2017年6月2日金曜日

ボールとの距離感を掴むために。

今回はテニスに限らず、球技をする上で必ず必要になってくるボールとの距離感について。

トレーニングの仕方とかではなく、あくまで意識的な内容です

よく、ボールとの距離感がつかめていない方に

ボールの後ろから入りましょう。

というアドバイスがあったりしますが、これはボールとの距離感がある人には有効です。

逆に距離感が無い人にとっては、あまり効果的ではないと思われます。

なぜなら、そもそもボールがどこにバウンドして、この辺に来るというのが測れないからです。

技術的な部分ではなく、感覚的な部分なので正直、教えようのないモノだったりしますが私としては諦めきれません。

私の教えている生徒さんの中にも距離感が苦手な方がいます。

その方たちに共通している部分から探っています。

その共通している部分は

打った後に構えていない
打った後に戻るべきところに戻ろうとしていない
打ったボールに気を取られすぎている


といった部分です。

ボールとの距離感とはボールの軌道の予測に繋がります。

その予測というものは、実は相手が打ってからのボールを見るだけでは予測がしにくいものです。

相手のボールへの入り方
ラケットの軌道
インパクトの音

など色々な要素から予測します。

例えば、相手と自分の前にカーテンがあり、相手が打った瞬間にカーテンが開くとしましょう。

かなり予測が難しくなってきます。

つまり、ボールの予測とは、相手が打った後からではなく、打つ前からスタートしているものなのです。

以前にも書きましたが、相手を見るのではなく、「観る」です。観察するということです。

先ほどの距離感が苦手な方たちは、自分が打った後に構えていなかったり、戻っていなかったりしています。

これは相手が打つまで自分の世界にハマちゃっている感じです。

では、いつ構えるのか・・・。

これも共通していて

相手が打つ直前です。

先ほどの予測と重ねて考えると分かってきますよね。

予測は相手が打つ前からしなくてはいけないのに、その頃になって構えたり、戻ったりしている時点で観察できるわけありません。予測が甘くなるのは当然です。

自分が打った直後から自分ではなく相手に意識を変えられるかがポイントです。

距離感は感覚です。

感覚は慣れで養われていくものですが、何千球、何万球とこの意識を持たずに打っていても全く経験値が溜まっていきません。

逆にこの意識を持ってテニスをすると

あんなスウィングしたからボールがこんな風に変化するのか
あんな音だったからこういった回転だったのか
あんなボールへの入り方をした時はこうなるものか

など色々と繋がりが出てきます。

また、自分に自信が無く、打ったボールが入るかどうか確認したい、という方もいますが、言い方を厳しくしてしまえば「言い訳」です。

それなりにコートに入れるつもりで打っているでしょうから、たとえそれが確率が悪かろうが、入る可能性はゼロではないはず。

もしかしたら風が吹いて入るかもしれません。

1000球に1回の確率だろうが構えなくてはいけません。

距離感を掴みたいのであれば、距離感がある人以上に意識して構えるべきです。


観察力・注意力を上げていけば1球1球が経験値になり、次第に距離感が付くようになります。

自分中心にテニスをせず、打ちっぱなしのゴルフのようにならないように気を付けていきましょう。


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source : テニス進化論