2018年9月19日水曜日

大坂なおみの英語インタビューから口語&現代英語を




このブログ、自由気ままに書いてる様に見えると思いますが、少しは「アメリカから何を書いたら面白いかな?」なんてことをたまには考えたりしてるんです(笑)。他には書けないことや、他ではまだ伝えてないことはないかな、と。今の時代、アメリカはもちろん世界の情報は日本にいても生でいくらでも入ってきますからね。大坂なおみの話なんて、今となっては絶対に日本の方が情報が多そうですし。

そう思って日本で紹介される大坂なおみをネットで観てみたんですが、気が付いたことが一つ。大坂なおみのインタビューでの答えが吹き替えになってる!!もちろんメディアによっては字幕だったりするとは思いますが、ボクには吹き替えは不自然で聞きづらかった。。それで気が付いたのは「あの英語でのなおみ節は、まだ伝わりきってないかも!」ということ。字幕ではニュアンスまでは説明できないですからね。

ということでちょっとした試みです。

上の Youtube にある大坂なおみのインタビューまとめを英語でそのまま一部書き出して、あえて細かいニュアンスを少し説明してみたいと思います。日本の大人になおみ節ニュアンスが伝われば良いのはもちろんですが、ジュニアが将来海外に行った時の役にたったら良いな、とも思ってます。
ちょっとビデオとの行ったり来たりが煩わしいかもしれませんがご了承を。

そうそう、余談ですが、ビデオで一番最初に質問をしてるのはテニスジャーナリストの内田暁さんらしいです。それをFBで指摘されて内田さんものすごく恥ずかしがってました(笑)。
"Ok. It’s time for me to leave this planet. Embarrassment level has reached critical stage"
って、大坂なおみが The Ellen Show で好きな芸能人を答え(させられ)た場面に、あとから自分で無茶苦茶恥ずかしいとツイッターでコメントしたのを、内田さんが自分の気持ちとしてそのまま引用してました(笑)

内田暁さん、散々こまかく質問したのに、なおみの答えは一言 "Yea" (Yes) でしたからね(笑)。プレスルームに笑いが広がったあとに、なおみが
"No, 'cause you kind of, like, answered your own question. So that was like a yes or no."
「いえいえ、違うんです(そういうつもりじゃないんです)。だって、ご自分で質問に答えてた感じで、はいかいいえの感じだったから」って言い訳してました(笑)ここのへんがなおみの優しさですね。

そして、この文にもなおみっぽさが。

kind of (kinda と発音&口語でそのまま書くことも)= 〜な感じ、〜みたいな、は、like =〜な感じ、〜みたいな、と共に同じ意味ですけど、日本語訳でもわかるように、一般的大人は、公式の場では比較的避ける言葉です。曖昧になりますからね。逆にそれが、若者らしいというか、なおみの答えを可愛らしくしてるんです。この like は特に他でもすごく使われます。

次の男性の質問も、英語から日本人の方だと思いますが「ツイッターで自分の名前をサーチしますか?」という質問に「ノー」と一言だけ答えたらそっけなさに笑いが起きて、ちょっと考えて理由を話し始めたんですが
"Um.. Hmmm... No, I put my settings on, like, people that I follow and verified. So I don't really see anything else, 'cause, like, once it hurt my feelings. So then I was, like, "Na, I'm just gonna stay within the boundaries". So.."
と答えますが、like が沢山出てきますね(笑)。最後の Na = No の口語。gonna = going to ですね。訳(内容)自体はみなさんご自分で!(笑)

思ったよりも今回のこの説明、重労働でした(笑)。同時も含めて通訳の方、大変ですね。。ビデオの途中までですが、今回はもう一つだけ。

3つ目の質問と答えのところです。1:07〜。

記者の質問は少し聞きにくいんですが、試合に行くにあたってコーチであるサーシャがどんなアドバイスをしたかを聞いた質問に対してクスッと笑った後に
"The thing is, he didn't tell me that much about stuff like that."
「えっと、つまり、サーシャはそういうことはあまり言わなかったの」
"Um.. He just literary told me.. What did he tell me?? Hold up.."
「えっと、彼はそのままこう言ったの、、あれ?なんて言ったんだっけ?ちょっと待って」
となってまた笑いを誘うんですが、

The thing is = 要は、何が言いたいかって言うと、という意味で口語です。「つまり」と強めにはじめておいて、でも何も言われてないとか、結局忘れちゃってるとか、そのへんもなおみっぽいです(笑)

また that much も、much で済むところをちょっと曖昧に that をつけて「そんなには」と濁すところも若者の口語っぽいし、「そういう事」という時に stuff like that を使うのもかなりくだけた表現です。語感が良いんでつい使っちゃうんですけどね。
フェデラー辺りなら
"He didn't tell me much about those things."
なんてはっきりと、強めに答えそうです。

さてどうだったでしょう?少しはなおみ節わかりました??この後にももっと笑いがきますが、それはまた次回。

最低でも like = 〜みたいな、が多いのはポイントと覚えておいてください。トランプはもちろん、政治家の言葉からはまず聞こえてこないですから(笑)。(N)

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source : アメリカ・テニス日記 from ロサンゼルス・カリフォルニア