テニスウェアは売れなくなってきたという話はよく聞きます。
実際、撤退するメーカーさんも出てきています。
錦織選手の活躍があっても、どこのテニスメーカーさんも悪戦苦闘しているのが現実です。
景気の低迷など、理由はいくつもあるのだと思いますが、プラクティス(練習用)ウェアとゲーム(試合用)ウェアの線引きが曖昧になったこともあると私は思います。
(公式戦のルール上はもちろん線引きされています。)
グランドスラムのプロ選手の着用ウェアを見ても、普通のアスレチックウェアに見えるものが多くなっています。
ユニクロ、H&M、アンダーアーマーなど契約ブランドも様変わりしてきました。
これらをすごく着たいかというと人それぞれになると思います。
本当にかっこいい!かわいい!と思えるテニスウェアも少なくなっている気もしています。
もちろん、テニスを普通に楽しむためにはテニスメーカーのウェアで固める必要はありませんし、ご本人の優先順位だと思います。
ファッションを楽しむ方は、好きなものを選んでいただければよいのですが、
トッププロもこれでいいなら、普通の吸汗速乾素材のTシャツでええやん!と思う方も多いでしょう。
テニススクールのコーチにしても、多くのスクールでオリジナルのユニフォームを作ることが多くなっています。
昔はスタッフウェアはテニスメーカーのウェアで作ることが多かったです。
最近ではメーカーさんの体力もものすごく低下していますので、ウェアの契約(支給・半額購入)などもほとんど少なくなっています。
同様にスクールの会社自体もスタッフにウェア代を支給することも難しくなってきているように思います。
私もスクールに勤務していましたので、内情はよくわかるのですが、コーチもウェアの枚数は必要です。
(夏場はクラブの洗濯機を回しながら着替えを確保するコーチもいました。)
メーカーのサポートはない、会社が全ては負担できない、枚数は必要、となると、オリジナルを作ることになりますよね。
(学生の制服の理由に近いのかな?)
全てがそうではありませんが、
プロ選手やテニスコーチがこのような状態で、テニスウェアが売れます?
やっぱり選手やコーチが着用しているブランドに憧れるということはありますよね。
いや、私もテニスの敷居を高くしろと言っているのではありません。
メーカーさんに、もっと販促費を使えと言っているわけでもありません。
テニス業界の商売人の一人としては、このままの流れでいいのかな?とも思います。
昨日、ご紹介したようにテニス関連企業のウェアの比率は高いです。
これから、ウェアが売れていくようになるとは、今のままでは思えません。
そうなると、テニスメーカーの力はさらに無くなっていき、日本のテニス界を支える力が無くなっていきます。
そのことが心配なのです。
経費削減は仕方ないことかもしれませんが、テニスブランド離れへの悪循環を止める工夫と努力は必要だと思います。
せっかくテニスが注目されいるのですから、なんとかなりませんかね?
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source : テニスショップ裏日記