「前例がなければ作ればいい」と考える私でも、当初予想していなかったまさかの展開に少々驚きました。
本来であれば、3月は各カテゴリーの全国大会が開催され、私も忙しく選手たちを追っかけ回っているはずでした。
それらも軒並み中止。
悲願の全国大会への切符を手にした選手たちの気持ちを察すれば、安易な気休めもできません。
日々刻々と状況が変わるなか、私ごときが聞きかじった知識で曖昧な情報を発信するのもいかがなものかと思い、長らくブログを書くのがためらわれておりました。
そうして気づけば1ヶ月以上も筆が止まっていました。
ソフメシ始まって以来の開店休業状態です。
なかなか先行きの見えない状況に悶々としている人や、すでに次の目標に向けて動き出している人、置かれた環境はさまざまかと思います。
ウイルス感染の広がりによる健康不安にとどまらず、思いもよらなかったかたちで日常生活や経済活動が制限され、日本国内だけでなく世界中がリーマンショック以来の未曾有の経済危機に見舞われています。
リーマンショックのときは世界のお金の流れが止まっただけであれだけの経済停滞を招いたのに、今度のコロナショックはヒト、モノの流れがストップして世界同時で前例のない鎖国状態に陥っており、その影響たるや計り知れません。
私自身も、ソフトテニスの予定は軒並みキャンセルとなったり、外部コーチとしてお手伝いしている中学校も部活動ができずにいるものの、幸いソフトテニス以外の仕事はさほど支障なく進んでいます。
テニスもしていないわけでもなく、クラブの練習に参加したり自身の練習会は平常通り開催しています。
武蔵小杉ソフトテニス練習会
https://www.facebook.com/MUSAKOsofttennis/1日もはやく事態が収束し、日本中のテニスコートにまた元気な声が響くよう願っています。
今の時点では4月以降の部活動再開や大会開催も不透明です。
地域差があるかと思いますが、各大会主催者や学校関係者の方々も難しい判断を迫られています。
私自身もエントリーしている大会が開催されるかどうか心配はありますが、社会人の大会であれば「駄目ならまた来年」があります。
しかし中学生、高校生に至っては、練習もままならないまま最後の大会を迎えたり、そもそも大会自体が無事に開催できない可能性も否定できません。
そうした状況下で私が言えることは、
とにかく「今できることを精一杯やる」
それに尽きます。
不安や鬱憤はあるにせよ、悲観したりジタバタしたって仕方がありません。
コートが使えなければ、自宅でトレーニングしたっていい。
大好きなソフトテニスができない時間に、普段できない他のことをやったっていい。
それが勉強であったり、本を読む、映画を見る、なんならゲームや漫画などの遊びだっていい。
どうにもならない状況を嘆くよりは、もっと別の建設的で前向きなことに頭や体を使ったほうがいい。
私からのテニスのアドバイスはあてになりませんが、人生の先輩として若い人たちに伝えられることはいくらかあります。
高く枝葉を伸ばせないときは、深く地面に根を張り巡らせればいい。
本当に、人生に『無駄』なことはありません。
そして、現在部活動がままならない中高生たちに向けて、もう一つだけ言いたいことは、
あなたたちが選んだソフトテニスは、一生楽しめるスポーツであるということ。
中学、高校、大学でもたいした実績も残せず不完全燃焼ゆえ、40歳を超えたおじさんになってもいまだソフトテニスに熱中している人間がここにもいます。
そして、そんな私なんかヒヨッコと言わんばかりの、元気な中高年やシニア選手もいっぱいいます。
なんなら途中しばらくソフトテニスをお休みしたっていい。
私だって10年以上ブランクがありましたが、離れてまた気づく魅力もあります。
ソフトテニスで学んだことが活かせることもあれば、逆にソフトテニス以外で得たことが競技や今後のソフトテニス人生に生きることだってたくさんあります。
今は焦らず、腐らず、できることに集中して、時期がきたらまたコートの上で輝きましょう。
source : ソフトテニス・オンライン