随分と欲張りな題名でもあり、出来るならやるよ!って感じの格言のパクりです。
しかし、こういった感覚はテニスに限らず必要な感覚です。
テニスは当然テニスボールを使って行うスポーツで、さらに相手のいるスポーツです。
なので相手の打ったボールに対する予測が不可欠。
また、風が吹いたり何だりでボールが跳ねたり止まったり...と変化します。
この予測をできるようにするにはボールを良く見ないといけません。
しかし、この「ボールを見る」という言葉がまた厄介だったりします。
私もついつい「もっとボールを見ましょう」と言ってしまいます。
もちろん、間違った表現とは思っていませんが、黄色いボールだけをジーッと見つめてもダメだったりします。
そこで、更に私は言ってしまいます。
「打つ瞬間、インパクトの瞬間をしっかり見ましょう!」
と。
これも間違った表現ではありませんが、ジーッと見つめてしまう人はこう言っても打つ瞬間をジーッと見つめてしまいます。
そして、打った直後から反応しようとしてステップが遅れ、一歩目が遅くなり、入りが悪く...と負の連鎖。
つまり、見てという言葉を「静止画」で見て、更に周りを見ずにその一点だけ見てしまっています。
私の「見る」は相手の打ち方、ボールへの入り方、相手の打つタイミングを総合して観察しましょう、という感じ。
先程の静止画に対して「動画」でとらえる感じです。
更にボールを見ながら相手を見たり風を感じたり前衛の動きを見たり...です。
ボールへの予測というものは、相手が打ってからだけではなく、打つ前からも始まっています。
ボールに集中しながら視野を広くしなくてはいけません。
これが木を見て(ボールを見ながら)森も見る(相手や状況を見る)という表現です。
こういった感覚を意識してボールを打つと自然とステップが合い、スムーズなスタートになりやすくなりますので、やってみましょう。
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source : テニス進化論