全仏オープン大会期間中ですが、気になるウィンブルドンのシードについてです。
ウィンブルドンは他の大会と違い、過去の芝大会での成績も考慮してシードを決定します。
具体的な決め方を確認してみましょう。
① ウィンブルドン開催前週のエントリーランキングポイント(今年は2016/6/20更新のランキングポイント)
② 過去12ヶ月の芝大会で獲得した全てのポイント
③ ②からさらにさかのぼって過去12ヶ月の芝大会で獲得した最高ポイントの75%
上記の①から③の全てのポイントを合計し、その合計ポイントでシードを決定します。
分かりにくい部分について補足します。
②と③が一体どの大会を対象としているのか理解しにくいと思いますので、書き出してみました。
表記が英語なのはご了承下さい。
② 以下の大会で獲得した全てのポイントの100%
2015
Nottingham
Wimbledon
Newport
2016
Stuttgart
s-Hertogenbosch
Halle
London
③ 以下の大会で獲得したポイントのうち、最も多いポイントの75%
2014
s-Hertogenbosch
Eastbourne
Wimbledon
Newport
2015
s-Hertogenbosch
Stuttgart
London
Halle 錦織の場合は②が2015年のウィンブルドンで獲得した45ポイントと、今後出場予定の2016年Halleで獲得したポイントの合計になります。
③は2014年のウィンブルドンと2015年のHalleがどちらも180ポイントですが、どちらか1大会だけが対象なので180×0.75= 135ポイントです。
ここまで読んでお気づきの通り、結構面倒な計算が必要なのでトップ10までしか試算できていませんが、画像の"Race to Wimbledon"の欄が全仏オープン4回戦終了時での①から③までの合計点です。
「75%」の欄が③、「100%」の欄が②に該当します。
説明が長くなるので深くは触れませんが、昨年の大会の失効ポイントも計算してあるので、これよりもポイントが減ることはありません。
よって現在5位のワウリンカと1000ポイント近い差がある錦織は今年のHalle(ATP500)で優勝しても届きません。
上位選手の欠場が無い限り、ウィンブルドンは最高第6シードでの出場となります。
明日以降、最新の試算はランキングサイトで公開していく予定です。
ランキングサイトでは現在アンケートを実施しています。
4つの必須項目は全て選択式で、すぐにお答えいただけます。
既に参考になる意見(配色についてや選手検索機能の必要性について)もいくつか頂いています。
すぐに反映、という訳にはいきませんが、全てのご意見を真摯に受け止め、さらなる改善を目指しますのでご協力をお願いいたします。
source : テニスブログ Hawk-Eye