昨年、決勝に進出しナダルをあと一歩のところまで追い詰めながらの無念のリタイアとなったマドリッド Masters 1000大会が目前に迫り、ドローが発表されました。
www.atpworldtour.com/posting/2015/1536/mds.pdf
ジョコビッチの欠場により錦織はランキング5位ながら第4シードに繰り上がったため、準々決勝で上位シードと当たる可能性がなくなりました。
上位8シードの位置関係は以下のとおりです。
<トップハーフ>
フェデラー[1]
ベルディヒ[6]
ナダル[3]
バブリンカ[8]
<ボトムハーフ>
フェレール[7]
錦織[4]
ラオニッチ[5]
マレー[2]
マレーはクレーがあまり得意ではありません(クレー勝率63%)のでフェデラー(クレー勝率76%)が来るより良いと思います。
そして不調とは言えクレーキング・ナダルも決勝まで当たらないドローは良いドローと言えるでしょう。
バブリンカもクレーコート強いですし、モンテカルロで決勝に進出したベルディヒも反対側。
フェレールは対戦成績では勝ち越し、プレースタイルも苦手なタイプではなし、昨年の今大会でも勝利していると好材料が揃っていますが、そう思っていたら前回アカプルコでは負けました。
今年はすでに3勝しているし、クレーコートなのでまずはこのフェレール戦に向けて調子を上げていくような戦い方が求められます。
その前にフェレール山にはスペインクレーコーター軍団やチリッチもいて、混戦も予想されます。
2回戦、3回戦は、
2回戦 ゴファン or グルビス
3回戦 バウティスタ=アグー[16]
という予想です。実はこの3人にはまだ負けたことがありません。しかしいずれも実力者ですから足元を救われないように、それでいてちゃんと勝たなければなりません(ということが求められる位置になってしまった)。
昔からの錦織ファンとしてはいくら錦織が強くなっても多少の不安があるものですね。3回戦くらいまでは、いやヘタしたらフェレール戦くらいまでは、世間一般は「どうせ勝つんだろ」くらいに思っていそうで怖いですw
コートに立ったらシードだろうが予選上がりだろうが、己の力を出しきって実力を表現しないことには勝てないんですけどね。相手がリタイアでもしない限り自動的に勝てる試合なんてないです。
そして気になるのは全仏の迎え方ですが、ジョコビッチが欠場したようにマドリッド、ローマとフル回転で活躍してしまうと、間に1週間あるとは言え全仏に疲れやダメージが残ってしまいそうです。
かと言って負けに行くわけにはいかないし、負けたら悔しいしで悩ましい。
これがツアーというものだと覚悟を決めて、全仏まで戦いぬくつもりで行くしか無いでしょうね。
source : 錦織圭を鼻血が出るまで応援し続けるブログ