2015 Indian Wells (Masters1000)
3rd Round
Kei Nishikori[5] def. Fernando Verdasco[28], 6-7(6),6-1,6-4
今回のベルダスコとの対戦は4年ぶり、まだ勝ったことがなく、内容的にも完封された対戦相手でした。
しかしこの4年の間にランキングは逆転し、現在は錦織の方が力が上回っていることが予想され、結果が楽しみな試合となりました。
しかし蓋を開けてみると試合はややベルダスコペース。1stセット、錦織はキープを続け食らいついて行きますが、内容的にはベルダスコの方が良かったと思います。
タイブレークに僅かにその差が出たように思います。僅差で惜しいセットではありましたが、内容的には当然のようにも思えました。
ベルダスコのスピンの効いたサーブとフォアハンドにタイミングが合わず、吹かしたアウトや力なく入る甘い球を供給し続けました。
セカンドサーブでのコースの工夫などで上手くポイントを重ねていたものの、1stセットの調子のままでベルダスコに最後までプレーされたら苦しかったかもしれません。
しかしそれが最後まで続かないのがベルダスコの現在のランキング(31位)の理由でしょうか。2ndセットに入るとベルダスコのミスが増え、動きも悪くなっていきました。となるとそれを見逃さないのがランキングNo.5。畳み掛けてあっという間に5−0。1ゲーム落としましたが6−1でこのセットを取りました。
ファイナルセット、ベルダスコは残された力を出し切って抵抗しましたが、序盤に許したブレイクが致命傷となり錦織が7度目にして初のインディアンウェルズ4回戦進出です。
5−4の15-15から連続でダブルフォルトしたときは焦りましたが・・・w
またひとり、「次は見とけリスト」から名前を消すことができ、私としても嬉しく思っています。
しかし気になるのは攻め球のミスの多さ。そして「高すぎる」打点への対処です。
ともに2010〜2011年ごろの錦織の大きな課題でした。
錦織のランキング上昇は攻め球のミスの減少とリンクしていると思います。
最近、勝ってはいますが少々、増えてきているのが気になります。
それ以上に進化した部分が勝っているので総合的に上昇しているのですが、No.1になるためには攻め球のミスは限りなくゼロに近づけないといけません。
ただ、今日の試合の最後に向かうにつれて攻め球がきっちり決まるようになっていったことはさすがだと思います。
錦織は高い打点は嫌いではないと思いますが、「高すぎる」打点に対しては極端にミスが増える傾向があると思います。
これは誰しもそういう傾向はあると思いますが、錦織の場合はちょっと普通の打点での素晴らしさと比べると落差があるように思います。
178cmという身長もあるいは影響しているかもしれません。身長が高くなれば力が入る打点もその分だけ高くなりますから、高い打点への対応能力は上がります。
ベルダスコだけでなくチリッチも、ラオニッチも跳ねるサーブを効果的に使ってきます。勝負どころでは彼らのサーブに対して素晴らしい集中力でリターンエースを繰り出す錦織ですが、安定した返球がもっとできると良いなと思っています。
source : 錦織圭を鼻血が出るまで応援し続けるブログ