2017年5月12日金曜日

プリンス PHANTOM PRO 100 XR

7TJ024発売前からテストさせていただいていたプリンスPHANTOM PRO 100 XR。
プリンスグラファイトを彷彿させるグリーンカラーで、パッと見ツアー系、テストしてみてもツアー系でした。

平均重量305g、平均バランス315mmと、物凄く重いわけでもなく、物凄くトップライトでもない。
まぁ持ってみるとある程度の重量感はありますが、ツアー系を好む方々はもっと重いものを選択される方もいらっしゃるので、無難な重さかと。
バランスもほぼイーブンであり、物凄いトップライトモデルのような振り抜き感ではなく、自身のスイングスピードに忠実なラケットヘッドの「抜け方」をしてくれます。

まずはストロークからテストを開始してみると、フレームの撓りを適度に感じ取れ、コントロールし易いなぁというのが第一印象。
撓るといってもグニャッとした、時にはロスパワーになってしまうほどの柔らかさではなく、自身のスイングワーク通りのホールド&レスポンスにより、ストレート、クロスに打ち分けるには私くらいの筋力にベストマッチの撓りでした。
そしてヒットした最後には、ようやくここでTeXtremeの強靭さが現われボールを弾き出してくれる感覚。
プレースメント性の高さに加え、TeXtremeがボールにひと伸びを加えてくれるパワーアシストは、ここのところテストさせていただいたプリンスのTeXtreme搭載モデルの中で№1なのではないかと思います。

スピン性能も高く、16×18というストリングパターンがほど良くストリングをボールに食い付かせてくれて、擦った分だけのスピン量をもたらせてくれました。
元から厚いグリップでグリッとやる私には充分すぎるほどのスピンアシストがあり、思い通りの跳ね方を描かせてくれるので、ショートクロスなんかも打ち易いったらありゃしません。
トップスピンロブも良いぞ!なんて思いながらグリグリやってるとひとつ気づいた点が!

スピン性能の高さにかまけて、私自身がどんどんフェイス上部のほうで擦り上げるようなことをしてしまっていたのですが、かなりフェイス上部で引っかけても、スイートスポットでヒットしているときと何の遜色もない打感のままだったのです。
得てしてフェイス上部で引っかけるときは、もちろんスイートスポットを外しているわけですから心地よい打感からは少し距離ができてしまいます。
ところがこのPHANTOM PRO 100 XRは、フェイス上部でヒットしても真ん中でボールを捉えた時と同じような打感のままボールを弾き飛ばしてくれます。

これってやはり昔懐かしいプリンスグラファイトのフェイス上部でヒットしていた時と同じ感覚で、ご自身のスイートスポットがど真ん中より少し上かな!?と思われている方には嬉しいことだと思われます。
このことについては「パラレルホール」というテクノロジーが関係しているようで「全体の86%のストリングがフレームの外側まで1直線になるようにグロメットホールを設定。スウィートエリアが(特にトップ方向へ)拡大。スウィートエリアとヒッティングポイントがリンクし、パワーとスピン性能をアップします。」とメーカーさんが説明しています。
なんかこれでこそ「プリンス」なのですよねぇ。

IMG_1130これらの恩恵はアホみたいに引っ叩き始めた時にも良い作用が現われ、ベースラインから高い打点で打ちこむ時なんてもう爽快爽快。
得てしてハードヒットすればするほど撓りを感じ取れるラケットは、その撓りが時としてロスパワーにもなりがちになってしまいますが、スイングスピードを上げても変わらぬ撓り感、そして最後のボール弾き出し感は、多種多様な球種を、様々なスイングによって打ち分ける上級者の方にはたまらない同一打感をもたらしてくれることでしょう。

ここ最近プリンスのフレームは段々硬くなってるなぁと思っていたのですが、このPHANTOMシリーズはフレームの撓りによってコントロール性を高め、それでいて面ブレを最小限にしてしっかり威力のあるボールを飛ばす、昔の古き良きプリンスに戻ったような気がします。

上級者の方は必ずお気に召す打感であると思いますし、お気に召さない方は上級者であってもハードヒッターではないかもしれません。
ツアー系ラケットをお探しで迷われたら、是非このPHANTOM PRO 100 XRを試されることを推奨いたします。


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source : Various impressions