私も、最近、トップストリンガーと呼ばれる方々のストリンギングを間近で見る機会が多くなってきました。
いや、前から見ているはずなのですけど真剣に見だしたのは最近です。すみません・・・
ちょっとだけ見て、わかったような気になっていましたが、全然わかっていなかったことに気づいたのも最近です。
「そんなに違うの?」とお客様から聞かれることもあります。
私達の仕事には正解はありませんし、評価はお客様がすることです。
自己満足だと言われればそうかもしれません。
例えば、料理を、全く同じ材料、全く同じ器具で作るとします。
それでも、同じ味にはならないことが多いと思います。
一流の料理人は美味しく作ることができまよね。
それは、やはり経験だと思います。
経験はテクニックだけではありません。
食材、調理器具の違い、様々な方の好み、季節や気温などまで考慮して、ベストのものを作ることができるのだと思います。
それと全く同じことだと思います。
もちろん、ストリンギングはお客様のご指定どおり張っています。
勝手にストリンガーがテンションを変更したりすることはありません。
でも、様々な工夫をしています。
今年の全日本ジュニアでも、先輩方に多くのことを教えていただきました。
一番印象に残ったのは、会長に言われたことです。
テクニックも大切だけど、
マシン、ラケット、ストリングのことをもっと理解しないといけない。
すぐ「答え」(張り方)を求めたがるけど、本質を理解しないと本当の良い張りはできない。
たかが ガット張りです。誰でもできる仕事です。
でも、プロとしてお客様のラケットをお預かりするなら、最高の仕事をしなければならない。
次々に新製品のラケット、ストリング、マシンも発売されます。
だから、張り方もどんどん変わってくるし、常に勉強しないといけないのだと思います。
今回でも、お話をしている最中にも先輩ストリンガーの方々に電話がかかってくることがよくありました。
同時期に行われていましたインカレや毎日オープンの出場選手からだそうです。
テンションなどの相談をされていました。
そこまで信頼されるのは、単に技術だけではないのだろうなと思いました。
みなさんご自分のことを一流とは全く思っていないですし、
「当たり前のことしかしていないし、まだまだ修行中。」とおっしゃいます。
心の中では、「これだけできるのに、どんだけ修行するつもりなん?」と思いましたが、ここが違いなのでしょうね。
テニスの練習でも同じでしょうね。
毎日、毎日練習すれば、それなりにできるようになります。
でも本当に技術を習得し強くなるためには、考えて考えて工夫する練習が必要になります。
私は、普通のテニスショップのおやじです。
でも、もっともっと上手くなりたい。
喜んでいただいて、「あのオッサンの張りはなかなかええで。」と言われたい。
死ぬまで頑張ろうと思います。
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source : テニスショップ裏日記