2015年10月2日金曜日

フューチャーズやチャレンジャーを戦う選手たちの凄さ

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ITFフューチャーズ@コスタメサ


ご存知の方には今更な話ですが、最近感じていることを書きますね。

世界のテニス選手にはATPの大会で戦う選手や、その下のカテゴリーのITFフューチャーズやITFチャレンジャーを戦う選手たちもいます。もちろん、いわゆるランキングはどちらで戦っても同じATPのランキングに反映されます。

普段TVなんかで「よく目にするのは」良くてATPランキングのトップ50位ぐらい、下手したら20位以上の選手たちです。そんな中でテニス観戦をしていると100位ぐらいの選手が出てきても「もうちょっと頑張らないといけない無名な選手」みたいに思ってしまったりします。そうなると下部大会のフューチャーズやチャレンジャーで戦う選手はもう「修行中の選手」みたいなイメージになってしまってたり。

ところで、日本人のプロ野球選手がメジャーリーグに行く、なんていうと、ものすごいことじゃないですか?普通にスポーツニュースで取り上げられるぐらいですから。野球選手にとっては憧れの世界トップのメジャーリーグで、選ばれた人のみ挑戦できて、日本人選手では行きたくてもいけない人は沢山いるわけです。

でも、そのメジャーリーグって全部で30チームあるんです。プレーするのは9人ですが、ベンチに入る選手は25人。チームに登録される選手(メジャーリーグ=1軍)は40人です。つまり、メジャーリーガーって 30チーム x 40人 = 1200人いるんです。ベンチに入っていつでもプレーできる選手だけでも 30x25 = 750選手です。

また、オリンピックより多くの人が観るとも言われるサッカーのワールドカップ。そこに出られる選手となればサッカーの超トップというイメージですよね?こちらは本戦出場が32チーム。ベンチには23人登録されるので736人の選手が参戦することになります。サッカーは11人なので、それだけでも352人もの選手が戦うわけです。

テニスでフューチャーズやチャレンジャーを戦う、例えばATP500位の選手が、そうやって比べるといかにものすごい選手かわかると思います。メジャーリーガーやワールドカップ出場選手レベルなわけです。すごい人たちなんですよ。

競技人口が違う、といわれるかもしれません。競技人口ってなかなか正確な数字がないのでだいたいですが、テニスはこれが結構いて、サッカーの半分より少し少ないぐらい、野球に比べたら2/3程度です。つまりATP500位ともなると、大リーグのベンチに入れる選手750人の2/3の500人に匹敵するということになります。世界中の憧れ大リーガーですからね。

テニスでTVに映るような選手たちは、メジャーリーガーの中でもとんでもないトップ、つまり怪物選手たちばかりなんです。にも係わらず、普通にTVをみているとそれが普通のプレーのような気持ちになって、優勝する人ぐらいが超凄いんじゃないか、と思えてきちゃったりするわけです。でも実は映っていない選手たちも恐ろしくすごい選手たちがわんさか居るということです。

ITFフューチャーズやチャレンジャーは「下部大会」なんて呼ばれて2軍的なイメージになってしまっていますが、とんでもないです。1軍な選手たちがゴロゴロ戦っているんです。

もちろん、ATP500位の選手がテニスの賞金だけで生活できるのか?となると確実にNOで、スポンサー無しには選手生活を続けられません。ただ、それはショービジネスとしてテニス(協会)がどう上手くやっているか、という話にになるので、スポーツ選手としての能力の話とは別だと思っています。逆に観戦する側に立つと、ITFの大会はタダで観戦できてしまいますから、かなりお得な気がしています。(N)


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source : アメリカ・テニス日記 from ロサンゼルス・カリフォルニア