部活運営のヒント 読者のみなさま
こんにちは、清明学園中学の高橋です。
今回も講習会で学んだことを紹介します。
先日、アメリカの若者スポーツコーチの基準となっているPCAメソッドというものを、学びに行きました。
Positive Coaching Alliance
勝利の達成(strive to win)と人生における学び(life lesson) の両面を捉えたダブルゴールを基本としたコーチングです。
具体的に、紹介すると
①5:1の比率 ( 称賛5 批判否定1 )
②アドバイスをするタイミング
①5:1の比率は、とにかく選手の良いところを5つ見つけて伝える。プレー中であれば、ノートを手に持ち記録してから後で伝える。良いところを伝えると、次の良いところが見えてくるという言葉がとても印象的でした。
【 僕が彼らの能力に無条件の信頼をもっていることを彼らが
納得するまで、批判は差し控える。 】
ジョン・ロビンソン(サウスカロライナ大学フットボールコーチ)
②アドバイスをするタイミング
修正や直しを入れるタイミングは、選手の心が受け入れられるタイミングで伝える。
失敗をいかにしてよりよくしていくか。まさに人生の勉強の絶好の機会として捉える
などがありました。
講習会は、アメリカの指導者の方が話をして同時通訳をしながら学びました。
ワークショップなどがあり、いろいろな指導者の方々と交流も図ることができました。
ラストは、ラグビー協会の中竹様とお二人が我々の質問に応える時間がありました。
ある指導者の先生が「 本日の話で、PCAの指導が素晴らしいということは理解できました。しかし、この指導スタイルで強くなるのか、そして結果に結びつくのかデータで示してほしい。ミスを厳しく指摘しないことによって選手の甘えがでるかもしれないと思ってしまう 」という質問に対して
中竹様は、このように答えられました。
「 コーチは、自分のチームで一定期間、実験すればよい。今日は、絶対に誉めまくる。否定も批判もしない。良いところだけをみていく。コーチの特権を生かして練習メニューは自分で作成できることが多いのだから、実験してみてください。結果は、この手法は確実に強くなりますよ。 」
私の心にはとても響きました。なぜなら中竹様は、早稲田大学のラグビー部を日本一に導き、今はラグビーの各年代の全日本スタッフを指導する立場にいらっしゃいます。私は、中竹様の出版された本をすべて読んでいました。早稲田ラグビーで何度も日本一に導いたカリスマ監督のあと、引き継ぎ、どのような苦労や工夫があったのであろうと単純に興味があったからです。
その方が自信をもって5:1の法則を用いることを伝えていました。
ノーミス練習や連帯責任、成功やミスの数を記録する練習形式ではなく、挑戦することを認めるコーチングを語られていました。
その講習会を学び、すぐに現場で実践しようとしたら、試験休みになってので、チームで試験的に行いたいと思います。
選手を人間的に成長させ、なおかつ勝利を目指す。そして失敗を通して人生を教える。とても重要なことを学ぶことが出来ました。
PS
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【動画】 新技術!フロントフット・ホップとは?の記事に関して、読者の方からご意見を頂きました。ありがとうございました!!
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はじめまして。新潟県の中村と申します、動画を見て気になったのでメールさせていただきました。
この打ち方は錦織選手のエアーケイに近い打ち方になります。指導方法はよいと思います。打ち終わった後の着地まで指導した、方が良いように感じます。
着地がうまくできていない子が多く見られます。まだ体重が軽いから問題は出てないかもしれませんが、練習量が多くなると、左ひざのオスグットや同側のアキレス腱に問題を起こしやすくなります。
着地の際状態が立っている子は、膝に、突っ込んでいる子は、アキレス腱に負担がかかりやすくなります。ピンクのシャツの子の右肩下がりの打ち方が少し気になりました。腰痛の原因になりやすいので。
ほとんどの子が左足の払いがうまく理解していないように感じます。カウンタームーブメントで骨盤を止めることにより、上肢が加速しやすくなるのですが、手打ちの子が多く見受けられます。
新潟県村上市
中村整骨院
新潟県ソフトテニス国体トレーナー
では!
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●参考情報:
清明学園・高橋先生に関する記事:
●ソフオン編集長が高橋茂先生の指導方法の根幹に迫るインタビュー
[ 高橋 茂 監督 プロフィール ]
清明学園中学校 ソフトテニス部顧問
全日本アンダー17男子コーチ
[ 清明学園中学 近年の戦績 ]
(平成26年度) 全国中学校大会 男子個人戦優勝、男子団体戦出場
関東中学校大会 男子個人戦優勝・ベスト16、男子団体戦優勝
第2回国際ジュニア大会 男子シングルス優勝
過去5年間では全国出場3回、都道府県対抗10年連続出場、東京都大会・個人の優勝は10回以上
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source : ソフトテニス・オンラインBlog