2017年6月2日金曜日

ウィニングショット MEBIUS SPEED

packagespeedよく黒いストリングが似合わないと言われる私ですが、今回はテニスサポートセンターさんオリジナルストリングのMEBIUS SPEEDをテストさせていただきました。
黒いガットです
ポリです

昨今、強そうな人が張っているポリの代名詞はカラーリングが黒。
その先入観からテストさせていただいたのですが、すぐさまその先入観の真逆の感触を得られました。
「まぁ良く弾く」です。
本ブログに既筆の「MEBIUS」とは異なる食い付きを感じ、ストリングの撓り加減がよ~く手に伝わってきます。
MEBIUSもMEBIUS SPEEDも同じテンションで張り上げていただいたのに、5ポンドは違うかな?と感じてしまうほど、MEBIUS SPEEDのホールド感は高く感じられ、ボールを咥え込んでから放つまで、大袈裟に言えばストリング自体が勝手にやってくれるほどの反発力がありました。

テストの出だしでは遅めのスイングスピードで打ちますが、大抵のポリはその時にポリ独特のしっかり感を感じ、ナチュラルやマルチよりは硬さを感じています。
ところがまぁその硬さを感じることなく、「ホント、ポリっ!?」と思ってしまうほどの柔らかさがあり、1st impressionは「身体に良さそう」と思いました。

30050_2_expandそして通常のスイングスピードにてベースラインから打ち始めると、ヒットした瞬間にストリングの撓みを感じ取れ、球持ちの長さを感じ、ポリとは思えないほどの反発力がありました。
どちらかというと既存のポリは、ストリング自体の強靭さがボールを潰して飛ばす感覚があったのですが、MEBIUS SPEEDはボールを潰す感覚は感じ得ず、ほんとストリングの撓みによって飛ばしているという感覚が手から感じ取れます。

ですので、ボールを潰してスピンをかける方には物足りない打感となってしまうかもしれませんが、ストリングの撓みを利用してボールを弾きたい方には納得いただける打感に仕上がっていることでしょう。
正直、私のスイングスピードですとMEBIUSのほうがボールをぶっ潰してくれるし、適度なホールド感がマッチするので、選手クラスとヒッティングするときは打ち負けないパワーアシストがあります。
ただアマチュア、いわゆる草トープレーヤークラスの方とヒッティングするときは、MEBIUS SPEEDの球持ちの長さがコントロール性を高めてくれて、ひとつのラリーの中でスイングスピードを落としたとしてもしっかりとした反発力をストリング自体が持っていてくれるので、身体に負担がかかることもなくオールマイティに対応してくれました。

私がボレーがヘタッピなのは何回も書いてきていますが、そのボレー時なんかもこの反発力が功を奏し、ほんの少しのハンドアクションでシャープなボレーを打つこともできました。
既存のポリですと、もう少し当たりを強くしていたのになぁなんて思いながら。

そしてそして
肝心の謳い文句は「張りたての反発力、ずっと続く!」
この言葉、まったく二言はありません。
約3か月弱の期間テストさせていただいていたのですが、ストリングの撓み&弾き感はいまだ衰えたと感じられません。
ポリだけではなく、マルチやモノもそりゃ張りたてよりはいつしか反発力が衰えていきます。
もちろんMEBIUS SPEEDも張り上げていただいた当初よりは多少飛びが低下したのは当たり前ですが、ストリングが撓ってからその戻りによってボールを飛ばす能力は、下手したら耐久性の高いマルチやモノより維持されているように思えました。

DSC019051これだけ張り続けてテストしといて言うのもなんですが「ほんとポリなんですかねぇ?」
これだったら厚めのフレームのラケットに張っても嫌な振動はないでしょうし、それでいてポリですから耐久性もありますし、数か月張りっぱなしでもちゃんとボールを飛ばしてくれます。
客側からすると費用対効果はかなりハイレベルです。
メーカー側からすると・・・どうなんでしょう?

おススメ対象の方は、
「ポリの硬質感を嫌う方」
「しかしストリングの耐久性は求めていらっしゃる方」
「ボールを潰したいのではなく、ボールを弾きたい方」
「ストリングに球持ちの長さを求められている方」
「流行りの黒いガットを張ってみたい方」 etcです。

ゲージは1.25mmと細めでありながらテンションが落ちたという感覚も少ないので、プレー頻度の高い方には有難いストリングだと思います。
これからのポリの開発成長過程において、キーになるストリングになるような気がしています。



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source : Various impressions