昨年大規模なリニューアルが行われたATP公式サイト。
情報量が増えた代わりに使いにくい部分や分かりにくい部分が出てきたので、軽く解説していきたいと思います。
今回はランキングページ編。
自分がATPのランキング試算としてマルチチャートを作成するときに不可欠なページです。
基本的なことに加え、「POINTS DROPPING」や「NEXT BEST」といった新たに追加された項目や、各選手のポイント内訳を確認する方法も紹介していきます。
ちなみに、ATPの公式サイトはスマートフォンで見ると表示が崩れたり、上手く切り替わらなかったりするので、そういった場合はパソコンでの閲覧を推奨します。
※この先の内容はエントリーランキングとレースランキングの違い、上位18大会について理解していることを前提としています。よく分からない方はこちらを参考にしてください。
ATP公式サイト エントリーランキングのページはこちら
今回は2016年4月4日更新のランキングで解説していきます。
上記のリンクをクリックすると画像のようなページが出てきます。
今はエントリーランキングのページになっていますが、赤枠で囲った「Singles Race」をクリックすることでレースランキングのページに切り替えられます。青枠で囲った「Singles」をクリックすればエントリーランキングに戻ります。
過去のランキングは緑枠で囲った部分から任意の時期を選択して見られます。101位以下のランキングも紫枠で囲った部分から見られます。どちらも最後に「GO」ボタンを押し忘れないようにしましょう。
次に、各選手のポイント内訳を確認します。
例としてジョコビッチで解説していきます。
黒枠で囲ったポイント(この場合は16,540)をクリックするとページが切り替わります。
この「RANKINGS BREAKDOWN」が各選手のポイント内訳表になります。
この場合はジョコビッチのエントリーランキングポイントの内訳です。赤枠で囲った部分からレースランキングポイントの内訳も見られます。
スクロールして表全体を見てみます。
大会の階級ごとに分かれています。一番上がツアーファイナルズ、そこからグランドスラム、ATP1000(マスターズ)、ATP500と続きます。ATP250は「BEST OF OTHER COUNTABLE TOURNAMENTS」に記載されています。
各項目の説明です。
赤枠で囲った「TOURNAMENT」は大会名です。青枠で囲った「ROUND」はその大会での成績(Wだったら優勝)、緑枠の「POINTS」はその大会での獲得ポイントです。
そして紫枠で囲った「DROP DATE」はそのポイントが失効する日付です。
ここで「DROP DATE」について注意すべき点があります。
黒枠で囲ったのは昨年のモンテカルロ・マスターズのポイントです。「DROP DATE」は2016年4月18日となっています。この日は月曜日ですから、ランキングの更新日でもあります。
同日ではありますが、ポイントの失効とランキングの更新ではポイントの失効の方が先です。
ですから、マルチチャートの「今週の失効ポイント」が実際にはいつ失効しているのかというと次のランキング更新の直前なのです。
ランキング更新のあとにポイント失効だと捉えてしまうと全然意味が違ってしまいますから注意してください。
今回はここまでで。
次回は少し複雑な「NEXT BEST」の項目を中心に解説していきます。
source : テニスブログ Hawk-Eye