2020年5月5日火曜日

ブリヂストン

うちの店長がね、好きなラケットメーカーがあるらしいんやけど。

そうなんや。

その名前を忘れたらしいねん。

好きなラケットメーカーの名前忘れてまうって、どうなってんねん?

いろいろ聞くんやけどな、全然わからへんねん。

ほんだら俺がね、店長の好きなラケットメーカーを一緒に考えてあげるから、どんな特徴言うたかとか教えてみてよ。

親会社がタイヤメーカーで、「ヂ」と書かなアカンのに「ジ」ってみんな書くって文句言うてたわ。

ブリヂストンやないかい?
すぐわかったよ、こんなもん。
BS_logo

俺もブリヂストンやと思てんけどな、店長が言うには、世界的なメーカーや言うねんな。

ほな、ブリヂストンと違うか?
タイヤは有名やけど、テニスラケットは日本だけやしなぁ?
外国人選手は誰も使ってないし、契約プロも海外では「それ、どこのラケット?」って聞かれることもあったらしい。
でも、ちょっと使った外国人選手からは、「すごくいいのに、どうして世界で売らないの?」とよく言われるらしいで。
ブリヂストンは国内での大会に数多く携わり、テニススクールを運営し、直接選手や生徒さんの声を聞いて、日本のプレーヤーのためにラケットを作ってきたもんな。
世界的なメーカーとちゃうわな。
もうちょっと詳しく教えてくれる?

なんでも、X-ブレード製法にこだわっているらしい。

ブリヂストンやないかい!
1984年に「B9シリーズ」が発売されて、1994年に「プロビーム」が発売。
しなりやすく、ねじれないフレームとして大ヒットしたんやで。
2005年に初代「PROBEAM X-BLADE」が発売されて、現在で8代目。
カーボン繊維を筒状に編み込んだシームレス構造で、高密度で画一的な剛性で、余分なねじれを抑制。
昔から、様々な最新素材を使用してボールの弾道にもこだわってきてるしな。
カーボン素材、製法にめちゃめちゃこだわってるのは、ブリヂストンや。

わかれへんねん、でも。

何がわかれへんねん?

俺もブリヂストンと思てんけどな、店長が言うには、宣伝が上手いって言うてた。

ほな、ブリヂストンちゃうやないかい!
せっかくすごく良いラケットを開発してるのに、宣伝が微妙やねん。
マニアックすぎて、良さが伝わりにくいこともあったかも?
もうちょっと大げさに言ってもいいのに?と思うこともあったけど、一切しなかったからもんなぁ。
ブリヂストンは真面目やから、宣伝は地味やわ。
もうちょっとなんか言うてなかった?

ボールのシェアも2位らしい。

ブリヂストンやがな。
1984年の発売のロングセラーボール「XT-8」は、全日本学生、全国小学生、毎日テニス選手権、慶應チャレンジャーなどでも使用されてるで。
高耐久の「NX1」、練習球「TOUR PRO」もスクール、学校ではよく使用されてるがな。
ちなみに、「XT-8」の名前は、「EXTRA(特別な)」と開発ナンバー「8」から付けられてるねんで。
ブリヂストンや、そんなもん。
なんで、わからへんのそれで?

俺もブリヂストンと思てんけどな、店長が言うには、製品のばらつきがちょっと困るって言うてた。

ほな、ブリヂストンとちゃうがな!
ブリヂストンの企業理念は「最高の品質で社会に貢献」やねん。
日本のモノづくりならではの細やかさで、ラケットのスペックの誤差も最小に収めて、塗装も含めて全数チェックしてるねん。
他社は抜き取り検品やけどな。
まぁ、世界規模じゃないからできるんやろうけど。
完成度は高いと思うし、クレーム対応も一番きっちりしていると思うで。
開発、企画、販売の多くの人がいるけど、みんなテニスに対してものすごい情熱を持ってはるわ。
ブリヂストンちゃうがな。もうちょっとなんか言うてなかった?

今年でテニスから撤退するって言うてた。

ブリヂストンや!


※皆様、怒らないでくださいね。
私のテニス人生はBSさんと共にありましたから、またいろいろ書かせていただきます。

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source : テニスショップ裏日記