全国の指導者の皆様、おはようございます。NTT西日本ソフトテニス部の村上雄人です。私の話がお役に立つか分かりませんが最後まで読んでいただければ幸いです。
◆コートの中では人に頼らない
NTTに入社してから沢山の選手と組みました。ルーキーの時は天皇杯を9回優勝していた高川選手と組ませて頂き、「この人と組んで負けたら自分のせいだ・・・」というプレッシャーがあり、全く勝てませんでした。次に組んだ中本選手の時も同様です。
ナショナルチームには入らせて頂いてましたが、優勝にはなかなか手が届かず、トーナメント中盤でポロッと負けることもありました。
成績が不安定だったその頃は「どうペアを活かすか」「どうボレーしてもらうか」とか、ペアに頼ってしまう部分が大きく、自分がミスしないようにしないようにという丁寧なテニスになっていたと思います。勝負の世界はそんな甘いものではありません。堀さんが監督に就任されて、堀監督も現役時代、あと一歩、二歩で負けることが多かったらしく、「最後の最後に(ペアに)決めてもらおう、とか(相手が)ミスしてくれないかな、と人に頼っていた。だから勝てなかった。最後は自分の信念でボールを打たないと勝てない。甘い気持ちをカバーしあうのがチームワークじゃなく、自分が持てる力全てを発揮しあうのがチームワークだ」というアドバイスをもらい、それ以来はゲーム終盤で自分の気持ちを出してプレーすることが出来ているかなと思います。
2015年の全日本社会人、長浜での天皇杯くらいから、ペア(当時は中本選手)に頼らずプレーすることが出来ました。長浜での天皇杯は決勝で敗れましたが、決勝までの戦いは自分の中ではターニングポイントのひとつだったと思っています。
ここで言う、「人に頼らない」というのは「甘えない」と言った方が正しいかもしれません。ペアを信用しない、という意味ではありません。
自分が出来ることをやらずに、人に頼るというのは、もしかしたら他人やペアは助けてくれるかもしれませんが、それは真のチームワークとは言えません。
自分が持てる心技体の全力を出しきる!それをペアふたりでやり切る!チームであれば選手ひとりひとりが自覚することが真のチーム(ペア)ワークだと思います。
日本人は助け合う力に長けていると思います。ですが、勝負の世界では人に頼ると勝ちきれない部分も出てきます。
是非指導者のみなさん、真のチームワークのために、ひとりひとりが全力で取り組むことが1番の助け合い(チームワーク)になるということを部活やクラブの中では学ばせてあげてほしいと思います。
偉そうに述べてしまって申し訳ないのですが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
また次回にご期待ください。
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source : ソフトテニス・オンラインBlog