フレーム最大厚20mmでフェースサイズ95平方インチというこのモデルは、言うまでもなく、スリクソンのラインナップの中で最もハードなスペックです。
シャフト部分のフレーム厚は19mmとかなり薄いので、見た目には「きゃしゃな感じ」がするのですが、実際に打ってみるとしっかりした剛性感があって頼りなさとは無縁です。
「粘る感じ」は前作より後退して、弾き出す感じに少しシフトしています。
これは、「REVO CX 2.0」の前作からの性格変化と同じ傾向で、ホールド感という弾きの鈍さが減って、ハッキリした打ち味に移行していますが、インパクトが強いほど「ノリ」が感じられて安定感が増すタイプです。
「REVO CX 2.0」についての記事では、「ボールの出が良いために、攻撃的なショットを打ち込んでいくときに必要なスイングパワーが前作より多少は少なくて済むという面があって、そういう観点から、このモデルを使えるプレイヤーの幅がこれまでより広がるのではないかと思われます。」と書きましたが、「REVO CX 2.0 TOUR」については、変化の傾向が同じだとは言っても、それによってプレイヤーの幅が広がるとは思えません。
というのも、「REVO CX 2.0 TOUR」は「REVO CX 2.0」より大きなスイングパワーが必要なことは間違いないので、その点で、このモデルがフィットするプレイヤーは「REVO CX 2.0」より大幅に少なくなると思われるからです。
このモデルが使えるかどうかは、実際に打ったときの打球が相手コートで弾んだ後の状態を観察すれば一目瞭然です。
そこで、グンと伸びていれば「使える」ということで、失速してポトンと元気なく弾むような状態では「使えない」ということです。
さらに、カタログには載っていないのですが、「REVO CX 2.0 TOUR」には、スリクソンと契約しているケビン・アンダーソン選手仕様の限定販売モデルがあり、これには「18✕20」というストリングパターンが採用されています。
「REVO CX 2.0 TOUR」より、さらにハードなモデルということです。
現状では、こうしたストリングパターンのラケットは減っていますが、こうした密なストリングパターンではガットが動きにくい(スナップバック機能が働かない)ので、スッポ抜けが多くなる傾向があるからだと思われます。
インパクトでガットが動きにくいメイン18本のストリングパターンのラケットで、スナップバックをきちんと機能させるには、それだけのインパクトの強さが必要であり、それが無ければ「食い付き」が生まれないので棒球のアウトが出やすくなります。
そういうアウトを飛びすぎだと判断するのは全く逆で、硬すぎる張上で生まれるアウトと同じ仕組で、パワー不足による押さえきれないアウトです。
ですから、ハードスペックのモデルを憧れだけで使っても、合わなければ戦力的には大きなマイナスになる上に、苦労して慣れればそのうち使えるようになる、ということもありません。
くれぐれも慎重に。
「REVO CX 2.0 TOUR」のスイングウェイトのバラツキ範囲は、「REVO CX 2.0」と同様に良好です。
そのため、スイングウェイトの数値選択次第ではありますが、重量設定は310gでも、取り回しが過剰に重く感じる可能性は低いと思われます。
ほとんどのプレイヤーは
ラケットで損をしている!
source : 合うテニスラケットを選んで戦力アップ