先日リオオリンピック テニス競技のルールブックが公開されました。
今回はざっと目を通したうえで重要そうな部分をまとめました。
翻訳の間違いなどあるかもしれませんが参考にしてください。
ルールブック原文はこちらからどうぞ。
まずは日程について。
ブラジルのリオデジャネイロで2016年8月6日(土曜日)~8月14日(日曜日)にかけて開催されます。
続いてコートとボールについて。
用意されるコートは試合用に10コート、練習用に6コートの計16コートで、その全てがハードコートです。
センターコートは1万人を、No.1コートは5000人を収容できます。
ボールについては、ウィルソンの全豪オープン公式ボールを使用するようです。
出場資格については細かい規定があって自分が理解できていない部分もあるのですが、分かる範囲で紹介しておきます。
基本的には、2013年から2016年までの間に3回以上デビスカップに出場している必要があります。
ただし、そのうちの一回は2015年か2016年のデビスカップでなければなりません。
また、一定の期間デビスカップに出場経験のある選手は2013年から2016年までの間に2回以上出場していれば良いという規定もあるのですが、この辺りは複雑でよく分かりません。
海外のサイトでもフェデラーやワウリンカ、ナダルがこの規定をクリアしているのか、という議論がたびたび繰り広げられています。
3人ともプロですからその辺りの管理は出来ているでしょうし、出場できないなどということはあり得ませんが。
英語が堪能で、詳しい内容を確認したい方はルールブック原文をご覧ください。
そしてドローについて。
男子シングルスは64ドローで、16選手にシード権が与えられます。
2016年6月6日更新のランキングで上位56名の選手には自動的に出場権が与えられ、ITF(国際テニス連盟)枠として6名、ITFとIOC(国際オリンピック委員会)とNOC(国内オリンピック委員会)の3協会による推薦枠として2名にも出場権が与えられます。
ランキング上位56名については説明は不要だと思います。
ITF枠ですが、ランキング上位ではないが過去の実績が認められる選手(グランドスラム優勝者やメダル保持者)や,開催国であるブラジルの選手が一人もランキング上位者として出場権を得られなかった場合、ブラジルの選手に与えたりする枠のようです。
最後の3協会による推薦枠も、実績がありながらもランキング上位でないため出場権が得られない選手に対して与えられるようです。この推薦枠の最終決定権はITFに委ねられています。
ランキング上位者以外は明確な基準が無いので現段階では何とも言えません。
続いて試合のルールについて。
決勝以外は全て3セットマッチ、決勝だけは5セットマッチです。
ただし、5セットマッチも含めて全セットタイブレーク制を採用します。
この辺りはロンドンオリンピックと同様です。
ロンドンと違うのはポイントです。
ロンドンでは優勝者にATPランキングポイントとして750ポイントが与えられましたが、リオでは一切のポイントが与えられません。
関係者曰く「ポイントが獲得できないとしても、選手たちは誇りをもってプレーしてくれることを信じている」とのことです。
リオオリンピックについて、現在分かっている範囲で紹介させて頂きました。
ランキング56位以上というのは大きな壁ですが、一人でも多くの日本人選手が活躍してくれることを期待しましょう。
source : テニスブログ Hawk-Eye