●自分の打球を見ない
ラケットはプレイヤーの運動をボールに伝えるための道具ですが、その「運動の伝わり方」はラケットの良し悪しによって大きく変わります。
ラケットはプレイヤーの運動をボールに伝えるための道具ですが、その「運動の伝わり方」はラケットの良し悪しによって大きく変わります。
いくらハードヒットしても、飛んで行く打球に勢いが無かったりするのは、運動の伝わり方が悪いということで、そういう状態では深さのコントロールも安定しなくなります。
ですから、ショットの結果はラケットの影響を強く受けます。
ということは、使っているラケットが自分に合っているかどうかは、「ショットの結果」や「コート上で起きていること」を観察すれば、的確に判断することができるわけです。
でも、多くの場合、「ショットの結果」や「コート上で起きていること」はきちんと観察されません。
なぜなら、プレー中は3秒前後という短い間隔で連続的に打ち続けるため、打った後、すぐに次のボールが飛んで来ます。
そのため、自分の打球の状態を正確に把握する時間的余裕が持てないからです。
試合中、多くのプレイヤーは自分が打つとすぐに相手プレイヤーの動きを見ようとしますが、それは、相手が何をしようとしているかを早めに知ることができれば、前もって準備することができるからです。
でも、相手プレイヤーの動きを見ているということは、その間、自分の打球はよく見ていないということで、次にボールを見るのは相手が打ったあとになります。
その結果、自分の打球がかなり失速していても、それを自覚できるケースはかなり少ないということです。
ラケットが合っているかどうかで「打球の状態」にはハッキリした違いが出るのですが、それをきちんと観察しているケースはとても少ないため、使っているラケットの良し悪しを判断する材料にはならないわけです。
●もう一つの判断材料---使うラケットによって打ち方が変わる
ラケットの特性の違いによって、ボールの飛び方が変わるので、ラケットを持ち換えるとショットの結果が変わります。
そして、そうした結果はすぐにプレイヤーにフィードバックされて打ち方が変わります。
飛びやすいラケットで打球がアウトすると、次からは抑えた打ち方になり、飛ばないラケットで打球が短くなると、次からは力を入れて打つようになるわけです。
つまり、ラケットの特性が変わるとプレイヤーの動きが変わるので、そうした動きの変化を見れば、ラケットの相性が判断できます。
変に抑えた動きになったり、ムダに力んだりしないラケットが良いわけです。
●無意識的な反射運動の変化は自分ではわからない
でも、ボールを打つときの動きの変化を自覚するのは、自分の打球の状態を把握するよりさらに難しいでしょう。
なぜなら、ボールを打つときの動きは無意識的な反射運動であり、しかもそれは飛んで来るボールの状態に合わせて毎回変化しているからです。
毎回同じスイングをしているのであれば話は別ですが、無意識的な反射運動が打つたびに変化している中では、ラケットの違いによる運動の変化は自覚しにくいわけです。
同じ打点の高さで打つ場合でも、ボールが上昇中なのか、水平移動なのか、下降中なのかによって、面の向きやスイングの軌道が変わらなければなりませんが、プレー中にそうした違いをきちんと把握できる方はほとんど居ないと思います。
その理由は、自分の動きの変化に注意を向けるとボールへの集中力がガクンと低下するので、とたんにミスが増えるからです。
ですから、飛んで来るボールの状態に合わせてプレイヤーの打ち方は毎回変化しているのですが、どのように変化しているかを認識するのは容易ではありません。
そして、そうした動きの変化を把握するのが難しい場合は、ラケットの持ち換えで打ち方が変化しても自分ではわからないわけです。
ラケットドックの参加者に感想を聞いても、「リラックスして打てるようになった」というような大ざっぱな把握ができればまだ良いほうで、自分の動きの違いが全くわからないというケースがほとんどです。
●打った感じで判断すると失敗することが多い
ここまで書いてきたように、ラケットの特性の違いは「打球の状態」と「プレイヤーの動き」に影響するのですが、その二つとも、ボールを打っているプレイヤー自身にはわかりにくいようです。
そのため、多くの場合、プレイヤーが感じる打球感、つまり、「打った感じ」でラケットの良し悪しを判断するようです。
なぜなら、「打った感じ」は身体に直接伝わる刺激なので、特に注意を向けなくても把握できて、しかも記憶に残りやすいからです。
でも、先述したように、「戦力がアップするラケット」と「打った感じが好きなラケット」は一致しないことが多いので、間違った判断でわざわざ勝ちにくいラケットを選んでいるケースが少なくありません。
●ラケットによる戦力の違い
合うラケットはプレイヤーの力を発揮しやすいだけなので、それを使ったからといってプレイヤーの戦力が上がるというわけではありませんが、逆に、合わないラケットを使うと大幅な戦力ダウンになります。
合わないラケットでは余計な運動調整が必要なので、ただでさえ複雑で難しいテニスの動きがさらに複雑になり、ミスが増えるわけです。
ですから、「プレイヤーを助けてくれるラケット」は無いのですが、「プレイヤーの足を引っ張って勝ちにくくさせるラケット」はたくさんあるようです。
そういう仕組で、合わないラケットから合うラケットに持ち替えたときの戦力的な違いは大きいのですが、それは単に、本来できるはずのことがスンナリとできるようになっただけのことです。
でも、ムダな力みや変な萎縮がなくなると、プレー中の爽快感は増し、しっかり打たなくてもポイントが取りやすくなります。
●ラケットのせいにする勇気
ミスをラケットのせいにしたりすると、「責任転嫁」という言葉が頭に浮かんだり、仲間からツッコまれたりするので、「ラケットなんて関係ない」という立場を取るのが潔いと考えるのが普通ですが、以下のような症状について、100%自分の技術のせいだと考えている限り、問題解決の糸口が見つかりにくいでしょう。
しっかり打ち込んでいるのに簡単に打ち返されることが多い
スッポ抜けのアウトが多いので回転をかけると今度は短くなりすぎてしまう
力を抜こうとしてもどうしても力んでしまう
アウトとネットが多くて適切な深さに打つのが難しい
ボレーのガシャリが多い
飛んで来るボールへの動き出しがいつも遅い
高い打点から打ち込むのが苦手
スイングが萎縮している感じで開放的に振り抜けない
ショートラリーが難しい
ドロップショットがうまく打てない
安定した球出しができない
というようなことは、技術的な問題とばかりは言えず、合わないラケットで引き起こされるケースも多いようです。
「ラケットが合っているかどうかを自分で判断するのは難しい」ということをきちんと理解すれば、「使っているラケットには全く問題はない」と信じ込むのがいかに無謀であるかがわかります。
ここまで書いてきたように、「ラケットが合っているかどうかを自分で判断するのはかなり難しい」のですが、ということは、合わないラケットが原因で変な打ち方になっていたり、ミスが多発していたりしても、それが自覚できる可能性は低いわけです。
ですから、合わないラケットのせいで気づかないうちに損をしているというケースは意外に多いのですが、プレー上の問題点は全て自分の技術に原因があると考えてしまう人が多いため、ラケットに原因があると判断されるケースは非常に少ないようです。
ラケットのパフォーマンスについては、あまり神経質になりすぎてもプレーに集中できなくなりますが、気付かないうちにラケットに足を引っ張られることを防ぐには、ある程度の注意深さを維持することが必要です。
合うラケットでは、負けたときも「やるだけやった」という気がするのに対して、合わないラケットは「実力が発揮できなかった」とか「何だかちょっと損をしている」というような感じがあります。
「やるべきことはやっているのに報われない印象が残る」という場合は、一度は使っているラケットの相性を疑ってみても良いでしょう。
プレー中の動きが無意識的な反射運動であることを前提にすれば、その反射運動が良くなるようなバックアップが必要であり、それには、適切なラケットを選ぶことも重要な要素であることを忘れないで下さい。
体に合うラケットで テニスをもっと快適に!
-----------------------------
テニスワンのラケット フィッティング メニュー
-----------------------------
定期開催のラケット フィッティング イベント-----ラケットドック!
2003年の開始から6,000名以上の診断実績。
2003年の開始から6,000名以上の診断実績。
source : 合うテニスラケットを選んで戦力アップ