「ピーク・シフター・フレーム」と名付けられた新開発のフレーム形状は、手元のシャフト部分では、パイプの断面が長方形の普通のボックス形状なのですが、そこからフェースのナナメ上部分までは、台形の短い辺が外側を向いた断面形状になり、それがフェースのトップ部分周辺では逆に、短い辺が内側を向いた台形形状になるという、とても複雑に断面形状が変化する構造を採用しています。
それによって、高速・高弾道なショットが可能になったとのことですが、私自身は、メーカーがアピールするテクノロジーにはあまり興味はなく、実際にどうなったのかが気になるのでカタカナの説明はこれくらいで。
外形スペックの数値と重量設定(305g)は前作と代わりませんが、バランスポイントの数値だけが310mmから315mmへと変更されています。
これは、前作のスイングウェイトのバラツキ範囲が軽めに寄っていたことによる修正対応ではないかと思われます。
で、実際に打ってどうかということですが、私どもがこれまで「ホールド系」と名付けていた特徴的な球持ち感はかなり後退して、弾き出しのスピード感が増しています。
そういう点では、REVOになる前のX2.0が持っていた弾きの「鈍さ」のような特性は消えています。
こうした傾向は前作のモデルチェンジの際にも若干見られたため、それがさらに進んだ感じで、このモデルはこれまでとは全く別ものになりつつあると言って良いでしょう。
ただ、打球スピードを上げやすく感じるヌケの良い反発感は特徴的で、このラケットとの相性が良いプレイヤーにとっては、攻撃的に打ち込んでいきたくなるラケットと言えるかもしれません。
言葉を換えると、ボールの「出が良い」ために、攻撃的なショットを打ち込んでいくときに必要なスイングパワーが前作より多少は少なくて済むという面があって、そういう観点から、このモデルを使えるプレイヤーの幅がこれまでより広がるのではないかと思われます。
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なぜなら、ラケットの良し悪しはプレイヤーとの相性で決まる問題なので、ラケットのことがわかっても、使う側のプレイヤーの運動特性がわからないとミスマッチになるからです。
なので、自分に合うラケットを選ぶにはラケットフィッティングが必要です。
source : 合うテニスラケットを選んで戦力アップ