2017年11月24日金曜日

ナチュラルスピンサーブ





ずっと昔に書いたスピンサーブ(http://blog.livedoor.jp/pooon2010/archives/65828118.html)の打ち方については未だにアクセスを頂いています。それだけ「スピンサーブを打ちたい、ダブルフォルトしたくない、質の高いセカンドサーブを打ちたい」というのはテニスをする人にとって誰もが思うことであり、誰にでも立ちはだかる壁、悩みだと思います。
今日はこのサーブについて書きたいと思います。

写真はフェデラーと錦織のサーブのインパクト直後のものになります。
2人のサーブには決定的な違いがあります。どこでしょうね?^ ^
それはラケットの面で、フェデラーはボールの飛んでいく方向とラケットの面が逆を向いてますね。錦織はボールの進行方向と同じ向きにラケットを振っています。私はフェデラーのサーブを見てどうして面が逆を向いているのに打てるのか、どんな仕組みなのかわからないでいました。でも今は私もこんな打ち方のサーブを打っています。

フェデラーのサーブの特徴はフラットでもスピンでもスライスでもラケットを右上に振り抜いてボールを左に弾くのが基本にあります。よってボールに対して斜めに当たるので全てにスピンがかかり、フラットでもスピンがかかっており、フラット系サーブといった感じになります。
またサーブの打ち方、フォームは1つであり、1つのフォームからボールに当てる角度を少しずらしたりして、スピン系、スライス系、フラット系と打ち分けます。これがナチュラルスピンサーブになります。フェデラーのサーブは同じフォームで打ち分けるので読みにくいというのはよく言われますよね。

一方の錦織の写真のサーブはボールに対して斜めに当たらず、ほぼ正面からとらえています。錦織のサーブはフラット、スライス、スピンでフォームに違いがあり、フェデラーのように面が反対方向を向かないです。
ほとんどのテニスレッスンの本にはフラット、スライス、スピンを打ち分けると書いてあり、スピンは下から擦り上げると書いてあります。
しかし、これでは3つの打ち方が必要であり、4-5 30-40の場面でフラットサーブをフォルトして、2ndをスピンで打つとなるとダブルフォルトしてしまったりします。それはフラットとスピンのサーブの打ち方が違い、緊張する場面だと余計に硬くなり、前のフラットサーブのフォームに影響されてフォルトしやすいです。
しかし、1つのフォームであれば、フォルトしても前のサーブのどこが悪かったのかを頭に入れて打つことができます。体が覚えてたりします。 

実際、私はサーブの調子に波があるのが悩みで、今でも解消されたとまでは言わないですが、このナチュラルスピンをやるようになって、少し安定してきました。もっと早く知ってれば…^ ^気がつけば40だし。。。
私はスピンサーブについては擦り上げではなくて、右に振り抜いていくことをわかってましたが、すべてのサーブフォームは1つというのを知った時は電流が走りました。そうなのか!って。
サーブの種類によってフォームが違うので、どうしても2ndサーブの調子に波があるのは当たり前なんです。




このナチュラルスピンサーブはコンチネンタルグリップで薄く握り、手首を返さずに固定したまま、右上に振りぬくと腕が回旋してボールが左に飛び回転がかかるというものです。

フェデラーだけではなくて、多くのトップ選手がこの打ち方をしています。というか今はみんなこの打ち方です。全米準優勝のアンダーソンもナチュラルスピンの典型の選手です。

鈴木貴男もこのサーブを説いています。
ナチュラルスピンサーブ
サーブについて

これがある程度できると、緊張する場面でもサーブ入ります。打ち方はシンプルで1種類になりますからね。
普段からコンチネンタルグリップ、薄いグリップで打っている人はこの理論に入りやすいと思います。そうでないとなかなか感覚がつかめないと思いますが、やってみる価値はあります!
   
若い学生さんで大会で勝ちたい、サーブを良くしたいと思う方にはピッタリだと思います。もちろん、私みたいに40過ぎてもサーブに進化をもたらせてくれます。 試合ではサーブが一番大事になってきます。

詳しくしりたい方は下の本またはDVDを見てください。まぁ本はクドイぐらい理論や練習方法が書かれています。
サーブの固定概念を壊した素晴らしい本だと思います。

多くの人が2ndサーブになると腕が振れず羽子板サーブなってしまう。それが強気に振っていけるようになるはずです⁈^^