2015年5月27日水曜日

難敵ベルッチをストレートで退ける!(2015全仏2回戦)

2015 French Open (Grand Slam)
2nd Round
Kei Nishikori[5] def. Tomas Bellucci, 7-5,6-4,6-4

いずれのセットも競ったスコアになりましたが、乗っているベルッチをストレートで降したことは大きいと思います。
とは言え、錦織のプレーも完璧ではありませんでした。

1stセットはベルッチの猛攻に苦しみ、ディフェンシブなプレーを強いられる場面が多く見られました。
4-4からようやく訪れた0-40のブレイクチャンス(5本のブレイクポイント)を逃して嫌な流れの中、次の5-5のリターンゲームでも再びチャンスを引き寄せると、先日このブログでも注目ポイントとして紹介した「にシコリ」プレーでブレイク。そのままこのセットを取ったことが良い流れを作りました。

※「にシコリ」とは、錦織が勝負どころで見せる確実にポイントを取るためのプレー。一発で決めようとせずリスクを最小限に抑えつつ、フットワークに気合いを入れて注意深くラリーを作り、ポイントを取りに行く作戦のことです。

2ndセット、3rdセットともに安定したプレーで大きくリードしながら、ブレイクバックを許したあたりが課題でしょうか。特に第2セットはベルッチを生き返らせてしまった感があり、決して油断したわけではないでしょうが、何気ないミスショットがこのレベルでは流れを変えてしまう危険性を孕んでいることを錦織も再認識したと思います。

1stサーブの確率は57%ともう少し上げたいところ。ネットプレイが16本中12本を取ったように好調でしたので、3回戦以降にサーブとの相乗効果を期待したい。

ストロークは意識してベルッチのバックを攻めて、ベルッチがそれを読み始めた時に逆を突くこともできたので全体的に良かったと思いますが、フォアに振られた時の切り返しが浅く入ることと、バックのストレートが内側に入っていくことが多かったのが気になりました。

何はともあれ、少し警戒していたベルッチに対し、基礎力の差を感じさせるプレーで勝ったことは喜ばしい限り。ベルッチはダブルフォルトが10本と多かったものの、持ち味は出したと思います。

3回戦はベルダスコでなくてベッカーが来ました。ベッカーはフルセット2試合で勝ち上がってきていますから疲れもあることでしょう。2010年に長期戦線離脱から復帰した時の最初の相手、そして同年の上海マスターズ予選決勝でファイナル・タイブレで敗れ、悔しさのあまり錦織がラケットを折ってしまったときの相手。さらには昨年のジャパンオープン準決勝で死闘を演じた相手でもありますね。個人的にもなかなか思い入れのある選手です。アガシの現役最後の対戦相手としても有名ですね。

プレーはフォアとサーブが強いパワー系。器用さは感じませんがしぶといメンタルも持ち気の抜けない相手です。ですがここはきっちり勝ってもらって、2週目に駒を進めて欲しいですね。


source : 錦織圭を鼻血が出るまで応援し続けるブログ