何も知らない新中学生は、軟式テニス部に入れば、高校で硬式テニス部に入った時、新規に始めた人よりスタートラインでかなり前に立てると考えて入部するだろう。
それは大きな間違い。
同じスタートラインにすら立てない。
上半身に染みついた悪い癖を消すことから始めなければならない。
ハンディキャップを背負ってのスタートだ。
テニスに限らず他のラケットスポーツ出身者は全てハンディ持ちだ。バドミントン、卓球など。
スタートラインより前に立てるとしたら下記の出身者だ。
●サッカー部
下半身のフットワークにたけ、足からボールを取りに行く習慣が身についている。つまり激しい動きでも体幹がぶれない。
上半身に全く悪い癖を持っていない。
ボールと周辺状況を追う目の動きでテニスに有利な視力が鍛えられている。
●ダンス部
他人の体の動きを目で見てすぐ理解でき、
体中の関節の動きを瞬時にコピーできる。
ということはトッププロテニスプレーヤーの動画を見ても、それをダンスだと思ってコピーすれば済むのだ。忠実にコピーできる。
テニスに重要なリズム感も完ぺき。
いつも他人から見られることを意識しているので、自己客観視にたけている。
●将棋部
相手と全く同じ実力の将棋の駒を使っても、その扱い方次第で結果に雲泥の差がつくことを理解している。テニスの試合でも駆け引きにたけているはず。
中でもダンス部出身者の上達が一番早いであろう。
中学校でダンスが必修科目になったのは、そういう意味でも良いことだと思う。
とは言っても将来プロになりたいなら、部活はあきらめ、プロ志向のあるテニスアカデミーに入った方がよい。
あなたの運命の90%は出会ったコーチが握っている。
中学校に自分の運命を決められるコーチがいるか考えて欲しい。
source : ガットとラケットとテニス