ちょっと前まで少し秋の気配も感じられるような涼しさもありましたが、暑さはまだまだ終わりそうにありません。
真っ青な夏の空は気持ちがいいですが、とにかくこの異常な暑さだけはなんとかならないものでしょうか。
最近は天気予報で33度とか見ると、「今日はちょっと涼しいかな」などと思ってしまうくらい、感覚がおかしくなっています。
この日は、この春から外部コーチとして指導をしている近所の中学校へ。
過去記事:外部コーチは部活動を救えるか!?
最近の中学校部活動では、熱中症予防として気温や湿度が一定基準を超えると練習を中止しているそうで、この夏休みも午後の練習はほとんどままならなかったようです。
私が教えているのは東京都大田区の中学校なのですが、大田区といえばご存知あの清明学園中学と同じ区です。
もともと全国的な強豪校として広く知られる清明学園ですが、先日の全中男子団体戦で見事初優勝。
名実ともに日本一の中学校です。
私もコーチを引き受けるにあたり、生徒たちとの最初の挨拶で一発かましてやろうと、
「大田区でコーチをする以上、目標はもちろん打倒清明学園です。今は雲の上の相手でも、みなさんが卒業するまでに一度くらい清明学園に勝てるように一緒に頑張りましょう!」
反応もなくキョトンとする生徒たち。
「きっと、このおじさん清明学園の強さを知らないんだろうな」
とその顔には書いてありました。
もちろんその実績も知っていますし、清明学園のDVDも見たことがありますので、どのように工夫して練習に取り組んでいるのかを知り驚いたこともあります。
とんでもなく高い壁ではありますが、それでも同じ中学生。
はなっから勝ちを諦めていたら、やる意味もありません。
日本一のチームが同じ地区にいる。
それはチャンスでもあります。
同じ地区大会で全国トップクラスの選手のプレーが直接見られるわけですから、目標もイメージしやすいはず。
そして、目標は高ければ高いほうがいい。
とはいえ、ジュニア育ちもおらず、顧問の先生も競技経験がない普通の中学校です。
私自身も選手としてたいした実績はないどころか、そもそもたまにしか教えに来られません。
それでも勝つためには、どうすればいいか。
とにかくまず生徒たちにソフトテニスを大好きになって、上手くなりたいという気持ちを引き出し、自発的に練習する風土をつくる。
チームのなかに競争原理を働かせ、チームワークを重んじつつも、互いに切磋琢磨させる。
そして何より、技術だけではない人間性、メンタリティーの部分を育てる。
私の中途半端な競技知識と、前職時代に培ったわずかばかりのマネジメント経験、そして持ち前の図々しさをフル活用してのチャレンジです。
いずれはコーチの私がいなくても、自分たちで強くなれるチームに育ってくれたら最高です。
ラケットの握り方、スイングの仕方から始まり、練習方法を教えたり、ルールを教えたり。
本気でやろうとすればするほどに、やることは尽きません。
まだまだ初心者の域から抜け出せない生徒ばかりの状況ですが、新人戦はもうすぐ目の前。
何事も一歩一歩です。
source : ソフトテニス・オンラインBlog