セルフジャッジのルールでは、
!サーバーはサーブを打つ 前 、レシーバーに聞こえる声でスコアをアナウンスする
とされている。
どこからどこまでは 前 なのか記されていないが、
A.前のポイントの終了直後
から、
B.サーバーがボールをつき始める直前
まで
がその範囲と考えられる。
ところが巷のコートではボールをつき始める直前にコールする悪習がついてしまっているようだ。
つまりA~BのBに極力近づけようとしてしまっている。
ボールをつき終わってからコールする愚か者までいる。
プロの試合をテレビで見てほしい、チェアアンパイアはA~Bの極力A(前のポイントの終了直後)に近づけようとしている。(歓声とかぶってしまう場合やむのを待ってコールする)
なぜそうするのか?
それはその方が試合進行上、合理的だからだ。
想像してみよう。プロのチェアアンパイアが、サーバのボールをつく直前を狙って、カウントをコールするところを.. イメージしただけで試合進行しづらそうでしょう。
セルフ・ジャッジであってもその合理性に変わりはないはず。
ゲームカウントを前ポイント終了直後にコールするメリット
1. そのコールによって前のポイントが、どうジャッジされたか明確になる。
イン、アウトのジャッジが不明確だったとしても、その人が直後にカウントすれば、どちらにジャッジされたのか問うまでもなく分かる。
逆にレシーバーから見れば、サーバーどうジャッジしたか不明で不安な時間が短くなる。
2. そのコールのカウントによって、次のサービスサイドが判断できる。
特にダブルスでは、4人が効率よく移動する有効なアナウンスだ。
移動し終わってからコールしてもメリットがない。
3. レシーバーがレディーポジションをとる時間の余裕ができる。
もしボールをつき終わってからコールした場合、レシーバーにノット・レディーを主張されてもしょうがない。それでサーブのリズムが狂うのもしょうがない。
A直後にコールし、1度レシーバのレディー・ポジションを確認していれば、ノット・レディーを主張される余地はない。
4. ネットに出てポイントが決まった場合、相手までの距離が近く、伝達しやすい。
お互いにネットに出た状態でポイントが終わったとしたら、小声でコールしても容易に伝達できる。
それをわざわざお互いベースラインまで遠ざかってからコールするのは非常に不合理だ。
テニスも、審判も、トッププロの真似をしていれば間違えない!
試合に強い人は、テニスに限らず常々何がベストかを考えて行動している。自然にAに近づけようとしている事でしょう。
試合に弱い人は、習慣に流され、それが悪習だと気づいても、自分だけ違うことをすることができない。Bに近いことに何の疑問も持たないのかもしれない。
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ソーホーストリンガー
source : ガットとラケットとテニス