となると土日、というのが当たり前ですが、アメリカの高校スポーツはあくまで「高校の」スポーツなので学校のある平日に行われます。決勝戦であろうとも平日です。カリフォルニアの南北での対戦はロサンゼルス郊外で行われましたが、北の高校は日本でいえば東北から関西へ遠征にくる感じになります。その間の授業はもちろんレポートだったり補習授業だったりと高校や先生が対応します。高校生活を日本で送ったボクには驚きですが、よく考えればそれが高校スポーツということなのかもしれません。
こういう時の集合写真はキチンとしたものと、ちょっとくだけたもの(上)の2パターンを撮るのが最近当たり前になってきてますね。
こちらは南カリフォルニアでの優勝時のもの。真ん中に置かれた楯の南カリフォルニアの部分が黒く塗られています。
そんな高校テニスシーズンのさなか瑛菜選手、UCLA進学への正式サイニング(調印?)がありました。今年の頭に内定はしていましたが、今回本契約となりました。もちろん一般の生徒はここまでしませんが、スポーツ奨学選手なので特別です。大学のウェブサイトでもニュースが載っています。
チーム名はブルーインズ。上の高校テニスでの写真をみても、すでにUCLAブルーインズの帽子(青&黄)を被ってプレーしてますね。この辺もアメリカらしいですね。日本の監督には「まだキミはここの生徒なんだから」と怒る人もいそうです。でも考えてみれば優秀な大学に行ける選手がいるというのはチームの誇りですからね。
最後2枚の写真は、ペンハイからスポーツ奨学で進学する生徒を祝うイベントの時のもの。現在テニスの2人を含めてバレーボールとボートと4人が確定しているようです。テニスは瑛菜ちゃんとその隣、そうすると確認はしてないんですが、自ずとどちらがバレーボールでどちらがボートの選手か判ります(笑)。何度か書いてますが瑛菜ちゃんの身長は170cm前半ですから、やっぱりバレーボールとなると女の子とはいえ大きいですね。
こんなイベントもアメリカらしいです。ボクの高校にはさすがにスポーツ推薦で進学する生徒はいなかったと思いますが、普通に推薦で早くから有名私大に決まっている生徒はいました。ただ、みんな、誰に言われたわけではないですが「周りは最後の最後まで受験で集中しているので」と推薦が決まっている事実さえ近い友達に漏らす程度で学校全体で祝うとうことは、とてもありませんでした。受験というスタイルが大きく違うので簡単には日本とアメリカを比較はできませんけどね。
さて、そんなことで、来週からCIF個人戦です。去年の優勝に引き続き、今年も瑛菜ちゃん、頑張って欲しいです!あ、その前に今週末は兄、鷲平(しゅうへい)くんと揃ってラハブラのUSTA大会のオープンへ参戦です。瑛菜ちゃん数年前にすでに優勝してますね。(N)
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source : アメリカ・テニス日記 from ロサンゼルス・カリフォルニア