メンフィスは昨年からATP250に格下げとなっており、今や5位となった圭を戴く錦鯉にとってはややモチベーションが上がらない大会といった感は否めません。
しかし、一部に波乱のあった全豪の影響もあり、ここにきて3位以下が戦国時代の様相を深めています。例えばIW(3月)のシードを決定する3/6付の基礎ポイントRKを以下に記しましたが、3位から6位までのポイント差は500ptもありません。
3.Murray:5275pt
4.Nadal:5245pt
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5.Nishikori:5045pt
6.Raonic:4845pt
これを見れば、ATP250と言えども等閑にはできず、翌々週のアカプルコ(ATP500)と合わせ、取れるポイントはしっかりと取っていかなければならない状況が続くことが分かります。
それともう1つ、今年のメンフィスに関しては、錦鯉にとっては充分なインセンティブがあります。 即ち「大会史上初の3連覇」です。 実は圭以外で過去に2連覇している選手には以下の3人がいるのですが、1975年からの長い大会史において、3連覇している選手は1人もいないのです。
- Tommy Haas(キャリアハイ2位):2006~2007
- Todd Martin(キャリアハイ4位):1994~1995
- Jimmy Connors(キャリアハイ1位):1978~1979および1983~1984
尤も、圭本人はさほどには感じていないかも知れません(笑) しかし、あのコナーズでさえも成し得なかった偉業を日本人が実現するかもしれないと思えば、それだけでワクワクしてしまうオールドファンの方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
それでは、現状(2/3時点)でのメンフィスのエントリー状況を見ていきましょう。
- シード順位は2/2付RK基準
- 各選手の勝敗成績は今季の公式戦結果
- 過去の対戦は、○勝ち越し、△タイ、×負け越し、無印:過去対戦無し
●シード群A(#1・#2)
・Nishikori JPN 5位 6勝2敗 Br-SF・全豪QF
・Isner USA 18位 2勝1敗 全豪3R
●シード群B(#3・#4)
・Dolgopolov UKR 24位 1勝2敗 全豪1R ○
・Karlovic CRO 25位 4勝2敗 Do-SF・全豪2R・Za参戦 ×
●シード群C(#5~#8)
・Johnson USA 37位 5勝3敗 全豪3R ○
・Becker GER 39位 2勝3敗 全豪3R △
・Mannarino FRA 41位 5勝2敗 Au準優勝・全豪2R・Za参戦
・Querrey USA 42位 0勝3敗 全豪1R ×
※シード予備軍
・Tomic AUS 48位 7勝3敗 全豪4R ○
・Sock USA 51位 0勝0敗 ○
◆要注意ノーシード選手(RK順)
・Tomic AUS 48位 7勝3敗 全豪4R ○
・Kukushkin KAZ 53位 5勝3敗 Sy準優勝(Q)・全豪1R ○
・Groth AUS 70位 4勝3敗 全豪3R
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○WC内定選手
①Jared Donaldson USA 178位
②Stefan Kozlov USA 412位
③
◇主なWithdraw選手
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今大会の圭はただの#1シードではなく、名実共に優勝候補の「大本命」と言って良いと思います。
「対抗」といえるのは[#2]Isnerか[#4]Karlovic辺りで、「大穴」が本戦入りしてきた場合のTroicki(46位:現在Alt.6番手)といったところでしょうか? その他、負け越している選手にQuerrey(42位)がいますが、今大会に関しては当たるのがむしろ楽しみに感じてしまうくらいです。
圭の初戦(2R)は、現地の2/11(水)か2/12(木)。
メインドローセレモニーは、日本時間2/7(土)朝8:00(昨年実績)前後より開始されると思われます。そもそも#1シードなのでドキドキ感はありませんが、できれば清々しい週末の朝を迎えたいものですね。
source : 錦織圭を鼻血が出るまで応援し続けるブログ