2016年2月1日月曜日

世界ランク631位の選手育成にかかるむごい程の経費

以前、プロのテニス選手がいかに他のスポーツ選手に比べて、経済的に苦しいかという話をボクの視点で書きました。

そんななか、経済系の通信社ブルームバーグが去年載せていたテニス選手にかかるお金の記事を見つけました。基本的に話は上と同じです。ただ、より具体的に実在する選手をあげて説明してるので説得力が強いです。

今回の記事のタイトルはその記事のタイトルの和訳です。
The Brutal Costs of Raising the World’s 631st-Best Tennis Player

記事では Noah Rubin という現在プロツアーを回っている選手のいままでのお金の話や家族の話を書いています。彼はNCAA(全米大学体育協会)のシングルス準優勝者で、ウィンブルドンジュニアの優勝者です。それでも本ブログ記事現在のランキングは247位。元の記事掲載当時(2015年8月)は631位だったので、ずいぶんランキングを上げたということです。

プロ転向するまえの大会を回っていた頃年間の経費は$40.000(500万円弱)までになったとあります。親の年収額面(つまり税引き前)の1千万近くが経費で消えるということだ、とも。

アメリカではうまくやれば、その経費の多くは全米テニス協会(USTA)やテニスアカデミーが負担してくれた可能性がある、とも。実際 Noah のジュニア後半の経費は一部出たらしいです。

また、全英テニス協会(The British Lawn Tennis Association)によると5歳から18歳まで選手を育成するのにかかる費用は$385,000(約4千6百万円)。

そして全米テニス協会(USTA)によると、「高いレベル」で戦うプロ選手の年間経費は$146,000(約1千7百万円)で、そのうち$70,000がコーチ代、$60,000が移動滞在費で、ATP164位でようやくトントンになるそうです。

そのほか細かい家族の話もいろいろありますが、そのあたりは、英語が苦手な方も慣れるために、頑張って読んでみてください!

テニスのプロの世界は戦い以上に、経済的な大変さがぬぐえない、というのはアメリカのトップ選手でも変わらないということですね。それでも、できることはあります。その話はまた後日。(N)


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source : アメリカ・テニス日記 from ロサンゼルス・カリフォルニア