2018年10月15日月曜日

審判を大切に

こんばんは

季節のダイヤルが1つ
転がったような気温ですね。

毎年、真冬には灼熱の暑さを忘れ、
真夏にはかじかむ寒さを忘れ、
いや、思い出せないだけか


しかし、こうして気温が下がると
なんとなく指先が冷たくなってきて、
否が応でも思い出してきますねぇ。

土曜日には、
印旛郡の練習会に行ってきました

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今週の週末におこなわれる
千葉県民大会の
印旛郡市チームの練習ですが、
あまり人が集まらないので、
代表選手ではない勇弥も
連れて行きました 

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成田市チームの女子選手もいらしていて、
熱のこもった練習をしていました。

成田市チームと印旛郡市チームで
決勝戦を戦えたらいいですねぇ

さて、ソフトテニス競技では、
ジュニアでも中学生でも、
とにかく審判員の資格を得ないと
選手として公式戦には出場出来ません。

あまり知られていないかも知れませんが、
硬式テニスでは、
よほど大きな大会にならないと
公式戦でもセルフジャッジが主流。

ようするに、対戦している選手同士で
ジャッジをする事なります 

その代わり、
ロービングアンパイヤといって、
何面かのコートを
見回っている審判がいて、
明らかなジャッジミスなどを
訂正したりする事が出来るそうです。

ソフトテニスの場合、
かなり小規模な市民大会でも
正審と副審の二人の審判をつけます。

たいていの場合は、
選手が審判をする事になりますが、
中学生くらいからの
トーナメント方式の公式戦で、
特に個人戦で用いられているのが
敗者審判という制度。

「負け審」などとも呼ばれており、
試合で敗戦したペアが、
次の試合の審判をするという制度で、
効率的ではあるんですが
何か罰ゲーム的な要素が感じられ、
審判の立場が向上しない
一つの原因かも知れません。

数年くらい前から、
試合後に対戦選手同士で握手をする
といった場面が多くなってきて、
マナーやエチケットという面で
向上しようという意識が
高まってきていると思います

どうして、その際に審判とも
握手をするようにしなかったのかなぁ。

硬式テニスでは、
確か正審をチェアアンパイヤといって、
試合を終えた際に選手同士が握手して、
その直後にチェアアンパイヤとも
握手をするという事になっていて、
どちらも怠ると大変不名誉な
レッテルを貼られてしまうようです

ただ、卓球なんかはテレビで観る限り、
試合後の選手や審判と握手は
ツンツンした表情でちょこっとやって、
儀礼にも足らないどころか、
かえってやらない方がいいんじゃない
なんて思ったりもします

どうですかね。
試合直後の挨拶時に、
必ず審判に対して
「ありがとうございます」なり
「どうもありがとうなり」なり、
発言を伴った握手をするというのを
定着させたら気持ち良いと思います 

まぁ、現状からすると、
無理なのかも知れませんね

でね、選手と審判の関係より
問題だと感じるのは、
フェンスの外からの審判への野次。
或いは「いちゃもん」に近いかな。

今まで、ずいぶん試合を観てきましたが、
選手が審判に対して真っ赤な顔で
抗議しているという場面は
全く記憶に無いくらい見た事がありません。

イラッとしたり、
ナーバスにはなっても、
「おいコラ」なんて
審判に噛みついている場面は
少なくとも私は見た事がありません。

だけど、ギャラリーが
「どこ見てんだよ」とか
「アウト(イン)だろう」と
声を荒げているのは
中学や高校の大会では
毎回1度は遭遇する場面ですねぇ

ネット上の動画で見付けたケースですが、
5年ほど前の日本代表を決める大会の、
実業団ペアと学生ペアとの対戦で、
実業団ペアが1ゲーム先行し、
第2ゲームで学生ペアが
ゲームポイントを迎えたという場面。

実業団ペア前衛のカットサーブを
学生ペア前衛がショートワイドに返し、
これを実業団ペア前衛が
バックハンドストロークで
ミドルの深いところを狙った打球を
学生ペア後衛がバックハンドの
ショートバウンドで打った直後
正審の「アウト」コール。

ミドルの深いところを狙った
実業団ペア前衛の打球が
僅かにベースラインを越えて
「アウト」という判定でした。

その直後、実業団チームの
関係者かファンとみられる男性が
「入っとるやん」と呟き、
同じく関係者かファンとおぼしき
女性が「入っとるよねぇ」と同調。

そして、その後がよろしくないない。

「おいぃ ぜんぜん入っとるぜおぃ

甲高い男性の怒声が
静かなコートに響き渡ります。

その後、最初の男性と思われる声で
「うっそだろ」という言葉を
マイクが拾いますが、
たぶん甲高い怒声以外は、
選手にも審判にも
聞こえていないような気がします。

コートはハードコートなので、
ボールの痕跡の確認を求める事は出来ず、
そのまま試合は続行して
実業団ペアが勝利を収めます。

この試合を最初から観る限り、
怒声に至るような
伏線があるようには思えません。

普通の感覚を持っている方なら、
甲高い怒声がアウトのコールをした
正審に向けられたものである事は
すぐに判る筈ですし、むしろ
それ以外の解釈は曲解しないと難しい 

この試合の正審と副審は
ともに同じような服装をされていて、
副審はIDカードを下げているようにも
見えますが、日本代表を決める大会の
終盤戦の試合ですから、
「負け審」ではなくて、
赤ワッペン(1級審判員)の方が
ご担当されていたものと思われます。

もとより、猛烈に高いレベルの
選手しか出場していない大会ですが、
観客が殆どいないような状況の中で、
あれだけの怒声を発する事が出来るとなると
単なるソフトテニスファンではなく、
たまたま立ち寄ったファンでもなく、
当該実業団チームの関係者と
考えた方が、当たらずとも遠からず
でしょうかね。

当の実業団ペア前衛選手は、
アウトと言われて、
「ちっ、出ちまったか」
といった程度だったように見えますが、
思わぬ怒声に「ん?入っていたの?」
という感じで審判を見るものの、
すぐざま気持ちを切り替えて
素晴らしいプレーをされていました。

ちょっと脱線しますが、
私はこの「怒声」の件と、
昨年の中国(地方)選手権の
同一チームによる
準決、決勝棄権での
「優勝譲り」の件は、
高い立場や権限を持つ方が、
コートに立つ選手の気持ちを
考え違いしているのではないかと
思わざるを得ない出来事だと
思いました。

特定の選手の応援とか
チームの応援団というのは
誤解を恐れずに言えば、
当たり前ですがルールに対して
フェアにはなり切れません。

指導者とかコーチとか監督も
試合では同じかな 

審判の誤審でも
自分のチームに有利な誤審について、
わざわざ訂正を申し出た人は
いまだかつて一人も見た事がありません。

選手はね、審判や観客に
聞こえないようなチップでも、
チップしましたって申告する場面は、
今までに何度も見た事があります 

コート外で応援している人は、
せめて審判のジャッジに
不満を表すような事は、
しないでほしいなぁと思います。
自戒を込めてね

最新号のソフトテニスマガジンに
掲載されていたコラム記事で、
筆者はアジア競技大会での
ソフトテニス日本チームの応援が
大変素晴らしいものだったと
記載されています。

コートの直ぐ後ろや脇での
熱狂的な応援は、
時には相手チームへの
「凶刃」となる恐れもありますが、
日本チームの応援では、
そういったラフな応援は
全く無かったという事でしょう。

筆者は30年来、国際大会を観戦し、
そのつど日本代表選手の
親御様(ご夫妻)と接し、
その共通点として
①明るい
②元気
③見守る
④感謝
⑤謙虚 
と記載されています。

私の場合はというと、
①死に残された根暗な独り者
②元気じゃない
③なにかと出しゃばる
④ほとんど感謝しない
⑤かなり傲慢 

わ~はははっ
当たらずとも遠からず。
こりゃぁ、ダメなわけだ

これから、中学生で
ソフトテニスを始める「ノンキャリ」が
少なくなっていく事が予測されます。

試合で、「負け審」となるのは、
「ノンキャリ」が圧倒的に多いですし、
そもそも経験する試合数が少ないので、
審判の技量もなかなか伸びないという
側面もあるのだと思います。

ですが、この「ノンキャリ」も大切にして、
生涯を通じたソフトテニスファンに仕立てるには、
審判をいじめてはいけません。
みんなの財産だと思って
大切にしましょう 

では、また~


source : ソフトテニス 勝手録