こんにちは。
ソフオンブロガーの荒川です。
会社をつくるとなると、法務局への法人登記のほかにも、会社の印鑑をつくったり、銀行口座を開設したり、税務手続き、社会保険への加入など、細かいことから大掛かりなものまで、何かと面倒な手続きの連続です。
私も起業は初めての経験ですので、本やネットで調べては役所窓口に聞きに行ったりと、役所手続きを何より苦手とする私にとっては難儀なものですが、少しずつ会社の体をなしていくさまは、なかなか感動的です。
もともとゼロから何かを生み出すことが好きな人間なので、起業家という職業が天職だったといえるように、支えていただいている方々への感謝を忘れずに、日々目一杯挑戦していきたいと思います。
過去記事:株式会社プレイヤーズを設立しました!
そんなこんなで、毎日ちょっとずつ会社が出来上がっていっているような状態なのですが、やっと会社のホームページができました。
株式会社プレイヤーズ
不思議なもので、Webサイトをつくると、それまではあまり感じられなかった会社の存在をはっきりと感じることができます。
Webサイトを公開する前と後で、とくにやっていることも変わらなければ、会社が変わったわけでもないのですが、なんだか水面下でぼんやりしていた会社の実体が、はっきりと浮かび上がってくるような感覚です。
今やホームページは会社の顔ですから、しっかりとしたサイトがあると「こんな会社です!」と人に紹介や説明もしやすいのは間違いありません。
ご紹介ついでに、少しだけ会社のことを補足させてください。
「起業する」というと、当然「何の会社なの?」と聞かれるので、その都度説明をしてきたわけですが、相手の興味や知識の度合いによって言い方は変わってきます。
一番簡単に済ませるときは「ホームページをつくる会社です」と言っています。
それも間違ってはいないのですが、せっかくなので、この場をお借りしてもうちょっとだけ丁寧に説明させてください。
私がこの株式会社プレイヤーズを通じて実現したいのは、平たく言うと、スポーツの分野にもっとインターネットの活用を促進し、それを必要としている人に、ちゃんとその情報が届く状態をつくりたいということです。
スポーツといっても、野球、サッカーなどのプロがある人気スポーツは別として、アマチュアスポーツやマイナーなスポーツになればなるほど、まだまだインターネット活用が十分ではないと感じています。
そこにはもちろん、アマチュアスポーツゆえの、非営利目的、ボランティア精神、部活動を基礎とする教育的側面など、さまざまな要因があると思います。
誤解を恐れずにいえば、そこには「ビジネスやお金儲けのためにやっているんじゃなくて、趣味でやってるんだからいいじゃない」といった、ある種の諦めのような空気さえあると感じます。
ただ、長くITの業界で仕事をしてきた私から見ると、もうちょっとちゃんとしたホームページがあるだけでも、だいぶ状況は変わるのになぁ、もったいない、という残念な気持ちがあります。
私が今後の仕事として、ここに取り組んでいこうと決めた背景には、ある原体験があります。
今から10年以上も前になりますが、当時所属していた社会人クラブチームのWebサイトを作ったところ、年間で数十人から問い合わせをいただき、多くの新しいメンバーとの出会いがありました。
ああ、やっぱり機会があれば社会人でもソフトテニスを続けたい人って、いっぱいいるんだなぁと思いましたし、私が個人で作ったちっぽけなホームページでも、それを必要とする人がいて、それを通じて実際に人同士がつながるんだ、と感動したものです。
もう一つ、起業の決め手となった体験は、比較的最近のことです。
仕事の環境が変わり、それまで忙しくてめっきり離れていたソフトテニスを10年ぶりに再開しようと思い立ったときに、インターネットで近所のクラブチームを探したものの、なかなか見つけることができず苦労しました。
残念ながら、県や市の連盟サイトを見ても、最新の情報を得ることは難しい状況でした。
それこそ趣味やボランティアを基礎とする競技だからこそ、お金をかけてまで立派なホームページをつくろうという連盟やクラブも少ないのも当然理解できます。
サークルやクラブチームでも、最初はインターネット好きな人がサイトを立ち上げるものの、更新や管理が面倒で徐々に廃れていってしまうというのがほとんどだと思います。
でも、そうした情報を誰も欲していないのかといえば、そんなことはありません。
その証拠に、私が最近立ち上げたいくつかのソフトテニス関連のサイトでも、予想以上に多くの反響をいただいて、そこからまたソフトテニス仲間のネットワークが広がっています。
むしろ、テレビや新聞に取り上げられる機会の少ないマイナースポーツほど、インターネットとの親和性が高いといえますし、そうした情報を必要としている人が確実に存在します。
このインターネット全盛の時代に、あまりにもネットが活用がされていないのは残念です。
実際には、それほどお金をかけなくても、少しだけ正しい知識があれば、SNSなどを活用して効果的な情報発信は可能です。
それでもやはりハードルが高いのであれば、その敷居をさらに下げていくための活動や新しいWebサービスを提供していきたい。
少々長くなりましたが、以上が起業のきっかけと、これから私が取り組んでいきたいことです。
とくに限定しているわけではありませんが、当面は自分が慣れ親しんだソフトテニスを中心に活動していく予定です。
ことにソフトテニスに関しては、中学、高校での部活動の裾野が広いわりに、その先まで続ける人が少ない競技ですので、社会人、なかでも中高年やシニア層で、昔やっていたけど今は全然という方も多いはずです。
そうした人たちへのきっかけづくりをお手伝いすることができれば、これまでお世話になった、そしてこれからも長くお世話になるであろうソフトテニスへの恩返しにもなると考えています。
日本では、なんとなく「ビジネス=金儲け=悪」とする風潮があるように思いますが、長らくベンチャービジネスの現場に身を置いてきた人間として、私は民間企業こそが、世の中に大きな変化やイノベーションを与えて、生活を便利にしたり、日常を楽しくする存在だと思っています。
もしアップルやGoogleがなかったら。
もしインターネットや、パソコン、スマホがなかったら。
今からでは想像することすら難しいです。
民間企業は、世の中の変化や時代のニーズに合わせ、ユーザーが求める価値を提供し続けなければなりません。
それができない企業は、市場から退場を命ぜられ、淘汰されてしまいます。
でも、だからこそ自由な発想で、新しい価値を生み出していける存在なわけです。
というわけで、世の中に必要とされ、長く愛され続ける会社にするための企業努力は惜しみません。
source : ソフトテニス・オンラインBlog