2018年9月20日木曜日

大坂なおみの英語インタビューからなおみっぽさと口語&現代英語2




前回の「1」から引き続き、大坂なおみのインタビューまとめから英語を直接書き出して、英語に含まれるなおみ節&ニュアンスをあえて説明したいと思います。

もちろん、答える内容自体にもなおみっぽさがたっぷりなんですけど、それは(多分)日本でも吹き替えや字幕で散々報道されていると思うので、すでにご存知だと思います。ここでは敢えて英語自体の中に含まれた彼女っぽさの説明です。

前回、1:07〜の質問に対する答えを途中まで書き出しました。サーシャが試合前に何をアドバイスしたか思い出そうと小声で自問自答している1:30ぐらいから。

"I don't even think he told me anything. I think he just threw me on the court."
「彼はなにも言ってないんだと思う。私をコートに放り込んだだけなの(笑)」
なおみ自身も、自分の言ったことに笑って、周りも笑っていますが、「放り込んだ」という表現がなおみらしいですね〜。その後
"Wait.. No.. I.. 'Cause we have talks before the match, but I think I forgot everything he told me."
となりました(笑)

1:49〜は質問が動画にないですが、空いている時間に何をするか聞かれたんだと思います。コンピューターゲームやネットフリックスを観ているけど、ちょうど(ネットフリックスの番組の)シリーズを観終わったところで次に何をしたらいいかわからなくなってる、と答えてます。

直後に何を観ていたか聞かれて(多分)、一瞬沈黙してしまった言い訳(2:00〜)を
"No, It's 'cause I don't know if I'm allowed to say the title."
「違うの、だって、題名を言っていいのか(許されてるのか)わからなかったから」
と言ったんですが、その title (題名)という単語の言い方が、普通にさらっと言うのではなくて、ちょっと敢えて低めの声でゆっくり気味に言ったのが、自分で言い訳しちゃってるのをわかって恥ずかしがってる風で可愛らしいんです(笑)。

結局その後、しばらくその番組の説明をしますが「子供の話なんだけど、子供がいて、こっちにも別の子がいて」っていうジェスチャーを交えた幼稚な説明の仕方に笑いが起きてましたね(笑)。これテニス試合後のプレスルームですからね(笑)。

その次に動画では(2:24〜)、前の、サーシャが試合前に何をアドバイスしたのか答えているカットの続きにまた戻りますが(多分)、"What did he say?.. " と小声で囁きながら指をみけんに当てて考えた後に
"Um.. He said something, something like,,, she, she is very aggressive, which is,, I already knew that. So that was pointless. Um.."
「サーシャは、なんか、なんか、こんな感じで言ったの、彼女はアグレッシブだって。でも私、それはもう知ってたから。意味なかった。」
って言って笑いを誘ってました。コーチの言葉が意味なかった、ですからね(笑)。
この言葉では something, something like,, がなおみらしいです。like = 〜みたいな、は前回同様ですが、something が2回繰り返されるのは日本語訳でもわかると思いますが、子供っぽいんですよね(笑)。

2:38〜の質問はよく聞こえなかったんですが、なんのゲームをするのか聞かれたんだと思います。あんまり話さないほうがいいと言いつつも結局話して、反応がうすくて、「話しちゃってごめんなさい」って謝ってました(笑)。ゲームの話をするのは好きなんでしょうね。でもここ、試合後のプレスルームですからね。質問した人が悪いんですけどね(笑)。すぐに sorry を言うのを聞くたびに、英語で流暢に答えてますが日本人だなぁ〜、と思います。アメリカ人なら同じ事を言ったとしても sorry は挟まないと思います。

3:01〜はまたサーシャのアドバイスの場面に戻りますね。これ動画編集者が、わざと何度も差し込んでるんでしょうね(笑)。まだ後にも入ってきます。
"and yeah, he was saying.. You know what? Everything he said was,, I already knew."
「彼が言ったのは、、あ、わかった、サーシャが言った事は全部もう知ってたの」
you know what? は口語でよく出てくる表現ですが、「あ、あのね」とか「あ、そうそう」というニュアンスの言葉です。このぐらいの口語は他の人も普通に使いますが、なおみの答えが、その場で本当に考えた正直さをよく表してる気がします。

3:10〜は再度内田さんの質問ですね。「セリーナとビーナスの試合を観ましたか?」と言う質問に、低いトーンで重きを置いた感じで "Of course. Yes." 「もちろんです。」と。さらっと言わないのがなおみのウィリアムズ姉妹への思いが伝わってきます。「その試合をみてどう思いましたか?」と続いた質問に
"Well, I think (it's) super awesome that they played each other that early."
「あんなに早い段階で2人が当たったのはものすごく、すごい事だと思う」
と言っています。super awesome はどちらも同じような凄いという意味で、awesome は一般の人もかなりよく使う気持ちのこもった口語ですが、敢えて awesome に super をつけたのは若い女の子らしい表現です。

その後ちょっと中略して最後に「ライブでは見れなかったの。ここに来たくなくて。すごく遅かったから。」って言って照れ笑いしてましたね。尊敬する選手たちの試合を「ここに来たくなかったから」って言い訳したのを照れ笑いで隠そうとしたのが、いかにも謙虚ななおみな感じです。
「すごく遅かった」にも super latesuper がまたついてますね。普通なら very late ですませてしまいます。

3:33〜。再度サーシャの話の場面に戻ります。これ、インディアンウェルズ優勝後の記者会見でしょうね。「サーシャはこれでボーナスもらえる?」という質問に対して
"No.. Well, he was very supportive, so that's a plus."
「いえ、、あ、でも彼はすごく力になってくれたから、そこはポイントね!」
と指を出して言ってます。
「そこはポイントね!」は意訳で「それは+ね!」(それは良かったわ!)と言ってるんですが、that's a plus という表現もかなりくだけた口語で、例えばフェデラーなら、so that's good とさらりと言いそうです。プラスという音の響きとなおみの仕草と言い方も含めて、可愛らしい感じになってます。

そのあとちょっと考え込んで
"You know what? I feel like I'm sort of slandering him."
「あ、あの、、私、彼のことばかにしてるのかもって思えてきた」
って言ってますね(笑)。先ほどのアドバイスが意味ないというコメントなど全部含めての感想だと思います。サーシャに対して散々厳しめのコメントを言ってから「あ、私ひどいこといってる」っていうのも女の子らしいですよね(笑)。sort of = kind of = = 〜な感じ、〜みたいな、です。

まだまだ途中ですが、今回も長くなってきたのでここまでです。どうでしょう?少しは英語を話してる時の大坂なおみ、伝わってますか??

日本の番組でも、和訳の字幕と同時に英語を書き出したらいいんじゃないかと思います!英語の聞き取りは難しくても読めば分かる人はたくさんいると思うので。(N)

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source : アメリカ・テニス日記 from ロサンゼルス・カリフォルニア