お父さんと毎日毎日一緒に野球の練習に打ち込んでるお兄さんがいました。ものすごい練習量で、学校から帰るとグランドで練習して、夜はバッティングセンターで来る日も来る日も打ち込んでました。元旦以外はバッティングセンター行ってたとか？
私も同じグランドで野球をしていて、ボールがそのお兄さんの所にいくと豪速球で投げ返してくれました。それを受けるのが楽しかった。
昨日の会見で「プロ野球選手になると言われたら笑われた」と言ってましたが、こんだけ練習して努力してプロ野球選手になれなかったら、プロ野球の世界ってどんなものなんだ？って思うぐらいで、少なくとも子供ながらにこの人はプロ野球選手になるんだろうって思ってました。私の周りでは笑う人なんか誰もいなかった。
その人がジュニアオールスターでホームラン打ってMVPをとったあたりはまだ親近感あった。その後、オリックスで200本安打を放ち、神戸のスーパースターになり、現実感がなくなった。大リーグでもMVPやオールスターでランニングホームランを打ちMVPをとり、年間最多安打、通算4367安打を放った。語りつくせないほどの記録や記憶と天才の苦労と悩み。
昨日の試合は毎打席泣けた。いつ交代させられるかわからなかったので、毎回が最後の打席のように思って…
なんとか、1本打ってほしいって思わず手を握り祈った。WBCの韓国戦でセンター前ヒットの時も手を握っていたなぁ。。。
オープン戦から不振が続き、20打席以上もヒットがない状態。。。
しかし、最後は観客全員でのスタンディングオベーション。そんな選手見たことない。偉大な足跡と賛美。今までイチローと弱い自分を重ねてどれだけの人を勇気づけてきたのか？
心からお疲れ様でした。ブログ書きながら涙こぼれたの初めてだなぁ。
インタビューをずっと見てました。その中で、響いたところをあげますね。
イチロー「人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。あくまでも、はかりは自分の中にある。それで自分なりにはかりを使いながら、自分の限界を見ながら、ちょっと越えていくということを繰り返していく。そうすると、いつの日からかこんな自分になっているんだ、という状態になって。だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を越えていけないと思うんですよね。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので、地道に進むしかない。進むだけではないですね。後退もしながら、ある時は後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。でもそれは正解とは限らないですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど、でもそうやって遠回りすることでしか、本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。」
すごい言葉だなぁ。
source : テニスのある日々