2015年8月8日土曜日

IMG弘岡竜治コーチが観る:日本ジュニアに足りないもの

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実は先日、初 IMG アカデミー訪問してきました。オーランドからの日帰り突撃だったため、アカデミー滞在時間はほんの3時間弱でした。

元々アカデミーの方に案内してもらうだけの予定だったんですが、直前に小和瀬麻帆さんの記事で、彼女と同級&仲良しの弘岡竜治(ひろおかりゅうじ)さんがコーチをしていると知りました。弘岡竜治コーチは去年までアメリカのテニス強豪大学のケンタッキー大学で選手だった新コーチです。慌てて連絡をとってお昼休みに会ってもらって、いろいろ面白い話を聞かせてもらいました。

IMG アカデミー訪問のご紹介はまた後日にして、今回は弘岡竜治コーチとの話で印象的だったジュニアの皆さんへの言葉を一つご紹介します。

日本のジュニアは他の国のジュニアに比べて確実に試合経験が足りないです。

日本のジュニアの技術は世界でもトップレベル。ただ、試合の経験が少なさすぎて、勝ちや強さに繋がらない、と。海外のジュニアは下手で変な打ち方をしていても、試合で勝つということを経験の中から学んでいるのに比べて、日本のジュニアはそこが欠如している、ということです。

確かに、試合の中での流れや気持ちの持ちよう、集中のしどころ等メンタルな部分は実際の試合経験からでないと、なかなか学べません。そのあたりは一般プレーヤーのボクらも一緒です。大会にでたりして試合数をこなしているプレーヤーと、普通に打ち合ってたまに練習試合をしてる人では大きな違いがでてきます。独特な打ち方をしているおじいちゃんでも強い人は強いんです(残念ながら実体験に基づく)。

もちろん、試合をすると負ければ悔しいので、なぜダメだったのかを誰に言われなくても考えますし、次の練習にも具体的な目標ができます。試合後にコーチにダメだったところを指摘されれば、その言葉は試合の記憶と共にいやでも頭にこびり付きます。練習での集中力も自然に上がりますしね。

ただ、例えば東京で、ジュニアが毎日シングルスをできるようなコート環境はまずないでしょう。どうしてもコート数が人数に比べて不足しています。東京出身のボクも高校時は某企業の社員寮コートに忍び込んでました。地方に行けばコート数は多少は良くなるかもしれませんが、そもそもコーチ側も試合をそれだけさせる考えになっていないかもしれないです。

上の言葉は、世界中の選手が集まっているアメリカでプレーし、そしてIMGでテニスを見ているコーチの素直な感想です。親やコーチの方はジュニアに少しでも多くの試合を経験させてあげて、ぜひ勝てる喜びを教えてあげて欲しいと思います!(N)


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source : アメリカ・テニス日記 from ロサンゼルス・カリフォルニア