後藤翔太郎選手@ラグナITF
10月の頭ごろアメリカ遠征中だった井藤祐一選手と後藤翔太郎選手。失礼ながら両選手共、出会うまで全く知りませんでした。井藤選手は先日ご紹介しましたが、後藤選手はまだだったので、ボクが調べたり、本人から聞いたりしたことをご紹介したいと思います。
2014年の年末にしばらく腰の怪我で休養していた後藤選手。アメリカ遠征中は以前のATPポイントがまだ残っていたためランキングは800台でしたが、現在はそのポイントも消え休養の影響で1300台まで落としてしまいました。アメリカ遠征中もまだ完治とまではいかないようで、入念に腰のケアをしていました。
1994年8月4日生まれの現在21歳。三重県出身で、小学2年からテニスを始め、テニス有名校の四日市工業高校を卒業してプロへ転向しました。
左利きの後藤選手は「体力では負けない自身があります」と言うようにベースラインで走りまくるイメージのプレースタイル。ただし、実はネットのセンスも抜群で井藤選手のお墨付き。身長175cmと決して大きい訳ではないですが、サーブの威力もかなりなもの。この辺までは、彼に出会ってすぐに伝わってきました。
最初に驚いたのは高校時代の話を聞いて。ジュニアに詳しい方には今更な話で申し訳ないですが、なんと2年、3年と2年連続でインターハイ優勝。こちらの高校生新聞のページによくまとまってます。それだけでも、その話をする目の前の本人を見る目が一気に変わりましたが(プロ相手に失礼な話ですが、普通に話していると一青年なので。。)、え?なに、1年生でも準優勝??それってほぼ全高校時代を制覇したようなものじゃないですか?!高校1年生と3年生って全く違うのに。。
一応本人曰く、インターハイとほぼ同時期に全日本ジュニアテニス選手権もあり、そちらを目指すジュニアもいるので両方制覇するのが本物です、とのこと。サーフェスの違う両大会を制覇するのはやはりなかなか難しいそうです。井藤選手はそれをしてるんですね。。後藤選手は2年時にインターハイで単複&団体の三冠ですね。。
プロと話していると自分との接点が見つからず雲の上でよくわからないですが、日本の高校テニスの話を聞くと自分と繋がり始めて、「凄い」から「恐ろしい」という見方に変わってきます。でもだからこそプロとしてチャレンジしてるんですよね。そうなってくるとTVで見るトッププロは、もう訳判らないです(笑)。
高校時代、暑い沖縄でのインターハイ対策として真夏の三重で冬の格好をして練習をしていた話を聞いたときは、聞いているこっちが息切れしてきましたし、振り回し(後藤選手1面、監督半面)をノーミスで20分続けた(!!!)話を聞いたときはボクの心臓がバクバクいってました。高校時、ボクは5分やるのも本当にキツかったですから。。
ところで、後藤選手、高校時代には全米オープンジュニアにも行っています。そこであるコーチにお世話になっているんですが、今回の遠征でそのコーチとここLAで出会うという偶然もありました。結構びっくりな偶然です。その話はまた後日。
さてそろそろこのブログの本領発揮なネタに移ります(笑)。
今回のアメリカ遠征で一緒だった井藤選手もなかなかないい男ですが、シュッとした井藤選手に比べると、後藤選手は甘い感じのイケメン。写真からも判るんじゃないでしょうか。女性ファンも多そうですね。出会って早々その辺りも突っ込ませていただきました(笑)。どちらかというと物静かな感じ(普通には話すんですが)で、チャラさがないのがまた憎い(笑)。つい口を開いてしまうボクとは大違いです。
そんな彼にもボクとの共通点が!大の野菜嫌い。一緒に食事をしたんですが、肉と野菜が混ざっている中華の大皿料理からわざわざ野菜を抜いて肉だけ食べる徹底ぶり。因みにボクはそういのは食べます、大人ですから。それでいて甘いものは大好きらしいです。
徹底するといえば、テニスに話を戻しますが、彼は常にグリップを同じ側(ラケットの裏表)で持ちます。常に構える直前にグリップエンドをちらっと見るので聞いてみると、微妙にグリップに型がついているので持った瞬間に判るらしいんですが、一応エンドをみて確認しているそうです。ボクもラケットを握らせてもらいましたが、全く判らず。繊細な部分も持っているようです。
そうかと思えば試合中は結構叫びます。以前練習の様子のビデオをアップしましたがそこでも声だしてましたね(笑)。試合中もフラストレーションが溜まった時には大声をあげで吐き出します。
他にもいろいろ書こうと思っていたネタがあったんですがすぐに思い出せないので今回はこのへんで(笑)。
休養でランキングが落ちてしまいましたが、過去の結果からもまだまだ上を狙える可能性が伝わってきます。一度怪我をするといろいろバランスが崩れたり、再発が怖くなったりしますが、そんな壁を乗り越えて復活してくれるのを楽しみにしています。時間はまだ十分ありますから。(N)
長い3セットマッチを勝ち切った直後、憔悴しきった顔でうつ向いていたのでそれを撮ろうとカメラを向けたら、すかさず笑顔でガッツポーズ。さすが(笑)。
Photo by Toya.
大好きな甘いものを目の前ににやける後藤選手。
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source : アメリカ・テニス日記 from ロサンゼルス・カリフォルニア