2015年8月8日土曜日

錦織圭、リターンを良く返し準決勝進出(2015ワシントン準々決勝)

2015 Washington (ATP 500)
Quarterfinal
Kei Nishikori[2] def. Sam Groth, 6-4,6-4

3回戦と同じく、各セット1ブレイクずつ奪って勝利した錦織圭。本日はリターン返球率が高く、最速サーバーに対して一歩も引きませんでした。
230km/h以上のサーブがポンポン入って来ましたが、意外にも追い込まれた感じはなく、「そのうちチャンスは来そう」という雰囲気が漂いながら試合が進んでいきました。

その要因の一つがサービスゲームの安定でしょう。ただ、安定はしていましたが絶好調という程ではなかったです。主にグロスのリターン力の低さ(ブロックリターンが多い)と圧倒的なストローク力の差によってほとんどサーブにプレッシャーが掛かってなかったと思います。

リスクを負ったグロスのショットが鋭く入ってくる場面もありましたが、その後のポイントで焦らず挽回した点も良かったと思います。

リターンゲームに話を戻しますと、今日はコースが読めていたのかな?ラオニッチと対戦するときのような手も足も出ない感がありませんでした。
セカンドサーブになると確実に攻撃できていて、よくある「あーもったいない」といったミスがあまりありませんでした。
キープをしっかり行い、リターンゲームはワンチャンスをモノにすると言う教科書的なビッグサーバー攻略を見せてくれました。
2ndセット2−2の15-30から必死に追いついて「スーパー返し」でポイントを取りましたが、全部のポイントであそこまで走ってませんでした。ブレイクできそうなゲームだったので一生懸命走ったのだと思います。
恐らくペース配分や故障のリスクなども考え、普段はそこまでの無理はしてないのだと思います。それでも危なげなく勝っちゃうのですから凄いですね。

でもグロスはやっぱり強くなってきていますね。ミスもするしディフェンスはたどたどしいですが、自分のパターンというものを持ってきているように感じました。

これまで順調な勝ち上がりを見せ、優勝も期待される錦織ですが、やはり真価が問われるのはトップ10、特にBIG4+ワウリンカと試合したときの内容です。今大会ではその機会がないのが残念です。

今日のグロスはサービスは世界トップクラスですが、サービスを返した後の二の矢の攻撃はラオニッチの方が断然上ですし、ディフェンス力ならジョコビッチやマレーと比べると当然落ちますので、錦織が受けるプレッシャーも少ないです。今日の試合は期待される結果をしっかり残してくれたという意味は大きいものの、実力アップできているかどうかの結論は来週以降に持ち越しですね。

しかし次の対戦が予想されるチリッチや、決勝での対戦が想定されるイズナー、彼らには痛い敗戦を喫しているので彼らに勝利することが成長の証明の一端にはなります。ぜひクリアしてほしいですね。

スコア推移

スコアリング by 赤黄色さん

Set1 5−4
G1 酢 ×××○× 0-1
G2 圭 ○××○○○ (121121) 1-1
G3 酢 ×××× 1-2
G4 圭 ○○×○××○×○○ (1112D11112) 2-2
G5 酢 ○×××× 2-3
G6 圭 ○○○○ (1112) 3-3
G7 酢 ○○○×××○×○○ 4-3
G8 圭 ××○○×○○○ (2D111122) 5-3
G9 酢 ×××× 5-4
G10 圭 ×○○○○ (21111) 6-4

Set2 6−4
G1 酢 ○○××○×○××○×○×○○××○×× 0-1
G2 圭 ○×○○○ (21211) 1-1
G3 酢 ×○××× 1-2
G4 圭 ○○×××○○○ (21D2D122) 2-2
G5 酢 ○○×○○ 3-2
G6 圭 ○○○○ (1212) 4-2
G7 酢 ×××○× 4-3
G8 圭 ○×××○○○×○×○○ (122222112121) 5-3
G9 酢 ×××× 5-4
G10 圭 ○○○○ (11A1) 6-4

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「錦織圭を鼻血が出るまで応援し続けるブログ」管理人 netdash


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