2015年3月22日日曜日

大学でのプレーを勧めるニック・ボロテリー

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USTAの会員になっていると2月に一度、会誌のような感じで、でも一般の雑誌であるテニスマガジン が送られてきます。つい先日届いた3/4月号では特集は 2015 ラケットガイド。 新発売のラケットのリビューがまとめらていました。



その他にも色々なコーナーがありますが、その一つが上の写真のページ Ask Nick 。日本語タイトルなら「ニックに聞いてみよう」でしょうか。 錦織圭 が本拠地にする IMG アカデミーのニック です。読者が送る質問に彼が答えてくれる、というコーナーです。



あのニックへの質問 だからさぞかし高レベルな話しなんだろう、と思うかも知れませんが、実際はボクらの様なレクリエーショナルプレーヤーからのごく一般的な質問 が殆どです。答えも当たり前のものだったりもしますが、それでもなんだかやっぱり重みがあります(笑)。



そんな一般的な質問のなか、今回あった質問で、

「最近の勝者達は年齢が高くなっていて、それに比べると以前はずっと若かったです。そのうちまた一周して戻りますか?若い選手達をどう指導するのが良いんでしょうか?選手育成期間を長く考えるべきでしょうか?ずっと凝縮して短くするべきでしょうか?この先どうなると思いますか?」(N訳)

というものがありました。



それに対する答えが

「誰にも将来の事は判りません。ただ、ATPやWTAのトップに偉大で、強いプレーヤー達が居る限り、10代の選手がトップに行くのはかなり難しくなります。10代の選手がセリーナやフェデラー、ナダル、ジョコビッチ、ラオニッチと戦う事を想像してみてください。色々な怪我をするのがオチでしょう。もちろん不可能とは言いませんが、今日のツアーの深さを考えると若い選手が下のほうから昇って来るのは難しいと言えます。私は特別な才能のある若い選手達に数年大学でプレーする事を考えてみる様アドバイスしています。ランキングを上げるための費用はもの凄く高く、リスクを伴います。」(N訳)



「特別な才能のある」は young players with exceptional talent で exceptional は単に高いとか凄いではなく「かなり高い」 というニュアンスです。それ程の選手にも大学でテニスをしてみる事を勧めてるということですね。



確かに、かつて17歳で全仏を優勝したマイケルチャン の様な選手は今いないですからね。今のトップはテニスコーチだけでなく、ありとあらゆる専門家(トレーナーや栄養士等)を揃えたチーム を組んで戦っています。そういうチームを作る為には、色々な所でテニスやスポーツの専門家と出会い、関わって人間関係をつくり、徐々に上に行きながら、同時に名前を売る事等で費用を作って行かなければいけません。それができる高校生はなかなか居ませんからね。



ただ、ここでニックの言う大学のテニスはアメリカの大学でのテニス を指します。残念ながら日本の大学の体育会テニスとは全くの別物 と言わざるを得ません。大学スポーツがビジネスとして確立しているアメリカではプロスポーツと同等の環境 ですから。その辺りのアメリカ大学テニスの話しは以前、小和瀬麻帆 が日本向けに書いてくれているのでそちらを観てください。こちら にリンクがあります。



テニスも10年も経てば大きく変わります。その変化にフレキシブルに対応できるよう独自の選択や方法をこわがらない勇気 が大切なんでしょうね。(N)





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source : アメリカ・テニス日記 from ロサンゼルス・カリフォルニア