今回、私は初めて慶應チャレンジャーに行かせていただきました。
試合はほとんど見ることができなかったですが、感心したのはスタッフのみなさんの働きです。
この大会は体育会庭球部が運営資金の調達からATPとの交渉まで全てを行っています。
強豪、名門テニス部で、練習と学業をやりながらの大会準備はとてもたいへんだと思います。
私がお世話になった少しの期間でも、早朝から深夜まで懸命に準備をされていました。
統制のとれたきびきびした働きは、見ていても気持ちが良かったです。
(慶應と交流のある他大学、高校のテニス部員さんもお手伝いに来ているそうです。)
大学テニス部としての施設は整っていますが、他のチャレンジャー会場と比べますと、施設的には劣ります。
トーナメントとしても手作りですので、学際のような雰囲気です。
でも、一つ一つがとても工夫してあって、テニス愛を感じることができる良い大会であると私は思いました。
顔見知りになった学生さんに、
「朝から晩までたいへんでしょ?」
と聞きますと、
「そんなことないです。こんな経験はできないことですから毎日楽しいです。
慶應庭球部に入って本当に良かったと思っています。
ただ、僕は英語ができないので、そこが課題です。」
うん、英語はおじさんも課題ですな。
(ツアーを回っている日本人選手はみなさん英語で外国人選手と話していました。)
試合観戦も昨年までは無料でしたが、今回からは有料となりました。
それは、来年からATPルールが変更になり、プラスホスピタリティ(選手の宿泊費を大会側が負担する)が義務化されるからです。
最低でも約200万円の運営資金の増加が見込まれるのですって。
2015年度会計収支概算を公開していますので、ぜひ知っていただきたいと思います。
非常にコンパクトな予算で、おそらく他大会の半分以下の予算ではないかと思います。
(私も詳しいわけではありませんが。)
http://www.keio-challenger.jp/doc/2015inout.pdf
部員の東レPPOや楽天のアルバイト収入もこちらに全て入れているそうです。
アジアを拠点とする有望なテニスプレーヤーが世界に出ていくためには、この規模の大会が絶対に必要です。
また学生テニス、日本テニス界の発展のためになります。
今大会も豪華な対戦が多くあり、有料でもたくさんのお客様が観戦にきてくださったそうです。
クラウドファンディングによる支援金も良い試みだと思います。
個人的には、もっと選手やメーカーを巻き込んで、支援のお礼を面白いものにしても良いと思いますね。
日本テニス界を強化していくならば、テニスメーカーを始め、テニスに関わる全ての事業者が、このような大会をもっと支援しないといけないのではないでしょうか?
昔からのお付き合いや難しいことも多々あるとは思いますが、協賛にもいろいろな形があって良いと思います。
メーカーの垣根を越えて、大会を支援する形ができれば良いなと思います。
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source : テニスショップ裏日記